2019年5月18日土曜日

私もシェフになれますか?

私の愛する農園=イーハトーブから、今年も、この2ヶ月の間に蕗(ふき)の薹(とう)や蕗(ふき)を何回採って帰ったやら。
たった4畳ほどしかない畑の北西の隅っこに蕗の群生がある。
キク科の多年草。
「すじ~の通ったふ~き♭」と口遊(くちずさ)んでしまう。

決して上手な栽培家ではないが、狭い畑には大蒜(にんにく)147株、カブ55本、葱(ねぎ)は75本、サラダ菜45本、ミズナは間引き前、玉葱25本を栽培中だ。
これらの品々を列挙するだけで、立派な奴と思われるかもしれないが、その成果はよく解らない。

今日(20190518)は仕事の帰りに、隣家との境の雑草を刈るつもりでいる。
南側のお隣さんはお年寄りのお婆ちゃん、迷惑をかけたくない想いだ。
春色を先取り♪【ふきのとう】を食卓に迎える、和洋いろいろレシピ集

2ケ月前のこと、早春は蕗の薹を採って帰って、天麩羅にして食べた。
私が採って帰る役、妻がそれを天麩羅にする役、互いに負担の少ない分担で楽しく食べてきた。
食べる度に、私の口の中は、郷里で親しく味わった喜びに包まれる。
この喜びを知っていることが、田舎者の私の唯一の誇りでもある。

何だって! 若い蕗の薹は先ずは旬ざ。
味(あじ)匂(にお)いに生まれながらの癖がなく、味は妻の調味で「酒の摘まみ」にはベリーグッドだ。
私には、こんなに有難い食物はないと感謝している。

・天然の山菜山フキを産地から鮮度抜群直送 雪国の天然の山菜山蕗(フキ)はあくが少なく、栄養価が豊富で...
ところが今回のブログは「蕗の巻」だ。
1か月前からのこと。

蕗は花粉症の症状を軽減する効果があると聞いたものだから、花粉症気味の私の口角はドンドン前に進む。
妻は私が幾ら持ち帰ってもいいが、筋(すじ)取りだけはお願いしますときた。
そう言われれば、調子に乗って、幾らでも持ち帰るのが私の悪い癖。

それからの私は4回、5回と言われるままにやってきた。
掌(手のひら)に2束の蕗の筋取りには1時間半はかかった。
それが、今後6回目と7回目を実行して、今春の蕗を終わりにしたいと思っている。
蕗は成長が良く、気が付かないうちに大きく育っているので、持ち帰る役の私は毎日毎日チェックしている。
そこでだ、筋をひたすら取りながら、私の高次脳機能障害を受けた脳だって色々考えた。
そのことが、このブログを書くきっかけになっている。

蕗の筋取りをしながら、やはり、妻の調理方法に、私なりの知恵も働きかける。
私なりの知恵なんてちょっぴりしたもので、妻に希望を出せるまでのレベルはなく、ネットに出ているレシピを見て知識を広げた。
全ては煮物で、蕗以外に何を食材に併せるかによって、美味は変わる。
恐ろしいことに、素人なら素人なりに、イメージが湧いてくる。
そのイメージが、立派な「酒の摘まみ」になるかどうかは解らない。
頭の中では、ひょっとして、この俺だってそれなりの食材提供者になれるのではないかと、思(おぼ)しい。

そして、テレビの番組でよく観るのが、漁民が獲りたてた魚の一部を、船の上で細かく仕分けして、その撮影に参加している人に差し上げ、美味い~、おいしい~と叫ぶことが多い。
又、船が港について、作業場で荒ら荒らしい手さばきで出された魚の一部を、どうぞお食べくださいと言われ、その新鮮な切れ身をいただく猛烈な美味さに、微笑みが爆発する。

野菜や果物だって同じで、採りたてたものをその場で、作者が敢然と皮を剥(は)ぎ、作物の切り身を差し出し、いただいた者は美味い~、おいしい~と嬉しそうに笑う。
それらの光景をテレビで放映される。
この手の番組で、魚の釣り人や野菜の栽培者こそ立派な食材提供者だ。

そしてテレビ番組では、料理番組がよくぞそこまでと思うほど、多く放映されている。
実は私も熱心な聴取者である。
特にかってお笑い芸人だった人の「おしゃべり クッキング」(私は、自分流に「おしゃべりクッキング大学」)と言い換えて楽しんでいる。
これはかってお笑い芸人だった人が、調理師さんと滑稽なことを巧みにおしゃべりしながら番組は進んでいく。
あっという間の番組だけれど、観ている間は楽しくてしょうがない。

又、元女子プロレスラーと調理士さんの料理番組も面白い。
このプロレスラーと調理士さんと軽快に料理が進んでいくのも、楽しい。
この番組の後半ではプロレスラーが、簡単な料理を自分流に短時間で作ってくれる。
このプロレスラーの歯に衣着せない話術も、調理を進めながら、私をゾッコンするほど楽しませてくれる。
兎に角、手先が器用なのである。

何故、これらのテレビの料理番組を観ているかと思われるかもしれないが、敢えて言わしてもらえれば、きっと何かの出来事があって、私一人っきりで生きていかなくてはならない事態だって有り得ることだろう。
そんな場合でも、独立独歩、自活できるための延命策なのだ。

イーハトーブでの楽しい畑仕事の傍(かたわ)らで、作物を作り上げること=食材供給者だけではなく、料理を、いつか、きっと、この私だって創ってみたいと思っている。
その節は、このブログで紹介します。