2019年6月22日土曜日

梨の礫(なしのつぶて)

梨の礫
先日読んでいた松本清張氏のベストセラー小説「砂の器」のなかで、見つけた「梨の礫」とは何じゃ?と直感的に感じた。
意味は何となく解るのだが、「梨(なし)」にしても「礫(つぶて)」にしても、何故この漢字を用いたのか、そのことがよく解らないので、これは何とかしなくてはイカンと思った。
★印以下の文章はネットで調べた物を転載させてもらった。

★印【なしのつぶての語源・由来】
「礫(つぶて)」は、投げる小石の意味。
投げた小石は返ってこないことから、つぶてのように音沙汰がないことを「なしのつぶて」と言うようになった。

音沙汰?、、、、これも不思議な言語だ。

漢字では「梨の礫」と書くが、「梨」は「無し」に掛けた語呂合わせで特に意味はない。
ただし、「無しの礫」では「何も無いものを投げること」になって意味をなさないため、形のある「梨」を用いて「梨の礫」としなければならない。
「つぶて」の使用が少ない割に「なしのつぶて」の使用が多い理由は、見て見ぬふりをする意味の「つぶる(目をつぶる)」と「つぶて」の語感が似ているせいかもしれない。

「梨の礫」をネットで調べていたら、こんな言葉の説明に出くわした。
そのうち3つを此処に掲げた。

ィ「音沙汰(おとさた)がない」
「音沙汰」だけでなく、「音」だけで、便り、連絡、訪れという意味がある。
通常使う際は、「音沙汰がない」のように「ない」をつけて使用することが多い。
「梨の礫」と同じように、「沙汰」?とはどういう意味なのだろうか。
この「沙汰」という奴も、もう少し理解力を高めたい。

ロ「鉄砲玉(てっぽうだま)」
使いなどに出たまま戻らないこと、またその人のこと。

ハ「音無(おとなし)の構え」
1、音を立てない姿勢。
2、行動を起こさないこと、働きかけに対して反応しないこと。