2006年11月22日水曜日

k取締役が、アニサキスを土産に、出社した。

アニサキス君が、会社にやってきた   


弊社取締役のk氏が、「俺、胃ガンにやられているようなので、明日朝、病院に行ってくるわ」。「胃がんでも、胃潰瘍でもしょうがないんや、あれだけ、不摂生してりゃ。なあ、せやろう」と言う会話で、前日は仕事を終了した。


習慣になっている、仕事上がりのビール一杯もなしに帰社した。


私に対しては、そのように言ったが、他のスタッフには、2 3日前に食った刺身にやられたようだ、と打ち明けていたようです。生来の刺身好き、身体防御精神希薄、とん馬な衛生知識、そのうえ、食い意地が張ってりゃ、胃袋に何らかの変調が発生しても、何等不思議なことではない。


翌日昼過ぎ、k取締役は出社した。ポケットから出した小さな容器を皆の前に突き出した。透明の小さな容器には、何やら、白い小動物が泳いでいる。


容器の中のご主人様は、恐れ多くも、アニサキス君では、ありませんか。お医者さんもなかなか気が利くじゃないか。ちゃんと、お土産物にして、帰らすなんて。


大事に、育てましょう。なんて言う輩まででてきた。


会議室のテーブルにでも、置いとけばいいのに、と思ったのだが。


死んでしまっちゃ、面白くない、とk取締役は捨ててしまいました。