朝日新聞のひとコーナーで、「ウナギ完全養殖へ第一歩」の記事を読んだ。
この記事は、今回のブログのお尻の方に転載させてもらった。
鰻の養殖その他についての話題は、国民の誰もが関心を持っているが、この俺様だって、常々気にしていて、記事になったものは空(す)かさず読んできた。
この時季に、鰻と言う文字を読んだり聞いたりした場合、私の全身に霊波が流れる。
ウギャー、、、、鰻だ、と唸(うな)った。
口では、舌の根に消化作用のある唾液が潤(うる)み、胃袋が既に動き出したように感じるのは、私の感化力の凄さか!
我儘を許してもらえるならば、「ウナギ」ではなく「鰻」と漢字表記してもらった方が、魔の神(かみ)率いる霊波はもっと喜びそうなんだ。
子供の頃、生家の近くの川(田原川)で、両岸に築造された石垣に竹の筒を並び替えて、鰻の入ってくるのを待った。この田原川は、天ケ瀬ダムから宇治川に注がれる。
割石で作られた石垣には、竹の筒を入れるだけの隙間がある。
水の流れが激しい所ではなく、ゆったりと溜め池状態の所で、深くなく浅くもない草むらを狙った。
竹筒の一番奥には、ミミズを付けた魚釣り用の針を仕掛けておいた。
私だって、夏休みは時間が豊富で焦ってやることもない。
鰻だって、夏の朝明けこそ食欲満々、腹が減ってきた頃だ。
前日、夕焼け時分に仕掛けた。
この仕掛けこそ、楽しかった。兄が教えてくれた手法でした。
翌日、明るくなって、周りが良く見えるようになって2,3時間後、心躍らして仕掛けた竹筒を引き上げた。
この遣り方が一番正しいものなのか、私には解らなかったが、5本ほどの竹筒の1本には鰻が入っていた。
その後、もっと長い竹筒の方がいいのではないかと考え付いた。
それは、何もミミズに口を付けなくても、長い筒の中で安らかに眠ってくれることだってあるかも知れない。
中学生になった頃は、後の方で報告するがモンドリ付きの竹筒もやってみた。
どれほど捕れたかは、忘れてしまった。
捕れた鰻を母が、焼いてくれた。それ以外の食べ方を我が家は知らなかった。
東京へ来て、友人が鰻を釣ったと言うが、それは経験がないので、解らない。
上の写真は、今、コンピューターで調べたものです。
これほど立派には仕上がらなかったが、形はこんなものだ。
大事なのは入口に仕様があって、入るには事無いのだが、一旦入り込んだ鰻は出にくいように仕上げた。
この入り易く出難いこの難所のことを、私流にモンドリと言った。
この説は正しいのか間違っているのか、60年ほど前のことだから何とも言えない。
このモンドリとは、、、、、実用日本語表現辞典では斯くの様だった。
もんどりを打つ
ところで、土用の丑の日と聞けが、頭と胃袋は、決まったようにウナギのことで満ち溢れる。
で、土用とは立夏・立秋・立冬・立春直前の約18日間の期間を示すようだ。
土用の丑と聞けば、夏のイメージが強いが、何回もあることを知った。
そして、毎年変わる。
いずれにしても、土用の丑の日は「季節の変わり目」。
2018年の土用の丑の日は7月20日。
20180801(水)の朝日新聞の記事を転載させていただいた。
国の研究所、商業化めざす
人工孵化の稚魚 業者に配布
養殖試験用の人工生産シラスウナギ=水産研究・教育機構提供
ウナギの稚魚である天然のシラスウナギの不漁が続く中、国立研究開発法人「水産研究・教育機構」は7月18日、人工養殖した稚魚を養殖業者に配布した。完全養殖ウナギの商業化を目指す取り組みだ。
完全養殖は、稚魚(シラスウナギ)をウナギに育てて産卵させ、人工孵化させた幼生(レプトケファルス)から稚魚に育てる。同機構の前身の水産総合研究センターが2010年、このサイクルに世界で初めて成功した。
現在、鹿児島県にある同機構の増養殖研究所・ウナギ種苗量産研究センターで人工孵化させており、孵化率が向上し、年間1500匹程度が生まれるようになった。
完全養殖は、幼生から稚魚に育てるのが難しく、この間の生存率を高めることが最大の課題。
商業化を図るにはさらに、天然の稚魚を養殖池で育てる通常の養殖と同様、人工的に育てた稚魚を養殖池で成魚に育てられるかも課題となる。
ただ、同センターには養殖池がないため、民間養殖業者2社に計300匹を配布することにしたという。
様々な環境の商業用の養殖池で出荷サイズまで飼育し、通常は1年半の養殖期間が人工孵化ではどのくらいになるか、新たな問題はないか、などを検証する。
同センターの山野恵祐センター長(54)は「商業用養殖池で飼育することで、エサや飼育環境など、どんな課題があるかを探りたい」と話している。
(浅野 真)