20140506 3日から始まった私のゴールデンウィークの最終日だ。4日連続丸々、自分だけの都合で、自分勝手に休日を過ごすのは初めてだった。
最終日の今日は、母校のサッカー部の試合を観に行ってきた。
3日の第6節、対明治大学戦に1:2で不甲斐ない負け方をしたので意気消沈、応援に行く決意が、朝の朝まで固まらなかった。それでもゴールデンウィークが始まる前から決めていたことだ、とギリギリで発奮、気を引き締めて出かけた。
前節の明治大学戦に続いての観戦だ。第88回関東大学サッカーリーグ戦第7節、心が躍る対慶応大学戦だ。都営三田線「本八幡」の駅から競技場に向かう人の行列が続いていた。280円の弁当を買って、競技場に向かったが、この寒さにこの薄着では不安になってきて、ウイスキーを買い込んだ。正解だった、長年の知恵だ。曇り空、雨がパラパラと降ったが、傘は必要なかった。
工藤と一緒に有田君も居て、有田君とは2年前の早慶定期戦以来の観戦だ。彼ら二人は、前の試合から見続けていたので、体が冷え、弁当を買ったにもかかわらず、ラーメンをすすっていた。そのラーメン屋さんで合流。彼の娘さんは、かって慶応のサッカー部だったので、なんだ、有田家は敵か!と言いながら、私のウイスキーをラッパ飲み2口をプレゼントした。工藤は、ますます父、キング工藤さんに似てきた。
試合会場は、味の素フイールド西が丘サッカー場。かっては国立西が丘サッカー場と呼ばれていたが、2012年前に味の素が命名権を取得してこのように呼ぶようになったそうだ。私たちがこのサッカー場で全日本大学選手権で優勝を決めたのは1972年、サッカー場ができた年だ。この懐かしいサッカー場をもう一度見てみたいと思ったことが、渋る私の尻を押したようだ。この優勝決定戦に後半、けが人が出たために交替選手として出場させてもらった。対戦相手は、大阪商科大学だった。
会場の観客席は7割ほどは埋まっていた。両校の応援団はすっかり臨戦態勢、双方ともに、鳴り物入りで校歌や応援歌で盛り上がっていた。ハーフタイムにチェアガールがでてきたのには驚いた。
前の対明治大学戦の後、選手を集めて不甲斐ない試合を、古賀監督が叱咤した。それを見ていて、私は私の現役時代を思い起こしていた。叱る方も、叱られる方も、内容は共有しているからと言って、このような場は、必要がないことはない、必要なのだ。学生は学びとなのだ。
キックオフは13:50から。私はバッグから母校のユニホームを出して着衣した。現役時代に早慶定期戦のために作ったものだ。帽子の色もえんじ、だ。
前節の完敗がさぞかし悔しかったのだろう、今日の母校は違った。相手が慶応さんなら、特別気合が入るってもんだ。前半は終始母校の圧倒的な攻めに防戦一方の慶応だった。母校は、慶応の防御を崩し、再三のシュートを放つも、ゴールを割れない。前半0-0。
後半も前半と同じ流れで進んだが、けがをしているFW・宮本を投入してから、流れは急に変わった。この宮本君、前回の明治大学戦でも、後半交代出場して1得点したのだ。その残像が蘇り、再び、同じシーンを期待した。
以下全ては、早稲田大学ア式蹴球部の公式サイトより。
この試合の戦評
18年ぶりの関東リーグ制覇のためにも2分1敗ともうあとがない今節。
相手は長年のライバル、慶應義塾大学。
両大学の意地がぶつかり合う伝統の一戦となった。
集中応援ということもあり、たくさんの観客で雰囲気は試合開始から最高潮に達していた。
前半から早稲田のペースで試合は進んでいく。
前半3分、奥山のシュートをきっかけに立て続けに慶應ゴールに迫る。
しかしチャンスを作るもなかなかゴールを奪えない。
守備では、3田中進を中心に慶應の攻撃を跳ね返す。
流れは掴みつつも得点に動きがないまま、前半が終了。
後半は開始から前半の流れそのままに早稲田のペースで試合は進んでいく。
そんななか後半18分、6近藤洋からのロングボールを7近藤貴がヘディングで折り返して、15上形の技ありゴールで待望の先制点を奪う。
さらに勢いに乗った早稲田は、後半も立て続けにチャンスを作り、慶應に攻撃の隙を与えない。
そして後半41分に6近藤洋のコーナーキックを14堀田がニアでそらし、15上形が押し込み、この日2点目のゴールを奪う。
最後まで早稲田のサッカーを貫き通し試合が終了。
熱い戦いが繰り広げられた伝統の一戦は、早稲田に軍配が上がった。