2016年10月20日木曜日

仕事、気配りチェック

弊社の「お仕事、気配りチェック」
  
ちょっとした事件が発生したので、弊社の社内に張られている標語のことを思い出した。
その標語のことは下の通りだが、今までに、何度も書き換えようと思った。
この標語を、何度、読んでも、読んでも、最初に書いた時の心情が、上手く表(あらわ)れてない。

実は、この標語を、100%満足していなかった。
標語?
それは、スタッフの仕事っぷりを看守、察知、そして監守、激励するスローガンだ。
簡単に言えば、キ・メ・ゴ・トだ。

何もなければ、こんなことなど、どうでもよかったことなのだろう?
生まれつき、私の性格はネチッコイのだ。



今からひと昔前と言や、2005年だ。
株価は2003年が大底(おおぞこ)。
それから2008年位に向けて、全体相場が盛り上がり、アメリカの不動産バブルに新興国の隆盛。

ここらで、日本経済の復興の歩みに、安心感が出てきた。
それでも復興の反発力はなかなか辛抱強く、リーマンショックの後の戻りがあって、為替は円高に動き、欧州の債務危機もようやく突破したと言われた。

私は、そんな環境での弊社の経済状態が気がかりでしょうがなかった。
正月には、毎年、私の決められた仕事があった。
新年における、標語の書き換えだ。
ところが、何故か? モジモジしてしまうのだった!!

弊社の社員宛の「お仕事、気配りチェック」を筆で書いて、壁に張り付けることだ。
他人に見てもらって、堂々と胸を張れるほどのモノを書けなかった。
でも、出来上がりは兎も角、私の心根(こころね)だけは、誰よりも強靭で辛抱強く、激しいものを持っていた。




2003年 1月1日の午後

会社には誰もいない。
一人っきりだ。
鎮静な社内だけど、孤独な私を温かめてくれているように感じ。
慣れない手書きのため、出来上がった標語は、見事な悪筆ぶり。
そんなことには無頓着なのが、私の特徴。

この時に仕上げたものを簡易な額に入れて、壁に張り付けた。
その内容は次のようなものだ。

     ①強い意志
 
  ②広範な知識  
 
     ③大胆な行動


ここで、これらの一つ一つの意味と、それに関しての吾輩の思惑を書いてみる。

①の「強い意志」とは

社員の皆に対して、弊社の法人としての品格、品性を高めて欲しい。
理解される宅建業者でありたい。
卑(いや)しくも、業者として辱(はずかし)めるような言動を発したり、行ってはならない。

弊社の商品である中古住宅の法的な知識を、何もかもよく理解して、判りやすく説明をすること。
この精神を強く持って欲しい。

建築基準法
宅地建物取引業法
国土利用計画法
都市計画法
宅地造成等規制法
区分所有法
集落地域整備法
消費者契約法
民法
刑法



②広範な知識とは

物件の売買、賃貸について発する諸問題を、整理して、判りやすく関係者に納得してもらうこと。
発生する費用の明解さ、必要とする時期。
それに必要な諸書類。

物件の周囲の崖や川や電柱から影響を受けるもの。
嫌悪、もしくは好評な建造物の性格。
天然的に影響を受ける内容。



③大胆なな行動

①・②で、確信をもった内容については、躊躇することなく、勇気をもって、大胆に関係各社の担当者、お客さんに、言葉や書面で表現して欲しい。
このことこそ、関係者、お客さんに最大のメリットを受けてもらうことになる。

諄(くど)いようですまないが、もう一度繰り返す。
弊社にとって、言い辛いことこそ、大胆な行動で、言動して欲しいと言うことだ。

上の三つの標語を限りなく正確に行ってもらうために、情感にも条件をつけた。
慎み深く、感謝して、奉仕することだ。
精神的に豊かになって、きっちり業務に励みたい。


Kabocha.jpg  
写真と関係なく、11月7日は立冬だ。
初めて、冬の気配が感じられる。