2017年1月7日土曜日

七草がゆ

今日は1月7日。

話は、昨日の1月6日のことだ。
朝食で「七草がゆ」を食った。

食膳にあって、これは何じゃ?と言った私に、妻は今日は七草がゆを頂く日ですよ、涼しい顔に声。
そう言えば、田舎にいるときから、大いに食べさてもらった。
兎に角、この俺はこういうものに弱いんだ。
皆が驚くほど大食する癖が、生まれたときから付いていた。

昔、中国より伝わり春の七草を使って作るかゆは、1年の無病息災、招福を祈願する風習として食べられていた。

正月で、食えや飲めやで疲れた胃腸を休め、平常の食生活に戻すため、だったようだ。
初春の7種の野菜にて、乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うことになる。
若芽、若葉だ。

ところで、その七草とは何じゃいなと思って、ネット情報に記憶も合わせて文章を作った。




2人前の作り方をネットで学んだ。
 野菜は、別ゆぜで作る。

2人前
生米ーーーーー3分の1合(大さじ4)
水ーーーーーー500ml
春の七草ーーー適当
塩ーーーーーーひとつまり

野菜は、熱湯で別ゆぜ、そして細かく切る。
米はきれいに洗い、ザルにとり30分ぐらい水切りしておく。
米がやわらかくなったら、塩で味を整え、七草を加える。
米に対する水の分量は、水600mlなら柔らかめ。
水400mlにすると、硬めのかゆになる。




  • 芹(せり) 解熱効果や胃を丈夫にする効果、整腸作用、利尿作用、
     食欲増進、血圧降下作用など、様々な効果がありますーーーーー「競り勝つ」
 ※芹、なずな、ほとけのざには赤葉が入ることもあるが、アントシアンという 成分によるもので、品質には問題ない。

  • (なずな)   別名をぺんぺん草といいます。 利尿作用や解毒作用、止血作用を持ち、胃腸障害やむくみにも効果があるとされています。ーー「撫ぜて汚れを除く」
  • 御形(ごぎょう)
     母子草(ハハコグサ)のことです。
     痰や咳に効果があります。
     のどの痛みもやわらげてくれます。ーーーーー 「仏体」
  • 繁縷(はこべら)
     はこべとも呼ばれます。
     昔から腹痛薬として用いられており、胃炎に効果があります。
     歯槽膿漏にも効果があります。生育状況により種が混ざることもあるが、問題ない。ーーーーー「反映がはびこる」
  • 仏の座(ほとけのざ)
     一般的に、子鬼田平子(こおにたびらこ)を指します。胡麻のような模様が入る場合があるが、品質特有のもので、品質に問題はない。
     胃を健康にし、食欲増進、歯痛にも効果があります。ーーーーー「仏の安座」
  • (すずな)
     蕪(かぶ)のことです。
     胃腸を整え、消化を促進します。
     しもやけやそばかすにも効果があります。ーーーーー「神を呼ぶ鈴」
  • 蘿蔔(すずしろ) 大根のことです。風邪予防や美肌効果に優れています。ハウス栽培のときには、透明感の汁が出る場合がある。ーーーーー「汚れのない清白」


昨夜、旧友とお酒を飲んでいる最中に、私の生まれ故郷でいただいていた七草がゆはどんなものだったんだろう?と思いついて、帰宅後深夜、兄に電話して聞いてみた。
私の愛する母の七草がゆだ。

兄は、眠たい頭を振り振りして答えてくれたものは、今、私たちが喰っている物でなく、極めて異常なものだった。

兄の口から出た御椀の中身は、大根、牛蒡、白菜、ほうれん草、水菜、芹、蓮根、ジャガイモ、蒟蒻、玉ねぎ、餅だった。
芹は、田原小学校へ行くときに股がる田原川に、私が採りに行っていた。
汁物をセットで購入するなんてことはなかった。

7種類ではなかった。

その時に自宅にあったものを、あればあるだけ、適当に切って納めてくれていた。
母にとって、7種類でも10種類でも、お構いなしだった。
50年以上も前のことだ。

こんなものを、何も考えずに、体が清くなりますように、病気をしないように、独りで唱えながら食っていたようだ。