2010年2月19日金曜日

記憶に留めよう、小沢の「???」

東京地検特捜部は、民主党幹事長の小沢一郎の資金管理団体の政治資金偽装記載で、元秘書で衆議員の石川知裕を逮捕起訴した。元会計責任者の公設第一秘書の大久保隆規と、石川元秘書の後任の池田光智秘書も起訴された。この三人と共犯者として告発された小沢は不起訴になった。

小沢は、政治的、道徳的、管理責任は感じているとしばしば発言している。雇用主、代表者責任もあると思うのだが。小沢幹事長の口元から発せられる言辞は、彼が喋れば喋るほど、疑惑が深まるばかりだ。国民は、こんなに頭にきているのに、当の本人はいたって平気を装い、強気で乗り切ろうとしている。

この小沢の行動に根に持つ俺は、この一連の事件を記録しておかなくちゃと思っても、自前で文章にして残すことはなかなか難事なことなのです。そんな時機、当を得た産経新聞の記事を見つけた。この男の生き様を、私の中で風化させないように保存しておかないとイカンと思っていたのです。

幹事長の小沢のことを書いてみて、やはり党首の鳩山由紀夫の奇天烈なお話も追記して置かないと気がすまなくなった。これも不思議なお話です。鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金問題で、鳩山の実母が息子から何も言われていないのに、息子に何も言わずに、月々1500万円を6年間11億円を資金管理団体に支払われていたというのだ。そのように母が支払っていたことを鳩山本人は全然知らなかったというのです。そんなことって、ホンマにありか?そのうちの1億円を公設第一秘書は偽装献金に回していたというのである。この鳩山のことも、忘却の果てに、追いやってはイカン。

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20100125(月)

産経新聞

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自らの資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部の任意聴取を22日に受け、その直後に会見し、事件について初めて語った民主党の小沢一郎幹事長。だが、その説明には随所に不自然な点がみられた。わずか20分余りで一方的に打ち切られた会見。当初「政治献金」としていた問題の土地購入原資の説明は、その後「融資」に変わり、会見では「個人資金」に。こうした説明に象徴されるように、事件への疑問はいまだにほとんど解消されていないのだ。

「(秘書寮建築のため)土地を購入することを決め、私の個人資金を陸山会に貸し付けたことが事実のすべて」

小沢氏は会見の冒頭、こう語り、ゼネコンからの裏献金の疑いがある陸山会が平成16年に購入した土地代金の原資について、自己資金であると強調した。報道陣には原資となった4億円の出どころについて書面を配布した。

それによると、①自宅を買い換えた際の残金で、元年に引き出した2億円 ②家族名義の口座から9年に引き出した3億円 ③同じく14年に引き出した6千万円ーーの計5億6千万円だったとし、これらを個人事務所の金庫に保管。土地購入時には4億数千万円が残っており、このうち4億円を貸し付けたと主張した。

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それでは、疑問①

《多額の資金を引き出して、手元で保管したのはなぜ?》

小沢氏側の関係者は、9年の引き出しについて「バブル崩壊で銀行破綻が相次ぎ、ペイオフ(預金保護)解禁の論議が出たため」と説明するが、バブル絶頂の元年に引き出した理由は不明だ。

総務省統計によると、当時の定期預金金利は4%以上。2億円の預金で単純計算すると、利息は年間800万円に上がり、5年間預けておけば4千万円以上の利息を受け取れたはずだがーー。

小沢氏は問題となった土地以外にも、妻名義で2つの不動産を購入している。

登記簿によると、7年5月に自宅近くの秘書寮用地を購入。この際、土地と建物を担保に銀行から2億3500万円の融資を受け、利子を含め約2億6千万円を11年5月までに返済していた。

その3ヵ月後の8月には自宅隣地を購入し、土地と建物を担保に3億5千万円の融資を受けていた。19年3月までに返済したが、総額5千万円余りの利子を支払った計算になる。

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疑問②

《多額の手持ち資金がありながら、利息を上回る金利がかかる融資を受けて土地を購入したのはなぜ?》

小沢氏は、問題の土地購入時に4億数千万円が残っていたとするが、17年3~5月にも小沢氏の資金4億円が陸山会の口座に入金され、すぐに同額が引き出されるという不自然な動きがあった。4億円を土地代金に充てたため、小沢氏の手持ち資金の残高は数千万円しか残っていないことになるが、17年の4億についてはどう調達したのか。

最も不可解なのは小沢氏側が当初、定期預金を担保に銀行から小沢氏の名義で受けた4億円の融資を土地代金に充てたとしながら、実際には「小沢氏が貸し付けた資金」で支払った後、関連政治団体から集めた約1億8千万円と陸山会の資金で4億円の定期預金を組み、不必要な融資を受けていたことだ。

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疑問③

《土地代金の原資として4億円を陸山会に貸し付けておきながら、さらに4億円の融資を受けたのはなぜ?》

小沢氏は融資書類に署名しながら「具体的な事務処理について関与していない」と説明。署名した理由については「以前に陸山会が不動産を購入した際にも金融機関から個人での借り入れを要請されたことがあり、秘書から頼まれて、そういう理由からと思って署名した」としている。

小沢氏は土地代金の原資4億円の貸し付け理由について「関連政治団体からかき集めれば何とかなるが、そうすると各団体の活動費がなくなるから」と説明した。しかし、実際には不必要な定期預金担保の融資を受けるために、約1億8千万円の資金を各団体からかき集めていたようにも見えるがーーー。