2020年11月23日月曜日

枯葉

 今日(20201123)も、自宅から会社まで上り坂下り坂のある道をぐねぐね、そして県立保土ヶ谷公園を縦断して上星川から天王町の我が社に着いた。
大体、1時間5キロほどの楽しみだ。
徒歩数は7500歩
その保土ヶ谷公園の常緑樹以外の樹木はすっかり紅葉に入ってきた。
紅葉の色柄は赤黄橙色、私のような能天気でもその爽やかさには清々しく感じるものがある。
1週間前の11月16日の夕刻5時から、近所の立派な宴会場で盛大と言えばいいのか、過分と言えばいいのか、坂西秀男さんと私の送別会を行ってくれた。
送別会と言うのは会社を辞めていく人や転勤その他で会社から遠く離れていく際に、所属会社や仲間等が行ってくれるものだが、今回の送別会は私にとって40年以上勤めたこともあって、唯、やたらに淋しさだけが異常に込み上げてくるのだ。
持病で苦しむ家人も無理に出席させた。
家人は当初、断ったがこの送別会だけには出て欲しいと、私が強くお願いした。
呼吸器系に支障が出て咳が止まらない、股関節の手術後のこともあったが、今回の会は私だけではなく妻も共にみんなに感謝を述べて欲しかった。
家庭のことを一切合切妻に任せっきりで、私は会社一辺倒だった。
そんな私どもなので、ありがとうございました、だけではどうしても済まされない。
そして、今朝の公園での紅葉で、それが何が原因だったのかよく解らないまま、(感?観?勘?)が異常な感情になってしまった。
きっと私の心に隙間ができてしまったのだろうか、1週間前の送別会で心が乱れてしまったのか、感銘する何かを身に染みた。
それ程までに複雑な心境の折、落葉が何枚もふらり!ふらりと風に舞っていた。
よくも知らないのに「落葉」なんて歌を、ほんの少し口ずさんでみた。
ちゃんと歌えなかったが、歌う人の気分が何故か理解できた、歌っている私だって気分は好かった。
フランス語歌曲の「枯葉」は、どんな人がどんな人に何を訴えて歌った曲なのかは良く分からないが、ある男とある女の愛の交換だったのでは?
人のことを好きになって、その恋が結ばれなかったり、終わってしまうと、絶望感や生きていくことがつらくなったりする。
人の恋ってそういうことなんだ。
情が深い人ほど、愛が終わった時の悲しさ、辛さというのに落差は大きいのだろう。
そんなお互いの気持ちが終わった時に、この枯葉のような気持になるのだろう。
会社とだって、悲痛なさようならがある。
紅葉で落ちる枯葉と先日の送別会が一つの渦になって、私の頭の中で巡る。
さようなら、と、ありがとうの二つの文節が行ったり来たり、私の頭はそれほど弱小なのか、不思議な一日だった。
樹木と落ち葉、会社と私、、、、