2016年1月17日日曜日

クラブに勉強!好きや

昨年の4月の作業中の事故で、一人前に仕事ができなくなってしまった。

だからと言って、ぐじゅぐじゃ文句ばかり言って、自らを蔑(さげす)んでばかりいるわけにはいかない。これ!!、常識人の常識。働けるうちは働くんだ。

そんな私が、身のため心のためにやれることを、やろうと気付いたことは、何てことはない。自宅から会社までの徒歩による出社だ。
退院後、翌日から始めた。9000歩から1万歩。直線距離にすると、9キロメートルから10キロメートル。
悲しいことだけではない。歩きながらだって、楽しみはいっぱいある。

今日は、いつもは気づきながら、何も話さなかったことを文面に著したい。

朝晩、自宅から会社のある相模鉄道の「天王町駅」まで歩くのが、実に快いってことだ。
何がそんなに快いのか? 
社会人はマアマア余所とは変わり映えしないが、子供たちの身振り手振り、話し言葉が全然違う。
これや~ 学校での生活も丸で違うと思われる。
それほどまでに感じた。私も、4人の子どもを育ててきた。結構、気をもんだこともあった。

歩く道の界隈の学校は以下の通りだ。
境木中学校、境木小学校、権太坂小学校、保土ヶ谷養護学校、光陵高校、初音ヶ丘小学校、岩崎中学校、岩崎小学校、桜台小学校、仏向小学校、桜ヶ丘高校、保土ヶ谷小学校、帷子小学校、星川小学校、このどれもがしっかり整備されていて、厭らしい生徒は見ない。
制服を何だかんだと弄って、その恰好を喜ぶなあ~んて奴は見たことがない。

日本は自然を貴(とおと)ぶ人民だ。
草木や花々、小さな魚や虫、川の流れや空の色、星や月、多彩な生きものたちの暮らし、山海と神々の祭り。
一年の時の移ろいを、四季折々の歌に織り込み、個人の感性を磨いてきた。

ところが、ドッコイ。
これからが今回の文章のキーだ。

桜ヶ丘高校と広陵高校の両校については、真面目、真面目、それしかない真面目!!参考書を読みながらや、友人と勉強の話をしながらの徒歩については、頭が上がらない。

息子の友人がイヤーホーンをつけながら歩いているのを見かけて、息子に告げたら、息子が言うには、お父さんあれは英語のヒヤリングをしているんだよ、と言われて、嫌な想いをしたもんだ。このイヤリングも我が家に遊びに来てくれた。

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令息はサッカー部員だった。
仕事の合間に家に帰って客間に入ったところが、そこには10人近くの部員が、我が家の冷蔵庫の中に入っている飲み物を全部たいらげ、辛苦に身を任せて、あっちこっちに寝そべっていた。主人である私でさえ、大きな声を出すことさえできなかった。
素晴らしい青春だと、感服した。

そして、この学年の大半は、どいつもこいつも立派な学校に入った。一人は、筑波大学の医科に推薦入学した。天晴(あっぱ)れ天晴れだ。

仲間たち同士、自らの性格と美しさは相容れないものではある。
自らの内面がそのまま容姿に反映されているようで、その姿は互いに、銀の金の踊る天使に見えたのではないだろうか、こんなことを考えるのは私だけだろうか。

どの学校もクラブ活動が活発だ。
朝から夕方遅くまで、熱心に練習している。
そのさまは、私が恥かしくなるほどのものだ。

サッカー、野球、テニス、卓球、バスケットボール、ハンドボール、ソフトボール、どの種目もゲットゴーだ。
正直な話、どの種目がどの程度の成績をおさめたかなんて、俺は知っちゃいない。
取り敢えず、どの種目も熱心に練習していることが、傍を通る人間には、嬉しいのだ。

市から県大会へ、そして全日本大会へ。詳しく話したくないのだが、全国大会で優勝、それに近い成績をおさめていることが、多う多うにあるのが、嬉しい。

街道筋の学校のどのクラブがどれだけ強くて、尚、勉強もどれだけ優秀かなんてことは知らない。
だけれども、早朝練習、午後の練習にどれだけ身を裂いているかぐらいは、学校の前、後ろの道を歩いているだけでよく解る。
男も女も、眉目秀麗とは言わないが、顏はしっかりと意志を持ち。
背筋が気丈夫さを表している。
足取りからは意志の強さを感じた。

朝、中学校と高校の生徒が、私に向かってくる。
これからの練習の打ち合わせをしているのは、クラブ一本筋の私にはよく解る。
中学生は7時10分、高校生は7時に学校に着くようだ。

勉強を終えて、午後の練習。練習を終えて、学校を離れる時間は決められているようで、薄闇が迫ってきた頃、生徒が黒い塊になって校門を出てくる。
その姿も、私には嬉しくて、しょうがない。

私の息子の学校のことを述べたが、中学校も小学校もかわらない。
市の大会の報告、そして県大会への望みを述べたボードが張られていて、私の心は弾む。