最後の審判の日
ミケランジェロ画 「最後の審判」
20160316 14:00~ 水曜日は弊社の定休日。
私にとっては、切っても切れない東京演劇アンサンブルに芝居を観に行ってきた。
何が?切っても切れないのかって?
その原因には、極極難しいことがある。
私が育った生家での育てられ方が、このアンサンブルの運営方法と、何処か? 何故か?似ているような気がしてならないのだ。
都会の、どこの家にもないモノ、私の不思議な気概か?
相変わらず、独りでは観に行けない私のこと。
今回は、大学時代からの友人のマサカツが、パートナーだ。
此奴も切っても切れない友人。
彼とは、大学時代 同じサッカー部のほんの少しばかりの同輩。
二人とも、プレーヤーとしては大したことがなかった。
それでも、やっとの思いで、何とか、やり繰りしていたのが実情だ。
彼の出身は兵庫県赤穂郡。私は京都府綴喜郡の宇治田原町、宇治市と滋賀県の大津市石山の間にある、恥かしい程みじめな山村だ。
彼のことを紹介したい。
大学時代に入部してきたマサカツに、お前は何処のなんちゅう学校から来たんや、と尋ねた。
返ってきた答えは、生まれは兵庫県赤穂郡 赤穂御崎の近所。学校はヤマオカさん、これは非常に恥かしいから誰にも言わないで、前言の後、出てきた学校名は●▲■高等学校だった。
余りにも優等校の名前に、驚き一発、笑ってしまった。
ヤマオカさん、笑わないでくださいね、私の時代は10人程東京大学に入ったのですが、今は1人が精一杯。学校側は頭を冷やして、やり直しを決意、火が点いているようですよ。
彼との付き合いは激しく、濃密で麗しいものだった。
大学に在籍中は、目まぐるしいほどの交流だった。
貧乏人の私に、よくもここまで付き合ってくれたものだと、感謝している。
銭湯からの帰り道、金もないのに、食いたがっている私の胃袋を察し、買って、私に恵んでくれた。ハイカラな奴だった!!
そして、卒業後、幾たびかの困難を乗り越え、ソニー製品に使う部品を作る会社の社長の娘っ子に、養子に入った。
このお嫁さんとも、長い付き合いになった。
この会社は、誰もが知る旧称・東京通信工業だ。奥さんの父母と祖父母が社員として、お世話になったことがある、、、、、、その付き合いは並みのものではない。
もう少し、極端なことを言おう。
創業者である井深、盛田さんが会社を始めた時だったから、従業員は10~20人。
大島?だったか? 社員旅行での記念写真を見せてもらったことがある。
この東京演劇アンサンブルの団体名称は、ブレフィストの芝居小屋と言われ、団体の個性なのか、あばら骨というのか、不思議な劇団だった。
時には優しいお姉さんのようであったり、時にはヤクザ者のようでもある。
お付き合いさせてもらって、最早、40年以上は過ぎた。
約50年前に知り合った脚本家の牛さんの紹介で、その後、付き合いはドンド~ン深くなった。
牛さんの日頃の生活から、命の終わりまでのちょっとヤヤコシイことに関して、私にできることはやるように努力した。
今は2名の社長さんでやり繰りされているが、いつ行っても、お構いなしに付き合ってもらえる。弊社が多少なりとも景気が良かったときに、個人的に、細やかな寄付をさせてもらった、結果、私はいつ行っても、入場料は只にしてもらえる。
その代り、有料の人物を連れていくーーーーーこれを私の常識にしている。
社長の息子(長男)さんとも、付き合いが長くなった。
彼は、今、闘病中で、元気が戻ってくるのを只管(ひたすら)待っている。
長女のお姉ちゃんとも、付き合いが長い。
作・エデン・フオン・ホルヴァート
訳・大塚 直
演出・公家 義徳
音楽・長久真実子(チェンバロ)
舞台美術・香坂 奈菜
照明・大鷲 良一
衣装・稲村 朋子
音響・島猛(ステージオフィス)
振付・菊地尚子
宣伝美術・Heather Hermit
舞台監督・冨山小枝)
制作・小森 明子 太田 昭
とある田舎町。この駅、大きな町を結ぶ線路上にあるが、急行・準急列車も停まらない。
駅長のフーデツは、合理化の煽りを受け、たった一人でこの駅を切り盛りしている。
駅長のフーデツは働き者で村人からの信頼も篤い。
ひっきりなしに通り過ぎていく急行や準急のために、ポイントを切り替えたり信号を変えたりーーーー。
実直で温厚な彼は町の人たちの信頼も篤い人気者だが、この頃めっきり外に出なくなり、
彼の13歳年上の妻が嫉妬深いため、フーテツは外出もままならないのだと人々に噂される。
ヒステリーな悪妻という評判で、不仲が噂されている。
ある日、この駅に停まる各駅停車は、いつものように四十五分も遅れて来た。
許嫁を送りに来たアンナは、列車を見送ったあとフーデツに話しかけ、さんだん絡んだ挙句にキスをした。
直後に準急列車が貨物列車と正面衝突した。
この間にフーデツは準急列車の信号を出し損ない、直後に貨物列車と衝突、18人の死者が出る、、、、、。
何故 列車事故は起こったのか?
誰に罪があるのか?
不穏な社会の中、苛立つ人間たちによる”愛”をめぐる物語。
どうせお前は信じちゃくれない
この物語は1936年のオーストリアで描かれた。
1938年にナチスによってウイーンが陥落することになる、その前夜に。
ファシズムにも コミュニズムにもポピュリズムにも乗らず、ただひとりの、不完全な人間としての生き方を模索するホルブアートの生前最後に上演された戯曲。
流行や常識は、時として恐ろしいものに成り得る。
宗教だって。
しかし僕たちは一刻も止まることもなく進んでいく時間とともに、大きな時代のうねりに巻き込まれながら生きている。
魅惑的なキスから始まる物語。
『最後の審判の日』。疑いもなくそこにあると信じていた日常がある時 逆さまになってしまう前に。 (公家義徳)