2020年7月27日月曜日

牛蒡(ごぼう)を創っている

 果実
 
牛蒡


Arctium lappa
生育中の牛蒡

今夏、我が愛しの農地・イーハトーブで初めて牛蒡(ごぼう)の生育に力を入れることにした。
どうして「ごぼう」が漢字で牛蒡と書くのだろうか、と思いきや中国植物名(漢名)では、牛蒡だとあった。
牛蒡は、「うまふぶき」とも読むらしい。
牛を「ご」と読むようなのだ、漢字も難しい。
私が生まれて育った京都では、牛蒡のことを「ごんぼ」と呼び、金平(きんぴら)牛蒡にしてよく食べた。
父が畑を2メートル近く掘り下げ、その列の上に畝を30センチほど盛り上げて種を蒔いた。
何本かできた作品のなかから上等のものをひとかかげ作って、農業協同組合が主催する品評会に出展して、いい成績を得ていた。


イーハトーブは元々宅地で、深く掘り下げることができなくそれはそれで諦めた。
2か月半ほど前に蒔いた種から芽がを出て、その芽がものの見事に生育していることに、今の状態については十分満足している。
芽から茎、葉になるまでは異常に調子がいい、このことについては義父も感心した。
化学配合飼料を適当に撒いたものが、良かったのか悪かったのか、これからの生育振りを確認したい。
理解しないで肥料を上げるものだから、さ~てどう~なることやら。
営農の知恵の豊富な、隣で野菜を作っている義父は、ヤマオカさん、心配することないよ、間違いなく好い根ができますよ、と太鼓判を押してくれている。
義父を信頼してないわけではないが、今後の地中のことはワ・カ・ラ・ナ・イ。
私の貧困な脳は、余りに茎と葉が立派過ぎて心配度は高くなっている。

そう言えば、芽が大きくなってから、間引きをしてないことに気付いたが、今回はこのまま突き進んでいくことに腹をくくった。
3週間前に、根の部分に盛り土をした。
誰かに指導を受けたわけではないが、少しは土を盛り上げた方が豊かな根が生まれるんではないかと勝手に思い込んだ。

牛蒡はユーラシア大陸原産のキク科ゴボウ属の多年草。
日本へは平安時代に中国から薬草として伝わった。
食用にするのは日本と朝鮮半島の習慣で、ユーラシア大陸北部や中国では薬用として使っていた。


金平牛蒡

立派な牛蒡が出来て、立派な金平(きんぴら)牛蒡を作れたら、最高だなと夢見ている。
立派な創り方ではないが、何回か金平牛蒡を創ったことはある。
私の母は、牛肉と牛蒡と蒟蒻(こんにゃく)の炒め煮をよく作ってくれた。
生家の食事のおかずは少なくて、金平牛蒡をいっぱい作ってくれたのを、争うように食べた。
懐かしい田舎での思い出の光景だ。
牛蒡の香りや旨味は根皮に多く含まれているので、調理の際は皮を剥(む)かずに泥を洗い落とす程度にして使われる。

後方から、ほかの選手を一気に抜き去ること、または多数抜き去ることを「ごぼう抜き」と日常的に使った。
小中学校での私の英姿を思い出した。




★下は、ネットで得たものをそのまま転載させていただいた。

ゴボウとは

ゴボウを食用としているのはわが国くらいで、原産地であるユーラシア大陸北部や中国などにおいては薬用としての利用が大部分です。
シャキシャキした歯ざわりと独特の香りが日本人の嗜好に合うようで、きんぴらや天ぷらのかき揚げなどの他、煮物に用いたり、細切りにしサッとゆでてサラダにも利用します。
食物繊維は野菜の中で最も多く、低カロリーのため、ヘルシー野菜として見直され消費量も多くなってきています。

ゴボウには従来、根が長い滝の川群と太くて短い大浦群がありますが、大浦群は一般には見られません。
現在のゴボウ品種は、滝の川を代表とする長根種とそれらの改良型の短根種(太系も含む)が中心となっています。

家庭菜園では収穫までの日数が短く、掘り取りが容易な短根種(または太短根種)の栽培をおすすめしますが、耕土が深い畑では長根種の栽培に挑戦するのもよいでしょう。
他に、葉を食用にする葉ゴボウがあります。

ゴボウの生育適温は20~25℃で、地上部は3℃以下で枯れますが、根部は極めて耐寒性が強くマイナス20℃にも耐えます。

畑の準備

畑は水はけがよく、少なくとも3年はゴボウを作っていない畑を選びます。
タネまきの2週間以上前に、苦土石灰をまいて深く耕します。1週間前には完熟堆肥と化成肥料を施し、再びよく耕します。
その後、幅50~60cm、高さ10~30cmの畝を作ります。耕土が浅い場合は高畝にします。

〈POINT〉 堆肥は完熟したものを!

苦土石灰は1平方メートル当たり3握り(約150g)、堆肥(完熟)は約3kg、化成肥料(N:P:K=8:8:8)は2握り(約100g)とします。未熟堆肥や石ころ、かたい土塊などは岐根(また根)の原因となるので、完熟堆肥を用い、石ころやかたい土塊を取り除きます。

タネまき・発芽までの栽培管理

直径5cm、深さ1cmのまき穴を作り、あらかじめ吸水させたタネを1穴につき4~5粒まきます。
ゴボウのタネは好光性種子ですので、覆土はごく薄くします。
軽く押さえてからたっぷり水やりし、発芽まで水を切らさないようにします。
発芽(タネまき後10日~2週間)がそろったら1回目の中耕・土寄せをします。

〈POINT〉 こまめに除草する!

種皮がかたいので、タネを一晩水に浸して吸水させます。
株間は長根種と太短根種が10~15cm、短根種が3~8cmとします。
ゴボウは初期生育が遅いので、雑草に負けないようにこまめに除草します。

間引きから収穫までの栽培管理

間引きは、本葉1枚時(春まき:タネまき後30~40日)で2本立ちとし、本葉3~4枚時(50~60日)で1本立ちとします。
そして1回目の追肥・中耕・土寄せをします。その後、草丈が30cmになるまでに1~2回、追肥と中耕・土寄せを行います。
秋まきでの間引きは翌春本葉2~3枚の頃に1本立ちにします。

〈POINT〉 肥料不足にならないように!

追肥量は1平方メートル当たり化成肥料を軽く1握り(約30g)とします。
間引きは、葉が素直に上に伸びているものを残します。
ゴボウは比較的多肥条件が向いており、肥料不足になると、す入りが多くなります。

病虫害

ゴボウの病虫害では、連作による線虫の被害が大きく、岐根が多発するようになります。
この他、病害では黒斑細菌病、うどんこ病などが発生し、虫害ではアブラムシやヨトウムシ、ネキリムシ類などが発生しますので、早期発見、早期防除を心掛けます。

〈POINT〉 連作は避ける!

線虫の一種、ネコブセンチュウは多くの野菜に寄生繁殖するので、前作の野菜の根部を常に調べるよう心掛け、畑の選定に注意します。
イネ科植物、キャベツ、ネギなどとの輪作がおすすめです。

収穫

長根種は春まきでは150日前後、直径2cmほどまでに収穫します。
長期間収穫しないとすが入るので、適期に全部掘り取り、土をかぶせて保存します。
短根種はタネまき後約75日、太さ1.5~1.7cm、長さ30~40cmを目安に収穫します。
いずれも根が細くても(直径1cmほどから)若ゴボウとして利用できます。

〈POINT〉 若採りして風味を楽しもう!

収穫は葉を刈り取り、根の脇を30~40cmほど掘り下げ、根の首部を両手で持って、掘り下げた穴側にやや倒すようにして引き抜きます。
土つきゴボウの調理では風味を生かすため、皮はむかずにタワシなどでこする程度にします。