2018年3月20日火曜日

忖度(そんたく)とは

この1年間以上も、国会でよく使われる言葉に「忖度(そんたく)」がある。
今回は、この忖度ざ。

日常的には、何となく分るのだが、この忖度をちょっと真面目に調べなくては、如何(イカン)と思った。
財務省が森友学園との国有地取引に関する決裁文書を改ざんした問題だ。

振り返れば、国会は改ざんされた文書をもとに質疑応答に明け暮れ、長時間何をやっていたんだと思われる。
国会で一番大事なものを棒に振って、ニセモノ文書を盾に自民党・公明党は、権力を守り通し、昨年秋の解散総選挙で与党は大勝した。
「国難突破」だとか、「森友・加計疑惑逃れ」の本音が見え隠れした選挙だった。

今の国会で、本物とニセモノのこと、誰=どこの省が、誰に指示を受けて、何の目的でそのようなニセモノを作ったのか、喧々諤々(けんけんがくがく)やりあっている。
国会では、特に野党のなかでは、改ざん時に財務省理財局長だった佐川宣寿・前国税庁長官がことの真実を一番知っているわけだから、国会への証人喚問を求めている。

財務相さん首相さん、一人の官僚だけに責任をなすり付けて、それで、終わりチャンチャンというわけにはいかないヨ。

此処からが肝腎(かんじん)要(かなめ)の問題だ。麻生太郎財務相、安倍晋三首相、あなたたちは無責任を貫くの。
責任はどうなるの? 「行政全体に対する最終的な責任は私にある」と言いながら、知らんプリなんて、私には理解できない。

公明党幹部は、「国民は一連の森友問題を、安部首相と昭恵さんだとみている」と指摘し、納得できる説明が尽くされない限り、政権の窮状は続くとみる。

本人たちは、自らの責任をどのように感じているのだろうか。


そこでじゃ、この1年とちょっとの間、よくぞ「忖度」という言葉がよく使われてきた。
忖度とは何ぞやと考えた。邪念のない忖度のことだ。
ネットでは下記のようだった。
●「忖度」の漢字それぞれの意味と語源を説明します。
「忖」は「はかる」という意味の漢字。
字源は「心」と「寸=長さを測る」という漢字の組み合わせ。
「心を測る」とい意味になり、他人の気持ちを推測するような意味になります。

「度」は「ものさし、はかる、たび、わたる」という意味の漢字。
字源は「席(むしろ)」と「手で広げる」という漢字の組み合わせ。
席とは藁(わら)などを編んで作った敷物のことです。
その席を広げて長さを測ることを表します。

二つを合わせると、「基準となるもので他人の心をはかる」という意味になります。
心をものさしで測る(調べる)ようなイメージです。

●真宗高田派の正福寺のblogでは下記のように記されていた。
テレビ放映などでは、随分悪い意味として使われているが、本来は相手のことを思いやるやさしさのこもった言葉であり、行脚中の僧侶をもてなすために門前で湯茶を提供する無償の行為を意味します。




20180318の朝日新聞・総合3/日曜に想う、編集委員=福島申二に、忖度を使った記事があったので、下にそれを転載させてもらう。

忖度の親戚筋の言葉には「おもねり」や「へつらい」のほか「太鼓持ち」 「茶坊主」などとあって多彩だ。「事なかれ」や「物言えば唇寒し」も遠縁にあたる。古今東西、権力の周辺ではこうした空気が高じて王様を裸にしてきた。この手の追従が昨今あまりに臭うのは、長期の「一強政権」の弊害に思われる。