2016年1月31日日曜日

突発兵 浅野琢磨がやるう!!

Uー23選手権決勝 日本ー韓国 3-2








     昨夜、予定していた時間に観ずに、寝過ごしてしまったのかと、半分不安半分危惧しながらテレビを点けたら、試合内容は前半は1-0で韓国に負けたままだった。このままでは駄目じゃないか、と叫んでいた。後半に入ったものの今後の成り行きは解らない。
      後半早々に1点入れられて、2-0。
        これでは、どうしょうもないじゃないか?悩みは幾らでもふくらみ、破裂寸前にあった。そうしたら、22分にその浅見琢磨が入れて2-1。そして23分に矢島慎也、36分に浅野が決勝点を入れた。
          私の心と体は沸騰したまま。どうしても、このまま眠るわけにはいかなかった。廉い焼酎にお湯を入れて、2杯、3杯と飲んだ。明日は明日の仕事があるんだ、何とか眠れるように、眠れるようにと苦労した。隣の部屋で寝ている妻と祖母は、俺のはしゃぎ様を、どのように思っていたのだろうか?

手倉森監督は、「やっと点が取れました。慎也くんが自分を見てくれていると信じていたし、今までゴールを取れずにチームを苦しめてしまった。こういう大舞台でゴールが取れて、チームの勝利に貢献できて良かったです」

試合後に浅野は汗を輝かせながらこう語った。50メートルを5秒台で駆け抜ける圧倒的なスピードが、アジアの頂点を決める舞台で輝いた。0-2で迎えた後半22分、MF矢島慎也(岡山)のスルーパスに快足を飛ばした。最後は相手GKと入れ替わるような格好で、今大会初ゴールをマーク。この1点が、個人技に優れる韓国に劣勢を強いられていたチームを見事に蘇生させ、1分後には浅野のゴールをお膳立てした矢島が同点弾を叩き込んだ。

そして、昨季のJ1王者広島でも猛威を振るったジョーカーの真骨頂と言えるシーンが、後半36分に訪れる。

自陣からのカウンターが、敵陣で一度韓国DFによって跳ね返されるが、浮いたクリアボールの落下地点にMF中島翔哉(FC東京)が走り込んだ瞬間、半身になって前線で待ち構えていた浅野が予備動作をスタートさせる。中島がこのボールをワンタッチで縦に入れると、浅野は相手DFを巧みにブロックしながら足下に収めて鋭く反転。最後はGKとの1対1を冷静に制し、決勝点を決めた。
昨季のJ1で示した神通力
両手でジャガーをかたどる独特のパフォーマンスを披露しながら、ベンチで待つ仲間の下へと走り、歓喜を爆発させた。

「日本の皆さんを待たせていたので、この舞台でジャガーポーズができて良かったです。あれをやると気持ちが落ち着くので、しっかり自分はできると信じて試合に入りました。家族も待たせていたので、いい報告ができます」

昨季のJ1では途中出場から最多8ゴールを奪い、広島も浅野が得点を決めればリーグ戦で7戦全勝。そんなジョーカーとしての”神通力”が、宿敵との頂上決戦でも発揮され、手倉森ジャパンをアジア王者へと導いた。