その木の名は、アオダモだった。
今、私が住んでいる家に本気で住みだしてから、4年になる。
何じゃかんじゃと、公私共々あって、私が長年住んでいた家を二女夫婦に売却したことにした。
それからのことを、上手く話せば1日で、上手く話せなかったら7日はかかるだろう? それほど、波風が荒れ狂ったことになる。雨や風だけではなく、雷や波だって大いに荒れた。
それから、妻が、植木鉢に入れて楽しんでいた樹木がアオダモだった。
でも、彼女だって、名前や樹木の性格その他については、ナ~ンニモ知らないことだらけだった。
まして、私は壁の外状態だった。
庭が少ないので、大小の鉢に植えられている樹木や花を見逃してはいなかった。
でも、この樹木に関しては、次女の夫の良き先輩が呉れたとかで、何も、興味が湧かなかったと言えば、次女夫婦に嫌な想いをさせることになろうか。
何故、そのようなことをエラク牛馬(ぎゅうば)って、この稿で話そうかとしているのか?
それには、深くも浅くもない、それなりの理由があるからだ。
名も知らなくて、性格も知らなくて、そんな植物をこの何年間見続けてきたのだが、その名前を会社までの道すがら,神奈川県立横浜市民公園の多種の樹木のなかで見つけたのだ。
小さいけれど多くの白い花が、咲いていた。今こそ咲き頃のようだ。
その花が、まさしく我が家の樹木と一緒ではないか? この驚きは凄(すさ)まじいものがあった。
樹名を記した看板が、幹に掲げられていて、大いに驚いたと言えば、笑われるか。
あんなにいい加減に樹木を見ていた私なのに、その樹木が有名な樹木だった!!とは
このページのどこかに我が家のアオダモを掲げたかったが、今、私の電子キャメラが故障で、なし得なかった。
どんな樹木、植物にだって知識家だったのに。
我が家の樹木は、いい加減な奴ではなく、それはそれは立派な奴だということだった。
育ったのは、山の中。
私の、樹木や野菜、草原についての知識は、一本はみ出したところにあると誇りに思っていたのだ。
下記のネットで知り得た内容では、日本の各所でも生えていますとのことだったが、2、3日前、偶々(たまたま)見かけだテレビ番組で、広大に茂っているのが中継されていた。
うちのあの樹木は、きっと、あいつだったのだ、と思いながら見ていた。
こんなことは、誰にも話すことなく、私の頭の中だけに、イキてイタかったのでは!!
ネットで知った内容を、掲げさせてもらいたい。
樹高は10-15m、太さは50cm程になるが成長は遅い。成熟した木の樹皮には地衣類が付着し白っぽい斑点模様ができる。葉は奇数羽状複葉で、3-7枚の小葉が対生する。小葉は10-15cmほどで淡緑色、周囲は波状小鋸歯がある。
花は春に咲く。円錐花序に白い5-6mmの小花を多数つける。両性花には雌蕊と2本の雄蕊、雄花には雌蕊がなく2本の雄蕊がある。
秋には果実が成熟する。長さ2-4cm、幅3-5mmほど、膜状の羽根を持つ翼果で風を利用し遠くまで飛ばす。
花は春に咲く。円錐花序に白い5-6mmの小花を多数つける。両性花には雌蕊と2本の雄蕊、雄花には雌蕊がなく2本の雄蕊がある。
秋には果実が成熟する。長さ2-4cm、幅3-5mmほど、膜状の羽根を持つ翼果で風を利用し遠くまで飛ばす。
材質は堅く強いが粘りがある。そのため曲げることができ、このような特質を生かしてさまざまな用途で使われた。
日本では木製のスポーツ用品の材料、とくに野球で使われる木製バットの原料として知られる。他にスキー板やテニスのラケットなどにも使用される。日本でのバット材としての需要は年間20万本以上あり半数は輸入材で国産材のほとんどはアオダモである。バットに使用するアオダモは、寒冷地産であればあるほど反発力と弾力性、耐久性に優れるとされる。そのため、日本産アオダモの主な生産地は北海道であるが、計画的な植林・伐採が行われなかったことから、バットに適した高品質な材の確保が困難になっている。2000年には行政、野球関係者、バット生産者が一体となってアオダモ資源育成の会が発足、資源を確保するための取り組みが行われている。
生木でもよく燃えることから猟師が薪として利用した。