2017年11月19日日曜日

やったぜ我がサッカー部

   JR東日本カップ2017
   第91回 関東大学サッカーリーグ戦2部
         第22節   

   11月18日(土) 11:30
    早稲田大学 VS 国士舘大学

この試合の内容について、双校の応援団の誰もが頷(うなず)いたか? 頭を捻(ひね)ったか? それは定かではない。応援団は大体が自校の都合のいい様に考えるものだ

一緒に観戦したのは、同期の高と淀。高はマネージャーを淀はキーパーだった。
昨夜、私に今日のこの試合のことを話してくれた小、同期の工もいた。

高は、サッカー部の部長さんに、私を紹介した。
何年か前のサッカー部OB会議で、私のことが話題になり、機会があったら会わしてくれと部長さんは言っていたそうなのだ。ささやかな寄付をさせてもらった。そんなこと露(つゆ)知らず、私は頭を下げ続けていた。
部長さんが去った後、俺は高に、ところで今のオジサンは一体誰なんや?と恥かしい質問をした。俺の頭は狂っているのは間違いない。以前に聞いたことをすっかり忘れていた。

スコアーは早稲田3-国士舘2で辛勝した。
関東大学サッカーリーグ2部だけれど優勝した。結果、待ちに待合った1部昇格することができた。来年から1部だ。
関係者以外の人たちには、なんぜそんなに嬉しいのか!と笑われるかも知れないが、関係者にとっては、目から鱗(うろこ)が落ちたのか?目から火達磨(ひだるま)が飛び出したのか?この勝利を、単純に吃驚しただけでは済まされない。

こんなに嬉しいことはないのザ。
大学の団体競技をやってきた者にとって、限られた期間での奮闘だとしか言えないのが苦しい。毎年メンバーが変わり、その都度、よりより軍陣で戦いをする。どこの大学でもこんなことは一緒だけれど、それにしても苦しい。この苦しさが、社会人になってからも、なんとか力になるものだ。

私が大学でクラブ活動に邁進していたのは、今から55年ほど前のこと。今、ここで競技をやっている人たちとは、力の差に雲泥の差がある。変化に富んだキックだけではなく、走りながらのヘッデイング、狭いスペースでのボールコントロール、ボディーチェックをされたりしたり、何もかもが秀逸だ。

何も我が大学だけではない、相手チーム・国士舘大学も優秀だった。
前半早々、国士舘の狭いエリア内での素早いパスワークに泣けた。こりゃ、とんでもないチームだと諦めかけていた。
前半は我がチームが2-1で勝ったまま終えた。ところが相手チームも大したものだった。油断なんかこれっぽっちもしていなかったが、同点にされ最終的にはなんとか勝てた。必死だった。
それから、試合での一つ一つをどうのこうの?と言う心算はない。

混戦、乱戦だった。
勝ったチームは巧いことゴールしたし、負けたチームは入れるべき時に入れられなかっただけのことだ。
選手の疲労は激しかった。後半、足がまともに動かなくなった選手もいた。双方、目まぐるしく選手交代をしたが、空きエリアを活かすパスや、選手を活かすボール運びや動きができなかった。

我がチームは戦前より持ち続けてきた粘り、百姓根性と言われる糞度胸はいつまでも廃(た)えない。耐えなくて絶えない。これが、ワセダ魂と言う。

試合後、高に私と淀を車で横浜駅まで送ってもらった。淀と私が、横浜駅でじゃあなーと気楽に離れられなかった。昼時でもあったので、駅前の大きなビル9階にある飲み屋で昔話をして楽しんだ。僕にとっては苦しさばっかり、楽しさちょっとの話だった。淀は、サッカーリーグでの掛け替えのない充実したことをいっぱい話してくれた。その一つ一つをここに掲げてみたいのだが、その項目に迷ってしまった。又会う日を楽しみに分かれた。












早稲田大学ア式蹴球部のホームページより

この試合の戦評

勝てば一部昇格&二部優勝、負ければ二部残留の最終節で巡ってきた大一番。相手は、今季二戦二敗の国士舘大学。
前半立ち上がり、国士舘大が得意のサイド攻撃で流れを掴む。しかし、鈴木準と熊本の両CBを中心とした守備陣が気迫のこもったプレーを見せ、早稲田ゴールに寄せ付けない。その後、試合は次第にボールを保持する国士舘大に対してショートカウンターを狙う早稲田といった構図に。すると前半22分、自陣でのクリアを鈴木裕がつなぎ、キーパーと一対一になった飯泉が冷静に決めきり、早稲田が先制に成功する。しかしその7分後、相手にPKを献上してしまい、決められ、試合は振り出しに。それでも前半36分、相馬が蹴ったコーナーキックは、一度はクリアされるも、もう一度放ったクロスがゴール前の混戦を生み、熊本が押し込み再びリードを奪う。そのまま前半は終了し、勝負の行方は後半に。
後半、立ち上がりからハイプレスで流れを手にした早稲田が、何度もチャンスを作る。しかし、次にゴールを揺らしたのは国士舘大であった。後半8分、カウンターから右サイドを崩され失点。その後、試合は一進一退の攻防が続き、ジリジリと時間が過ぎていく。早稲田は、後半24分に飯泉に変え武田を投入し、勝ち越しゴールを目指す。そして後半33分、サイドを突破した相馬がエリア内で倒されPKの判定。このPKを相馬自らが決め、スコアは3-2に。土壇場で勝ち越しに成功した早稲田であったが、ここから国士舘大の猛攻にあい、何度もヒヤリとする場面を迎えるが、なんとか凌ぐ。そして、3-2のまま試合は終了し、早稲田の勝利、二部優勝が確定した。