2013年12月16日月曜日

社長さんは、早朝出勤がお好き

私は社長を約25年間、今の社長の中さんは丸4年だ。

二人でコンビを長く組んで会社を経営してきた。私には私なりの性情、習慣がある、中さんにも中さんの家庭の事情がある。そんな二人に共通しているのは、夜早く寝て朝早く目が覚めることだ。私が社長になった当初、寝つきが悪く、そのための催眠にと夕食時に酒を飲む習慣をつけてしまった。酔いの勢いで寝ついても、間もなく目が覚め、深夜に追い酒を飲むわけにはいかず、眠れぬならば起きだすしかないと、当時は未明に出勤していた。

夜早く寝れば朝早く目が覚めるのは、当然のことだ。この当然を良いことに、二人は朝早くから仕事をすることにしている。中さんも私も、摂食については真面目なので、きちんと自分の食事を済ませ、今は5時半夏は4時頃に待ち合わせをして、スタッフが検討中の物件の下見に出かけるのだ。私は自分だけの食事を作ればいいのだが、中さんの場合は家族全員の食事と息子の弁当も作るのだ。

早朝ならば、道は空(す)いていて車はすいすいと進む。効率よく見回れて仕事ははかどるのだが、その反動が午後の体調に現れる。11時前後に早飯(はやめし)を食い終わって1時間もすれば、急に睡魔に襲われる。体中の血液が胃袋に集中するらしい、脳の血液は薄々(うすうす)、持続可能な範囲すれすれだ。運転手の中さんは欠伸の連発に耐えながらハンドルを握る、私は申し訳ないと思いつつ、後部座席で、運転手さんへの配慮はそっちのけで熟睡に入る。

 このようなスケジュールをとった日に痛感することがある。24時間営業の牛丼屋ではなく、普通の地元のラーメン屋さんや食堂に入りたくても、我々のような早朝からの労働者には、店の開店時間が遅過ぎる。メジャーなレストランに金を落とすのが嫌なんだ。大体、開店時間は11時半か11時、二人とも、人並み以上に空腹に対する忍耐力が弱い。朝5時前に飯を食うので、通常の生活者よりも早く腹が減るのは当たり前。

そんな折、よく利用するラーメン屋さんの店頭に、今まで11時の開店だったのが、10時45分に早めたことを知らせるシールが張ってあって、二人はニンマリ、このラーメン屋の主(あるじ)は、よく解っている人だと感心した。主は、この15分の差に商売のネタが埋蔵されていることを見抜いたのだ。商魂たくましい。狙いは図星、11時前には多くの我々と同じ、早朝出勤労働者たちが目を血走らせて入ってくる。

私のマーケット調査は更に進む。

会社の近くのイオン系のスーパーマーケットでは、食料品売り場は7時から営業している。こちらの方でも、やはり、我々のような早起き仕事野郎が朝飯を漁(あさ)っていた。

そして先日、東京は渋谷のハチ公前で、お世話になっている人と夕方4時半に待ち合わせをして、一杯飲みながら話しましょうということになって、手ごろな酒場を探した。が、営業中の店はどこも五月蝿(うるさ)かった。静かそうな店は、どこも開店時間が6時以降ばかりだった。

そうだよなあ、俺たち年寄りは、朝が早いんだから、昼飯も早くなり、当然飲みたくなる時間も早くなるもんだよ、まだ居酒屋組合は、マーケットを調べ上げてないな、、、、、、。