5月が終わって、これからはワ~シィの季節だと、紫陽花の枝木に力が溢れている。
息吹(いぶき)っている♯ という奴だ。
元気盛りの私だって、これからやってくる暑気に負けるものかと♭ こっちも、気が張り詰まってきた。
冬の寒気にも夏の暖気にも、そうやすやす、心も体も許しません。
前のような文章を綴って、会社を出た。
ビールを飲んで、夕食のために食卓についた。
5月26日の19時半
テーブルの壁に近い部分に紫陽花の花が、ガラスの花瓶に入れられて置いてある。
真っ紫(むらさき)の紫陽花だ。
お~い この紫陽花はどうしたの?
未だ、季節が早いから、買うには髙かったでしょ?
この私の問いに、返ってきたのは、この花は長女の庭に咲いていたものなのよ。
いったい、この紫の原因は何だ。
土壌が、酸性度、アルミニウムイオン量は?
開花までの日数は?
これらのことは、後ほど調べなくてはならん!!
私の家から200メートルほどの近くに住んでいる長女夫婦の広い庭に咲いているものを、ちょっといただいてきたようだ。
紫陽花の花が咲くのは、6月に入ってからだと思い込んでいたので、嬉しさよりも、アッケにとられた。
生家の畑の周りで、よく咲いていた花は、春は桜、コブシ、サクラソウ、タンポポ。夏は紫陽花にカーネーション、アサガオ、ハイビスカス、ヒマワリ。秋は菊、コスモス、ツワブキ、キキョウだ。
ハイカラな花はないが、どの花も機嫌よく、体の調子はデッコウチョウ。
栽培方法は、さすがに山岡流で、我が家馴染みの無農薬で無肥料。
水をさすのも、御天候さまにおねだりのしっ放(はな)し。
言い方を変えれば、放(ほ)~り放(ぱな)し。
でも、、どの種類のどの花も、活き活きとして、実に山岡的に奔放なのだ。
何故、この内容を書きたくなったかというと、私の家と道路向いの三女の家に、紫陽花の緑の蕾の塊が大きくなってきて、その蕾からどのような色の花が咲くのか、楽しみにしているからだ。
怪我あがりの、今の私にとって、楽しみなんて、あれもこれもと、いっぱいあるわけではない。
生まれ育った京都府綴喜郡宇治田原町と、通学した府立城南高校の宇治だけが、私の20才までの生地だ。
その宇治に、下の写真にある三室戸寺とあじさい公園があった。
高校生のときに、気楽に参詣したことはあるが、その幽玄さに心が奪われた。
歴史の重みが静かで、深層。
勇壮な森の入り口に毅然とある。
そのとき、その様を、実に不思議に思えた。
だが、、、、、参詣したときに感じたこの幽玄さと、この不思議さを文字にできないのが、辛い。
私には、能力がないのだ。
三室戸寺(みむろとじ)
所在地 | 京都府宇治市莵道滋賀谷21 |
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位置 | 北緯34度54分1.72秒東経135度49分9.10秒座標: 北緯34度54分1.72秒 東経135度49分9.10秒 |
山号 | 明星山 |
宗派 | 本山修験宗別格本山 |
本尊 | 千手観音(秘仏) |
創建年 | (伝)宝亀年間(770年~781年) |
開基 | (伝)光仁天皇 |
札所等 | 西国三十三所10番 神仏霊場巡拝の道124番(京都44番) |
文化財 | 木造阿弥陀如来及び両脇侍坐像、木造釈迦如来立像、木造毘沙門天立像(重要文化財) |
あじさい公園
あじさい公園のことは、このお寺のホームページを観ていただけば、何もかもよーくわかる。
1万株のあじさいが、杉木立の間に咲く様は、絵巻のようで素晴らしい景観だ。
50種、1万株の西洋アジサイ・額あじさい、柏葉アジサイ、幻の紫陽花「七段花」等が咲き乱れ、
「あじさい寺」とも称されている。
実に紫陽花の名所だ。
土壌の酸性度やアルミニウムイオン量、開花からの日数など、複数の要因が重なって色が変わるとされている。
その様子を「七変化」といわれている。