2016年12月22日木曜日

冬至なんて、忘れていた



2016 12 21の昨日は、冬至だった。

仕事にかまけて、季節の節目?なんて!
そんなこと、考えてもいなかった。
夜の食事に南瓜(かぼちゃ)の煮物があって、妻から「今日は冬至ですからね」、と言われて、やっと気が付いた。
チョットした野暮な事故以後、頭の中がすっきりしない。

今日は水曜日で、仕事はお休み。
入院中の義母の担当医が、病院で、現在の体の状態と今後の予想について説明してくれた。
義母が入院して、5日目。
やらなくていけない仕事は、只、それだけだった。
義母の齢は89歳、流石に老いが目立ってきた。

地球の北半球では、太陽の位置が一年間のなかで一番低いときのことを、冬至という。
この冬至の日は日照時間が短い。
昼が短くて、夜が長い。

日本の女性は、南瓜が好物で、昔から、「女性の大好きな物は、コンニャク・芋・タコ・南瓜(ナンキン)」だと、よく言われている。
何故か?
それ以外に不思議なことがある。
アメリカではハロウィーンに、南瓜の橙色の中身をくり抜き、目鼻などをつけた提灯(ちょうちん)を作る。
これも、何故なのか?
物知りのお方殿ヨ、この何故?かも教えてくださいな。

私の生家では裏の農機具などが入れてある小屋に、一年中、南瓜が床に転がっていた。
小屋は夏でも、涼しい。
夏は採りたてのものを食ったが、冬には夏の食いっ放(ぱ)っなしのものだ。
耐久性に強いので、そのように使われていた。

冬至に「ん」のつく食べ物を食べると、その後1年の運が良くなり、根性が強くなると言われている。
その食べ物のことを、『「運盛り」の七種』と言われている。
・なんきん(南瓜)
・れんこん(蓮根)
・にんじん(人参)
・ぎんなん(銀杏)
・きんかん(金柑)
・かんてん(寒天)
・うんどん(うどんのこと)


この冬至と反対なのが、「夏至」だ。
同じく北半球では、夏至のときは、太陽の位置が一番高い。
昼が長くて、夜が短い。

風呂に入る際、冬至のときには、南瓜を食って、それから湯に柚子(ゆず)を入れた。
風邪をはじめ、健康に恵まれることを祈った。
子供の頃から、よ~く馴染んでいた。

そして、夏至には関西ではタコを食い関東では焼餅を食うらしいが、我が家では何故か?夏至の日にも、南瓜を食っていた。
我が家の母は、他所の家とは何もかも違うことを、平気の平左エ門、立派な御仁だった。
私が彼女を尊敬する所以(ゆえん)の一つでもある。







2016年12月20日火曜日

住友生命の創作四字熟語

住友生命の創作四字熟語


やっぱり今年も、天声人語の「住友生命の創作四字熟語」を、拙者ののブログに書き写さなければ、この1週間は進まない。
天声人語の転写の後に、住友生命の世相を反映した50編も、ネットから頂戴して書かせてもらった。

68歳、年末はこの創作四字熟語だ、と洗脳されてしまったようだ。
変な癖?が衝(つ)いちゃったのか。
そのように言っても、この創作熟語が実に感動的なのだから、多分、私が死ぬまでは、毎年毎年、関心しまくるのだろう。



先ずは、2016 12 18、朝日新聞・朝刊の天声人語の転写から、話は始めたい。

★天声人語

流れるバトンパスが日本中をわかせた。リオ五輪陸上男子400メートル、「銀勇四人」(ぎんゆうしじん)たちの37秒60は思い出すだけで胸が熱くなる。
バドミントン女子タカマツペアは大逆転で「羽願優勝」(はがんゆうしょう)の笑顔だった。
住友生命が募った年末恒例の創作四字熟語で1年を振り返る。

オバマ米大統領が広島を訪問。折り鶴を携え、「紙鶴献悼」(しかくけんとう)し、核なき世界への勇気を訴えた。
英国は国民投票で「英欧分離」(えいおうぶんり)を選択。
こちらの勇気は吉か凶か。

金融政策の未体験ゾーンへ突入。日銀のマイナス金利による「金利零下」(きんりれいか)の世界で家計はぬくもったか。
北海道新幹線でにぎわう函館は「函館客沸」(かんかんきゃくわく)。
新幹線の恩恵は続くか、どこまでも。

ポケモン目当て、大人もこどものスマホ片手に「街獣一色」(がいじゅういっしょく)。
運転中の操作による悲惨な事故も忘れがたい。
ポケモンではなく薬物に手を伸ばし「薬捨人生」(やくしゃじんせい)する有名人も相次いだ。
東京知事選では小池百合子氏が圧勝。
新市場や五輪からあふれだした「新都多難」(しんとたなん)は現在進行形である。

25年ぶりのセ・リーグ制覇。
広島東洋カープは他を寄せ付けず「新鯉万勝」(しんりばんしょう)。
イチローは大リーグで「燦然安打」(さんぜんあんだ)の後も進化をやめず。
「五人騒散」(五人そうさん)のSMAPは本当にこのまま解散してしまうのか。

最後に、筆者が11月以降のニュースで練ってみた。
まさかのトランプ氏の当選。
かの国を真っ二つに引き裂く米大統領選は「暴語米断」(ぼうごべいだん)の様相を呈した。国会ではカジノ法が特急で成立した。




★2016年の住友生命の創作・四字熟語


(先ずは優秀作品10編)

1、銀勇四人(吟遊詩人)/4人のすばらしいバトンリレー!五輪陸上、男子400リレーで銀メ ダル。

2、四士奮銀(獅子奮迅)/侍ポーズを決めた五輪陸上男子400mリレーで、日本チームが銀メダルを獲得。

3、羽願優勝(破顔一笑)/リオ五輪、バドミントン女子ダブルスで優勝。

4、神鯉万勝(森羅万象)/「神っている」広島東洋カーブ、圧倒的な強さでリーグ制覇へ。

5、利息魚利(不即不離)/日銀によるマアイナス金利政策の導入。

6、英欧分離(兵農分離)/英国が、国民投票によりEUからの離脱を決めた。

7、風震火山(風林火山)/台風、地震、噴火ーー。自然災害が発生した。

8、刺客誌面(四角四面)/週刊誌が有名人のスキャンダルを次々にスクープした。

9、GO夢中(五里霧中)/「ポケモンGO」にたくさんの人がはまった。

10、新郎多難(前途多難)/小池都政、東京五輪や豊洲移転問題で前途多難。




(入選作品 40編)

1、五豊霧中(五里霧中)/東京五輪と豊洲市場問題。

2、安倍驚管(阿鼻叫喚)/リオ五輪の閉会式で、安倍首相が土管からサプライズ登場!

3、再考豊洲(成功報酬)/築地市場の移転計画が見直しに。

4、消遅増税(消費増税)/消費税増税が延期された。

5、金利零下(金利低下)/日銀がマイナス金利政策を実施。

6、民泊需増(腕白小僧)/訪日外国人の急増で、民泊の需要も増加。

7、函館客沸(侃侃客沸)・かんかんきゃくわく/北海道新幹線の開業で、沸く函館。

8、北歓喜線(北回帰線)/北海道新幹線が開業。喜びの春となる。

9、取社電托(取捨選択)/電力の小売り全面自由化がスタート。

10、日宝新夢(ニホニウム)/森田浩介氏が発見した新元素。日本で生まれた宝物に新しい夢が広がる。

11、山娯休暇(産後休暇)/山に親しみ、山の恩恵に感謝。国民の祝日、「山の日」が制定された。

12、不倫過産(風林火山)/今年の芸能界はスキャンダルだらけ。

13、薬捨人生(役者人生)/薬物汚染問題。薬物と決別して、真っ当な人生を取り戻してほしい。

14、都心電切(都市伝説)/東京都心部で大規模停電。ライフラインのもろさが露呈した。

15、哀多象逝(愛多憎生)/国内最高齢のゾウのはなこが死に、多くの人が哀しんだ。

16、賢島七談(健康診断)/伊勢志摩サミット開催。G7首脳が賢島で会談。

17、蚊熱感染(凱風寒泉)/ブラジルでジカ熱が流行。

18、税文公開(全文公開)/パナマ文書が流布。租税回避地の利用実態が明らかに。


19、韓朴政乱(「関白宣言」)/韓国での機密漏洩問題。韓国国内は大混乱。

20、虎栗参戦(桃栗三年)/米大統領選。ドナルド・トランプ氏とヒラリークリントン氏の一騎打ちに。

21、紙鶴献悼(主客転倒)/オバマ米大統領が広島を訪問。核なき世界を追求する決意を表明した。

22、燦然安打(三千安打)/イチロー選手、大リーグ通算3000安打を達成!

23、鯉昇天結(起承転結)/広島東洋カープがりーグ戦優勝へと上り詰めた。

24、投打無双(当代無双)/北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手、投打の二刀流で大活躍。

25、日本覇夢(日本ハム)/北海道日本ハムファイターズが3度目の日本一の夢を果たした。


26、リオ燦然(理路整然)/リオ五輪。日本選手団の胸に、メダルが燦然と輝いた。

27、四金之栄(衣錦之栄)/女子レスリングの伊達馨選手、五輪四連覇を達成し、国民栄誉賞を受賞。

28、驚銅競泳(共同経営)/五輪競泳男子800リレーで銅メダル!52年ぶりの快挙。


29、体団成就(大願成就)/体操男子団体が、念願の五輪金メダルを獲得。

30、文歌勲章(文化勲章)/ノーベル文学賞をミュージシャンのボブ・ディラン氏が受賞。

31、騎媛馬乗(気炎万丈)/藤田菜七子さんがJRA騎手デビュー。16年ぶりの女性騎手誕生が話題に。

32、医賞自食(自縄自縛)/大隅良典氏がオートファジーの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞。

33、五人騒散(誤認捜査)/国民的アイドルグループの解散騒動。

34、筆果豹踊(隔靴掻痒)/豹柄衣装で踊るピコ太郎さんの「PPAP」

35、街獣一色(鎧袖一触)/「ポケモンGO」、大流行。

36、君名客興(群雄割拠)/アニメ映画「君の名は。」が、興行収入を伸ばして大ヒット。

37、昇進昇太(正真正銘)/人気テレビ番組「笑点」の6代目司会者に、春風亭昇太さん。

38、猫狂時代(熱狂時代)/空前の「猫ブーム」到来!

39、愛煙消煙(合縁奇縁)/愛煙家のあいだで、次世代タバコ「IQOS」が大人気に。

40、二騎禿戦(一騎当千)/お笑いコンビ、トレンディエンジェルがブレイク。









2016年12月18日日曜日

小春日和

小春日和

今日で、12月もそろそろ中頃。
もう少しで正月。
孫たちに、お年玉を用意しなくちゃ、イカンなあ。
これから、先生なのか、お坊さんなのか?走り回って、クタクタになるだろう。


冬季から春にかけては、三寒四温という言葉がある。
寒い冬からちょっとは暖かい日が続きそうな時期に、3日寒い日が続いた後に、暖かい日が4日続く。
そのような気温の流れの日のことを意味する。

でも、今日は、そんな感慨を述べたくて、ボードを叩いている訳ではない。
自然現象は、奥ゆかしく、実に面白い!!のだ。
この1か月、嫌に寒いなアと思っていたのに、今日は、不思議に暖かいと思われる。
きちんと、天の神さまはいてくれる。

11月の初め頃の気温だ。



そこで、「小春日和」(こはるびより)を思い出した?

ブリタニカ国際大百科事典より、「小春日和」とは?
晩秋から初冬にかけて現れる、穏やかな暖かい晴天のこと。
気晴らしか!
小春とは旧暦で10月のこと。
太陽暦では11月から12月上旬にあたる。

以下は、ネット情報による。
厳しい冬を前に、現れる温和な転機を喜んだ言葉で、アメリカ大陸やヨーロッパにも、冬を前にしたこの時期の穏やかな晴天をインディアン・サマー(インディアン・夏)、老婦人の夏などと呼ぶ言葉がある。


ここで、何是「インディアン・夏」と言うのか、暇を弄んでいる私には、調べる自由がある。
アメリカ先住民であるインディアンの土地を、移民が様々な方法で奪い取ったと言われている。
しかし、その土地をインディアンが取り戻すために、霜が降りて足元が悪い晩秋を選んで襲撃したとのこと。
アメリカでも、天は味方もしてくれる。

2016年12月4日日曜日

今朝の天声人語は

今朝(20161210)の天声人語は、こんな文章だった。

拙者のブログで、天声人語を転写するのは久しぶり。

その文章を書き綴る前に、天声人語とは?どういうことなんだと、思い馳せた。
基本の基本は?
その基本を、いつものようにネットで調べて、今後のためにその文章も記した。


・天声人語は、朝日新聞の朝刊に長期連載中の1面コラムである。
1904年(明治37年)1月5日に初めて掲載され、別の題名になった時期もあったが、1世紀以上にわたって掲載されている。

・命名者は西村天囚で、「天に声あり、人をして語らしむ」という中国の古典に由来し、「民の声、庶民の声こそ天の声」という意味とされるが、この古典は何であるかは不明である。



★それでは今朝の天声人語の書き写しにはいるーーーー  

英国で17世紀末に「窓税」が導入された。家が大きく、ガラス窓がたくさんあるほど裕福だとして、七つ以上の窓があると税金が取られた。税を払えない人、払いたくない人は窓をれんがなどで塞いでしまった。

こうした「塞ぎ窓」が見られる古い家がいまも残存すると、三谷康之(みたにやすゆき)著『イギリス「窓」事典』にある。日当たりや通気が犠牲になった。税のあり方は人びとの行動を変える。ときにおかしな方へ。

現在日本のこちらの税制も暮らしに影響してきた。専業主婦などがいる世帯の所得税を軽くする「配偶者控除」である。妻の年収が103万を超えると損になるため仕事を抑えてしまう弊害がある。そう考えた政府・与党は一時、廃止を検討した。

代わりに年収に左右されない「夫婦控除」の案が出たが、増税による世帯の反発を恐れて引っ込めた。結局、103万円を150万円に引き上げるだけに終わりそうだ。家族のあり方が多様化するなか、一定の生活様式を優遇するような制度はもうやめたほうがいいのではないか。

政権は「女性の問題」を掲げるが政治家が本腰を入れているように見えない。選挙で男女の候補者数をできるだけ均等にする法案を超党派グループが準備するが、思うように進まない。自民党の会合では議員から、「女性の社会進出で社会全体が豊かになっているとは思えない」との声まで出た。

時代を一歩前に進めるか、あるいは時代の足を引っ張るか。制度作りの重さと怖さである。

2016年12月3日土曜日

相好を崩すって、どういうこと?



先日の定例の会議であったことを、弊社とスタッフの恥も外聞も名誉も捨てて書いてみようと思った。


毎週月曜日の朝1番にスケジュールされている会議でのことだ。
ある担当者が、日頃考えている自分の意見を述べた。

AとBが働き合って、力(ちから)が「ソウサツ」されることになるのです。
何?
「ソウサツ」されるって、何が何を「ソウサツ」するの?

社内で地位の高い人が、ちょっと待ったと言い。
その言葉使いは、可笑しいじゃない。
この人の発言を、私は嬉しく思った。
このことについては、いつかは、大きな声で話さなくてはならない、大問題だと認識していた。

その「ソウサツ」ってことは、「相殺」(ソウサイ)されるということなのではないのか?
貴方が言っている「ソウサツ」というのは、この場合、どういうことですか?

イヤイヤ、すみません。
私が言いたかったのは、皆さんが考えている相殺(ソウサイ)のことを、ソウサツと間違ったようなんです。
顏が真っ赤になりそうな間違いです、と発言者は素直に、自分の過ちを認めた。

それでは、意気込んで、相殺の意味をネットで調べてみよう。


ネットで調べると面白いことが解った。
相殺は、読み方としては二つあるが、どちらも正しい。
でも、使い方や根本的な意味が違う。

それでは、下にあるソウサイとソウサツを比べてください。
★そうさい 【相殺】
(1)貸し借り・損得などを互いに消し合ってゼロにすること。
(2)相反するものが互いに影響し合って、その効果などが差し引きされること。
(3)〔法〕 二人が互いに相手方に対して同種の債権をもっている場合に、相互の債権を対当額だけ消滅させること。

★そうさつ【相殺】
互いに殺し合うこと



そうして、「相好を崩す」の巻きだ。

そして、その翌日、火曜日の早朝。
朝方、眠気が完全に冷めきらない脳の中を、走り回る言葉があった。
前日の事件のこともあって、「相好を崩す」って、どういうことだったけ?だ。
この相好の読み方は、「そうこう」でなく、「そうごう」。
この読み間違いも多い。

相好というのを、ネットで調べたら下のようだった。
① 〘仏〙 仏の身体にそなわっているすぐれた特徴。三十二相とさらに細かい美点である八十種好をいう。
 ② 顔かたち。表情。

[句項目] 相好を崩す
大辞林 第三版

「相好を崩す」とは、「にこやかな表情になる」、「顔をほころばせる」という意味。
孫の顔を見て、相好を崩すなどと、厳格な面持ちの老人が、それまでの表情を一変させて、にっこりする場面などで使われることが多い。