2010年10月28日木曜日

タラの幼木を買った

猫の額よりも狭い、イートハーブの果樹園の園主は、昨日20101013の水曜日に近所のホームセンターでタラの幼木を買った。

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この店にあったたった1本のタラの木は、この夏この店で見つけておいたのです。このたった1本のタラの木を、果樹や花木の幼木を売っているコーナーの隅っこの、またその隅っこに他人の目に触れないように隠しておいたのです。会社から急用の知らせが携帯電話に入って、その日は諦めた7月頃のことです。誰かに見つけられて、買われてもしょうがないと思っていた。

この数年、ふとしたことからタラの木が、急に気になりだして店を幾つか回ってみたのですが、なかなか見つけることはできなかった。店の人に聞いても、うちでは取り扱ったことがないと、どの店でも言われた。友人にも相談したら、山にでも行って、探してくるしかないんじゃないの、と言われ半ば諦めていた。

だが、タラの木を隠したものの、買いに行くまで、随分日が経った。昨日、そのタラの木は紅葉しながらも、誰に買われることもなく、私の来るのを待ってくれていた、ようだった。いいかげんで頼りない買主だ、とでも思ったことだろう。店員さんに4ヶ月も売れなかったのだから、ちょっとぐらいオマケしてよ、と頼んだが、それはできませんの一言だった。

今から35年前、某電鉄系の観光会社の宣伝部にいた時、毎年、越後地区のスキー場の次年度の宣伝計画の打ち合わせのために、ゴールデンウィーク明けに現地に行った。昼間の打ち合わせの後、夜は豪勢な酒宴が控えていた。地元のスタッフは、気合を入れて待っていて呉れた。宴会は事務所のテーブルに用意された一升瓶の酒数本と山盛りのタラの芽の天ぷらだったのです。私は、それまで食べたことがなかったのですが、初めて食べたその瞬間に、苦味の混じったタラの芽の虜(とりこ)になってしまったのです。大人の味だった。

それから、今、手に入れることになったのです。

誰か、タラの木の今後のことに、助言をくださいな。