「あんた」とは、どういうことだ。
ふとしたことから、「あんた」とは、どういう言葉で、どのような使われ方が一般的なのだろうか、と考えた。
使い方間違いで、変な奴だと思われたくない。
社内外の会話で、日常的に、私は間違ったような用法をしていないだろうか。そんな不安に駆られた。
でも、間違ったことは止めなければならない。気がつかない人には教えてやりたいものだ。
はたして、正解はどうなんだ。
私は関西の、京都府宇治市と滋賀県の大津・石山の間の、山と山に囲まれた山村で育った。
京都府綴喜郡宇治田原町だ。生家はお茶の製造とお米の生産だ。
実家は、琵琶湖の糊口からの瀬田川が、宇治川になるまでの間、宇治川にそそがれる田原川のほとりに面していた。
この田原川は小さな川で、子供の頃の絶好の遊び場だった。
水は天からの貰い水。
浅瀬では魚すくいや石拾い。深い所では、近所の悪餓鬼に負けないくらい、大いに泳いだ。河辺での虫採りも得意だった。
実家は、ちっぽけな貧しい貧農だった。
私の癖は、その閉塞した村落での変則的な風習に、嵌(は)められたのかもしれない。
使い慣れた言葉は、音勢も音階も訛(なま)りも町特有のモノ、宇治田原町の地方語(方便)と言っちゃえばいいかもしれない。
行儀作法だって同じことだ。
そんな私が田舎を出て東京の学校に入り、ある私鉄の親会社に入社した。
そこでの入社教育で、言葉の訛りを改め、用語用法も標準並みに変えることを強く勧められた。仕事をする上では、憚(はばか)れるよ、支障もきたすよと教えられた。
本音を言うと、なんぜ、そんなことを言われなくちゃイカンのだ、と面白くなかった。腹立たしかった。
そこでだ、話は。
何故、ここで、「あんた」に拘(こだわ)り始めたのか?だ。
考え出したのは、3か月前、日頃の会話のなかで、私より10歳ほど年少の人から、「あんたネエ、何を何して何とかしなければならないヨ」と言われ、私は少しボケットしたまま、腑に置ちないままだった。話し相手は取引会社の社員だ。
正直、すっきりしなかった。
私の長年住んでいた田舎では、年老いた先輩格のオジサンやオバサンが、年下の人に対して、優しく、懇(ねんご)ろの念を込めて話す時に、「あんた」をよく使った。
あくまでも、年上の人が年下の人に対して使う言葉、人称代名詞・人代名詞だ。
私の頭の中では、年下の人が年長者に、気楽に使う言葉ではなかった。
だから、対称を第二人称(話し相手)とした場合は、その言語としては、あなた、きみ、お前、「あんた」だ。
男性が砕けた言い方で、ごく親しい人や目下の人をさし示す。
京都府の端(はし)くれ村の出身の私には、「あんた」はあなたが変形したもので、京ことば?でもあった、としたネットでの文章に納得した。
下には、ネットで得た「あんた」を掲げてみた。
★ニコニコ大百科より
日本の二人称の一つ。冒頭で主に女性が使うと書いたが、男性が使うことも多い。
ふとしたことから、「あんた」とは、どういう言葉で、どのような使われ方が一般的なのだろうか、と考えた。
使い方間違いで、変な奴だと思われたくない。
社内外の会話で、日常的に、私は間違ったような用法をしていないだろうか。そんな不安に駆られた。
でも、間違ったことは止めなければならない。気がつかない人には教えてやりたいものだ。
はたして、正解はどうなんだ。
私は関西の、京都府宇治市と滋賀県の大津・石山の間の、山と山に囲まれた山村で育った。
京都府綴喜郡宇治田原町だ。生家はお茶の製造とお米の生産だ。
実家は、琵琶湖の糊口からの瀬田川が、宇治川になるまでの間、宇治川にそそがれる田原川のほとりに面していた。
この田原川は小さな川で、子供の頃の絶好の遊び場だった。
水は天からの貰い水。
浅瀬では魚すくいや石拾い。深い所では、近所の悪餓鬼に負けないくらい、大いに泳いだ。河辺での虫採りも得意だった。
実家は、ちっぽけな貧しい貧農だった。
私の癖は、その閉塞した村落での変則的な風習に、嵌(は)められたのかもしれない。
使い慣れた言葉は、音勢も音階も訛(なま)りも町特有のモノ、宇治田原町の地方語(方便)と言っちゃえばいいかもしれない。
行儀作法だって同じことだ。
そんな私が田舎を出て東京の学校に入り、ある私鉄の親会社に入社した。
そこでの入社教育で、言葉の訛りを改め、用語用法も標準並みに変えることを強く勧められた。仕事をする上では、憚(はばか)れるよ、支障もきたすよと教えられた。
本音を言うと、なんぜ、そんなことを言われなくちゃイカンのだ、と面白くなかった。腹立たしかった。
そこでだ、話は。
何故、ここで、「あんた」に拘(こだわ)り始めたのか?だ。
考え出したのは、3か月前、日頃の会話のなかで、私より10歳ほど年少の人から、「あんたネエ、何を何して何とかしなければならないヨ」と言われ、私は少しボケットしたまま、腑に置ちないままだった。話し相手は取引会社の社員だ。
正直、すっきりしなかった。
私の長年住んでいた田舎では、年老いた先輩格のオジサンやオバサンが、年下の人に対して、優しく、懇(ねんご)ろの念を込めて話す時に、「あんた」をよく使った。
あくまでも、年上の人が年下の人に対して使う言葉、人称代名詞・人代名詞だ。
私の頭の中では、年下の人が年長者に、気楽に使う言葉ではなかった。
だから、対称を第二人称(話し相手)とした場合は、その言語としては、あなた、きみ、お前、「あんた」だ。
男性が砕けた言い方で、ごく親しい人や目下の人をさし示す。
京都府の端(はし)くれ村の出身の私には、「あんた」はあなたが変形したもので、京ことば?でもあった、としたネットでの文章に納得した。
下には、ネットで得た「あんた」を掲げてみた。
★ニコニコ大百科より
日本の二人称の一つ。冒頭で主に女性が使うと書いたが、男性が使うことも多い。
と、ここまで書いたが一般的な視点から見ればあまり歓迎される二人称ではなく、周りからの顰蹙も買うこともあるので、使用する時は十分注意すること。
★大辞林第三より
( 代 )
〔「あなた」の転〕
二人称。ごく親しい人や目下の人をさし示す。 「 -もおいでよ」 「そりゃあ-、無理ですよ」 〔近世後期には敬意をもって使われた〕
貴方(あんた)
[代]《「あなた」の音変化》二人称の人代名詞。「あなた」よりもくだけた感じの語。「あたしも―がほんとに好き」〈木下順二・夕鶴〉
デジタル大辞泉
★日本語俗語辞書より
あんたとは「あなた」が変形した言葉。
『あんた』の解説・使用例
あんたとは「あなた」が変形したもので、江戸時代には使われていた言葉である。同類語の『あーた』が主に女性から男性への呼びかけで使われるのに対し、あんたは男女共によく使われる。
※関西圏であんたは親しい間柄に使われるのに対し、関東圏では目下に対して使う言葉といったようにエリアで意味合いが異なるので注意が必要である。
※関西圏であんたは親しい間柄に使われるのに対し、関東圏では目下に対して使う言葉といったようにエリアで意味合いが異なるので注意が必要である。
あんたの使用例
- あんたなんかにブツブツ言われる覚えないわよ
- 私、あんたのことが昔から好きだったのよねー(関西圏)
★ピクシブ百科事典