2017年11月30日木曜日

ミブ菜にチャレンジする

初めての野菜=ミブ菜にチャレンジする。京野菜の一つだ。

20171129(水)、朝8時からもう一度耕してミブ菜の種を蒔いた。
郷愁の野菜!!ミブ菜の種だ。
しつこく言葉を重ねる。数々の望郷の立地空間、その中で懐かしい気持ちに浸った。
太陽は暖かい日差しを畑いっぱいに、小春日和、目に入る世界を穏やかに静かに暖めてくれていた。
今日は種蒔きの日。私の心も何だか熱く弾けている。
1週間前の水曜日の22日に、予定地に苦土石灰を撒いて、耕した。
種類としては、アブラナ科アブラナ属だ。

苦土石灰とは、「ドロマイト」と呼ばれる岩石を使いやすいように粉状や粒状にした肥料です。炭酸カルシウムと酸化マグネシウムが主な成分で、「苦土」はマグネシウム、「石灰」はカルシウムのことを指します。

食物として特有の辛みと香りがあり、私はこの味覚が幼少の頃から気に入っていた。
なのに、郷里を離れて東京で暮らすようになってからは、水菜は食ったがミブ菜は食べたことがなかった。
水菜はサラダとして食べる機会が多かった。

厚さと寒さにも強く1年中育てることができて、一年中いつでも食べられた。特に関西では冬に野菜が不足がちになって、親しまれてきた野菜だ。

我がイーハトーブに空地ができた。隣地の人に貸していた畑の一部を、私にはもうこれ以上耕すことは無理なので、ここのこの部分は地主さんである貴方にお返しします、として畳2畳分位を戻された。
戻されたことは、そんなに嬉しいことでもなかった。何故なら、私自身の畑仕事は今のままで十分だったからだ。

その空地に何かを栽培するのは来春にしようと思っていた。
ところが、今は晩秋から冬。時節柄、ミブ菜の種があるのを思い出した。
何でもかんでも仕舞い込む抽斗(ひきだし)の中に入れていた。
このミブ菜は京都市壬生(みぶ)地方に古くから栽培されていたもので、生家での食事には鍋のお供としてよく使われた。
この地名の壬生(みぶ)が野菜の名前としてミブ菜になった。
ミブ菜を鍋物に入れると、肉や魚の臭みや苦味をとってくれる。

水菜には2種類あって、その一つは「水菜」。
ヒイラギのようにツンツンした細い葉柄をしている。
漬物、おしたし、サラダに使われる。
現在、生家ではこの水菜の温室栽培をやっている。温室栽培では除虫は難なくこなせるし、収穫も予定通りに行えて割と良品な農産物になっている。


もう一つは「ミブ菜」。
葉っぱが「ヘラ形」をしていて、葉の縁にヒイラギのような切り込みがない。前の方で著したように鍋や漬物に使われた。
私の郷愁心が湧いてきた。
生まれ育ったあの山野や川、田畑、私の貧しい家屋、それにこの味が加わったようだ。田舎が好きなんだ。
決して料理の上手ではなかった母が、ミブ菜を使った鍋物に関しては、何故か?自信ありげに作ってくれた。
料理の作法について何も知らない私には、そのように見えた。そして、これも何故か?私はミブ菜が好きになってしまった。



種の販売元である株式会社サカタのタネ社の、販売用の袋に書かれていたものをここに転載させてもらう。

京菜 広茎のキョウナ
 アブラナ科アブラナ属
・特徴:葉の切り込みが浅く、葉幅の広い京菜です。ミズナより濃緑色で黒みをおび、葉柄は太く肉厚でやわらかく、風味がよいので、漬け物や煮物に適します。

・タネまき:1m幅のうねに条間15cmでスジをまき、またはバラまきし、発芽したら込んだところを間引き、本葉2~3枚で株間10cmになるようにします。

・畑づくりと栽培管理:1m2当たり苦土石灰100g、完熟堆肥2kg、有機配合肥料60g(高温期は少なく、低音期は多めに)を施します。大株にする場合は、周りの株を収穫した後、少量追肥を与えます。

収穫:草丈が15cmぐらいから収穫します。畑に少し残しておき大株にして霜に当てますとと、風味が増します。春先のトウ立ちのころまで楽しめます。