2019年9月6日金曜日

私、71歳になる!!

今月24日で、私は71歳になる。
昭和23年9月24日生まれだ。

昨今、残暑は厳しく陽射しはなかなか衰えない。
気温や海の水の温度が冷めやらず、九州、中国、四国、三重、大阪、横浜、千葉は大雨洪水に苦しめられている。
台風にもやられた。
昨年の夏の暑さに、生まれて初めての熱射病にやられた。
両の手指の関節が痙攣を起こして、一晩中寝られず半眠状態だった。

数え年、70歳の時には、何も行事らしきことはなかったが、晩飯にはいつものとは違った一品を余計に付けてくれたような気はするが、確(しっか)りした記憶はない。
中国の唐代の詩人杜甫の一節「人生七十古来稀(まれ)なり」から、そのように呼ばれているようだ。
どうせ七十歳まで生きられることは稀なのだ。

それじゃ71歳は何と呼ばれているのかと、色々調べてみたがそれらしき呼称は見つからなかった。
77歳は喜寿だ。

そして、この頃の私の生活は一体全体どうなっているのだ?
身も心も、ガッツーンと締まりなく、言い方を変えれば、しっかりしていない。
精神障害に伴う身体症状を時には感ずることもある。
ヤマオカ、君は給料をもらうことを止めて、天(あま)の神(がみ)の如く社会のためになるようなことをしたかったのではないか?
昭和48年卒の同じ大学のクラブの部友・同輩たち10人、大学を終えて入った会社の同期生たち37人のなかで、私のように会社勤めをやっているのは大阪の友人、ただ一人だ。
この大阪の友人は、社長さんを弟にやってもらって、自分は多少気分を薄めてでも許される状態だと言っている。

この私はどうかと言うと、これも大事な仕事から外され、気ままな状態のサラリーマンだ。
週3日の休暇、4日の出勤した日だって業務は午前中だけだから、給料について、社長さんに気が引けてしょうがない。
社長さんヨ、仕事のしない俺に給料を払って、それは、俺にも彼方自身に対しても余りエエことないやろう。
俺は、彼方が気の毒に思われてならないんだ。
そんな私のことを長女の旦那に話したら、ヤマオカさん、私が以前に勤めていた会社にはそんなジジイがいっぱいいましたよ、
気にしなくて良(い)いんですよ、そんなモンですよ、と大笑いされた。
長女の旦那の今の勤務先は、日本では誰にも負けない外資系の会社だ。
事態は神に任せるのも一方あり。

郷里を後にするとき、母は、タモツあなたの兄は田舎で百姓を一生懸命やっているんだから、偉くならなくてもエエ、金持ちにならなくてもエエ、警察や税務署などにはお世話にならないで呉れ、これがあなたに対するせめてのお願いだ。
20年ほど前に亡くなった両親には、無駄な迷惑はかけなかった。

「蝶々 種類」の画像検索結果
会社からの帰路、横浜公園の上り坂を歩いていたら、大きな黒い蝶々が頭の上をぐるぐる水平に廻りだした。
子供の頃なら嬉しくなってとっ捕まえようと腕を振り上げたかもしれない。
この老人は、そんな物騒なことはするまいと、ひたすら耐えた。
何故か、私の頭の上から去ろうとしない、そんな5メートルだった。

蝶々も、なかなか粋(すい)なことをしてくれるもんざ!
わっはぁ~はぁと一人笑いをしていた。

そして、公園の頂上辺りで、今度は白い蝶々の餌食(えじき)になった。
この蝶々も先ほどの黒い蝶々と同じように私にこびりついた。
白い蝶々は、私の前を、恰も私の歩行を導くように先行して離れない。
なぜだろう?
10メートルほどのアベック歩行だった。 
この黒い蝶々と白い蝶々は、私と仲良くしたがっているように思えてならなかった。

横浜公園を過ぎて、私にとって夢溢れるイーハトーブ農園に寄った。
そしたら、そこでも不思議な蜘蛛に遭った。
仕事をする気をなくした私が、ブロックの塊に座ってぼやっとしていた。
そしたら、蜘蛛が私の肩に足を伸ばして佇んだ。
不思議な蜘蛛だと思って、ただ、静かに目を向けていた。
そしたら、何を思ったのか高くに身を翻したかと思いきや、再び戻ってきて私の頭に飛びかかった。
何度も飛んだり,はねたり、髪に食らい付いたり、仲良くして欲しかったのか。
私は大きな声を出すこともなく、に~ゃ・に~ゃとしていた。
不思議な時間だった。
宮澤賢治さんじゃあるまいが、俺って、蝶々や蜘蛛たちと同じ世界の生き物だよと宣言した、気持ちよかった。

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会社では、社長さんに嫌な思いをさせるんではないぞと思い馳せていたのに、公園でのこの蝶々たちの、仲良くしようぜの親密な羽ばたきは感無量だった。

画像
上の写真はネットでお借りした蜂だ。
0906の、イーハトーブ農園から自宅までの帰り道、交差点で信号の変わるのを待っていた。
この日は栗の収穫で頭は幸せ感でいっぱいだった。
3度目の収穫で、ここにきて良く分ったのだが、比較的虫に冒されないことを知った。
以前には落っこちた栗の実を収穫するまで時間をかけ過ぎた、その間に、栗の実に蟻らしき小さな虫に襲われる、それが常識だった。
その日、信号を待っている私の頭に、虫らしいものが降りかかってきて、私は戸惑いなくそれを右手で振りかざした。
そして、その虫が遠ざかるのを見て、ギョットした、蜂だったのだ。
この蜂の種類は分らないが、一刺(ひとさ)しされれば、刺されたところは当然、死に至らしめられることだってあるのだ。
スズメバチではなかったのは、当然だった。
蜂は、この俺さまを嫌らしい人間(動物)と見なかったのか、果てしなく遠ざかって行った。
不思議な出来事だった。

頭痛の原因は、樹木の上から落下して受けた高次脳機能障害の影響かもしれない。
休暇の日にすることは、毎日の散歩、日によっては水泳、読書、図書館通いを間抜けのないように丁寧に過ごすことだろう。
何とか充実した日時を過ごしたい。

次の私の悩み事は、会社勤めを辞めたときにすることは何なんだろう。
お金のことは一切合財気にしないで、人の為になって喜ばれることを見出し、それに励むことだろう。
ヤマオカ、それを君が選び出すことだ、具茶具茶(ぐちゃぐちゃ)泣き言を抜かすな。
栄枯盛衰、有為転変、生者必滅は世のならいじゃ。