3月6日は啓蟄だった。二十四節気の一つ。日本語大辞典(講談社)=地中で冬ごもりしていた虫がはいだしてくるころをいう。
2月20日(土)の早朝、雨の中を犬と散歩していた。アスファルトの道路を大きなカエルが、暗闇の中を横切っていた。この日の前後2~3日は異様に暖かくて、冬眠から目が覚めて嬉しくて、散歩にでかけたのだろう。久しく会えなかった恋人を探していたのかも。その日の昼に、弊社社有のアパートを購入していただいた佐さんも、私も見ましたよと仰っていた。佐さんは藤沢にお住まいだ。夕方、会社で雑談している時に、カエルのことを話題に出したら、俺も見たと自宅が寒川の浅が言った。こんなに人の目についているのだから、湘南地区から横浜にかけては、大量のカエルが冬眠から目が覚めて、地上に現われたのだろう。
寒椿の花がぽたぽた落ちて、沈丁花と水仙が満開で、モクレンとコブシの花の蕾がゆるんできた、一気に花を開かせようと準備万端整えているのだろう。梅一輪、一輪ほどの暖かさの梅は満開を過ぎて散りだした。河津ザクラも満開が過ぎた。出勤途中に通る高校の前のカンヒザクラも満開だ。三寒四温、春は、もうそこにやってきている。
3月3日のひな祭りの日、大皿に盛られたチラシ寿司の横の花瓶に桃の花が活けてあったので、この桃の花、どうしたのと家人に聞くと、花屋さんで買ってきましたとのことでした。きっと暖かい南の地方から市場に送られてきたのでしょう。まだ、ここら辺りでは桃の花はもう少し時間がかかりそうだ。
私の家の猫の額のような狭い庭の、猫の鼻の穴のような小さな池には、今年も氷が張らなかった。この5~6年は薄い氷さえ張らない。微妙に気温は上がっているようだ。鮒と泥鰌(どじょう)はまだ姿を見せないが、金魚はもう春を先どりしたように気持ちよさそうにスイスイ泳いでいる。
そして今日まで、保土ヶ谷の権太坂に住みついて30年以上も経つのに、また犬の散歩を初めてからでも20年は経つのに、花を咲かせる木が少ないこの季節に、今、満開に花を咲かせている樹木が2種類もあることに気付かなかったのです。その樹木があるのは、一本は私の家から10軒向こう、もう一本は200メートほど離れた所、いずれも普通の家の庭に植えられている。今まで全然気が付かなかった。
季節は確実に春に向かっているというのに、日本経済の春はまだまだ遠いのだろうか。こちらの春こそ早く来て欲しい。待ち遠しいなあ。
その一つは、ミモザだ。その名を家人に教えてもらった。
ミモザという名前も初めて知ったので、ネットで調べていたら、今日8日はミモザの日「国際女性デー」なんて情報も手に入れた。副産物だ。女性の差別撤廃を求める日なのでした。
もう一つの花木は、下の写真のものです。明日(20100309)、その家の住民に聞いてみようと思っている。
早朝、家を訪ねた。上のものとは少し花のつき方が違ったのですが、ミモザだったのです。でも、少し種類が違うようです。そのうち誰かに教えを乞うことにしたい。