米球宴初のランニング本塁打に、笑顔。
忘れられない日になりました、イチロー快挙。
3打席連続安打
大リーグのオールスター戦が10日、当地のAT&Tパークであり、イチロー外野手(マリナーズ)=本名・鈴木一朗が78回の歴史で初のランニング本塁打を放つなど3打数3安打の大活躍で、MVPに輝いた。
7年連続7回目の出場のイチローはア・リーグの「1番・中堅」で先発、第1打席で右前へ、第2打席では左前に連続安打。0-1の5回1死1塁の第3打席では、右越えに大飛球を放ち俊足を飛ばして、一気に本塁に生還して逆転した。バックスクリーンの壁に当たったボールは、センターの狙いの逆の方向にはねかえり、ボールに追いついたとき、イチローは3塁を回ろうとしていた。イチローは余裕で本塁に。高い技術とスピードを見せ付けた。
ところで、私の話も聞いてくれますか。イチローの大飛球を追った相手チームのセンターの守備を見ていて、私の記憶の果ての、私のナイス守備を思い出してしまった。
時は、今から27年前のことです。所沢に電鉄系の会社が保有する球場があって、当時、私はその球場を経営する会社の親会社の宣伝部のスタッフとして働いていました。我がチームのユニホームは、Sライオンズと同じだった。違うのは、胸に書かれた文字が、ライオンズではなく、コ?ドだっただけです。私の所属する宣伝部と毎日新聞の校正部の野球部と試合をしたのです。その時の試合に、MVP、投手賞、守備賞、打撃賞、他にも賞品をいろいろ取り揃えたものですが、私がなんと、守備賞を獲得したのです。賞品として、何を貰ったのかは、忘れましたが、皆に、大変褒められたことだけは、異常に記憶に残っています。
毎日新聞の攻撃で、高校時代に夏の高校野球選手権(甲子園球場)にも出場したこともある、投手で4番バッターの打ったボールが天井高く打ち上げられ、ホームランかとも思ったのですが、飛球は案外伸びず、外野フェンスに直撃したのです。この場面で、センターを守っていたのが、この私でした。フェンスに当たると予測した私は、当然、ボールが跳ね返ってくる方向を見定めた。そして、想定通りに転がってきたボールを素手で捕まえて、2塁に送球した。打者の足がのろかったのか、私の守備を見くびっていたのか、走者を、2塁ベースに着く前に、刺すことができた。あんなにでっかく打ったのに、と、がっかりしていた。私に対する味方チームからの賞賛の拍手が沸いていた。
再びイチロー
報道陣から「3本出ましたが」と問いかけられて、「出しました、です。出た、とは全然ちがう」とこだわった。3本の安打を「作品」と呼び、「いっぱい、いっぱいの安打ではなかった。(過去)6年間とは違う自分がいるのをオールスターで感じることができたのは、自分でもうれしい」。