2019年7月5日金曜日

梅雨闇

雨が降ると、心身が重い。
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九州や中国、四国では、先週と先々週、今週もまさしく梅雨(つゆ、ばいう)の大雨に困っている。
特に困っている地域というのは、九州南部の鹿児島、熊本、長崎、宮崎、中国では岡山と山口、四国では全域が極端な大雨被害だ。
この時節に、沢山(たくさん)何度(なんど)も大雨が降るのは、よくよく理解しているものの、やっぱり、心が重い。
高温多湿の環境を好むウィルスの感染症、夏風邪にやられてしまった私には、惨(むご)いほど体に応える。
心身ともに重たく、鼻糞?が絶えない。

今節、私が住んでいる横浜では大被害を受けるようなことはない。
だが、東京、横須賀、千葉から茨城まで大きな洪水被害に遭っている。

梅雨(つゆ、ばいう)は、北海道と小笠原諸島を除く日本、朝鮮半島南部、中国の南部から長江流域にかけての沿海部、及び台湾など、東アジアの広範囲においてみられる特有の気象現象である。
5月から7月にかけて来る曇りや雨の多い期間のこと。
梅雨前線が、日本列島に並行するか、日本列島が前線の真っただ中にどっぷり停滞され、結果、大雨、土砂災害(山、崖崩れ)、川の流れが増水し低い土地に浸水被害が発生する。
交通災害は当然のように、建物だって床下床上に水が這い上がり、最悪の場合は崩壊、危険にさらされてきた。
目に見えない所では、カビ、ダニ、ウイルスが大増殖する。


梅雨闇 Weblio辞書より

読み方:ツユヤミ(tsuyuyami)
厚いにおおわれた梅雨のころの天候
季節 夏
分類 天文



そんな梅雨のことをネタに、20190705の朝日新聞の天声人語の中に「梅雨闇(つゆやみ)」という語を見つけ、会社に着くやいなや、ネットで調べてみた。
そしたら、毎日新聞の記事が出ていて、いつもの様に、これをパクらせてもらった。


梅雨闇
ツユヤミ。
五月雨(さみだれ)の降る時期の闇、すなわち五月闇(さつきやみ)のこと。
五月雨は梅雨であり、五月雨の晴れ間が五月(さつき)晴れだったが、今では語感が変化し、五月晴れは黄金週間のころの快晴をさすようになっている。
五月雨から梅雨を、五月闇から梅雨の闇を思い浮かべる人も次第に少なくなっているようだ。
そこで、五月闇に代えて梅雨闇という季語を用いるのがよいかもしれない。
五月晴れの場合は、それに代わって梅雨晴れという季語がすでに定着している。

もっともサツキのサは稲の霊をさすという説があり、サツキは田植えをする稲の月であった。
五月闇は稲の育つ深い闇であったのだが、そんな伝統にこだわることももはやないだろう。
むしろ、明に対する暗として、梅雨闇を生活空間に取り込んでみたい。
暗(闇)が一方にあるとき生活空間は深みを増す。 (坪内稔典)
(毎日新聞・新季語拾遺/1993年6月28日)