2010年9月9日木曜日

小さくて大きな、幸せ見つけた

社員の誰もが、それぞれに小さくて大きな幸せを大事に、大事にしていることを知って、私もまた幸せな気分になりました。

そんなことを感じる機会がひょんなことで、生まれたのでした。

朝陽?生命が、弊社に関係する損保、生保を一手に引き受けてくれている。半年前、たまたま、私の会社のかっての社員だった人が、今度朝陽?生命に入社することになったので、何か仕事があったらご用命ください、と連絡をもらった。火災保険なら仕事の関係でいくらかは発生するので、頼むわ、ということになって、付き合いが復活した。

そんな付き合いの中で、元同僚から、何か写真を用意してもらえば、その写真を利用したオリジナルのカレンダーを会社で作らせて頂きますので、こぞって、写真を持ってきて欲しい、と言われた。

早速、社員の皆にそのことを話した。

中社長はイの一番に、父親である自分の腕や腰に三人の子どもが縋(すが)り付いて、ふざけ合っている写真を持ってきた。写真から、あっあとか、う、う、うとか、わあ~とかそんな子どもたちの声が聞こえてきそうだ。この日、中社長は休日で、この日を待ちくたびれた子どもたちが、今日はお父さんを絶対放さないぞ、一日ガッチリ遊んでもらうからね、そんな子どもたちの声も聞こえてきそうだ。仕事では、八面六臂の活躍。自宅でも、仕事の勢い、そのままで頑張っているんだろう。シャッターを切ったのは、きっと奥さんだろう。私には、奥さんの笑顔が頭に浮かぶ、子どもと同じようにはしゃぐ楽しそうな声も聞こえる。

私は、私と生まれて6ヶ月の孫とのツーショットの写真を用意した。私にとっては、3番目の孫だ。昨年結婚した長男夫婦の初めての子どもだ。女の子です。愛称は「そらまめ」です。写真の隅っこには、長男の体の一部が写っていた。この部分を削り取ろうとしたが、写真のできばえよりも、そこに長男が居たということにもなるので、何も削ることはないだろう、と結論した。この「そらまめ」の顔の貌(なり)は、どこか長男の奥さんにも、長男にも似ているが、肌の白さは母譲りだ。父親の肌は浅黒い。腹はけっして黒くない。写っている私の顔は、酒が回りだして赤鬼のようだ。孫は、不思議なものを見るような顔でカメラを睨(にら)みつけている。孫を抱く赤鬼の腕、指先には力がみなぎっている。8月の初旬から9月の中まで、孫と嫁は五島列島の宇久島に里帰り中だ。早く帰ってきて欲しいと思っている。私は先天的に欲張りなのだろうか、独り占めしたいわけではないけれど、近くに居て欲しいと思うのだ。

建築担当の桜は、広い草原での愛犬とのツーショットだ。草原をバックに、二人?仲良く揃ってカメラに向かって座っている。鎮座。カメラマンはきっと奥さんのKさんだ。Kさんからは、以前に会社が豊かになるようにと、招き猫をもらった。神棚に祀(まつ)ってある。その節は有難うございました。草原は広くなだらかに傾斜しているので、スキー場のゲレンデのように見える。この夫婦は何とも穏やかなカップルで、イヌの表情もどこか、この夫婦独特の穏やかさに似ている。イヌは飼い主に似るとよく言われるが、全くその通りだ。犬種はミニチュアシュナイダー。朝晩の散歩の様子などは、私には容易に想像がつく。仕事を終えて帰宅、自宅の玄関のチャイムを押すと、どのようにこのイヌが主を迎えるのか、これも用意に想像がつく。主の作った家で、どんな顔して惰眠を貪っているのか、その様子も私には想像がつく。

海さんは、初孫の写真だ。海さんに似ていて、目に力がある。将来、眼力のある人間に育つことだろう。顔全体にも、シッカリモンというイメージがする。海家の優先遺伝子のせいだろう。ちょっと濃い目?は、海家のジジイ系だろうか。シッカリモンで地道に、堅くコツコツと慎重に仕事をする人になるのだろう。海さんに初孫が生まれたときの、幸せそうな顔は今でも私は忘れない。山さん、男の子は元気ですね、片時もじっとしてないのです。海さんは女の子を育てたのだが、男の子の様子によっぽど驚いたのだろう。子ども思い、孫思いの海さん。失敬、妻思いの夫でもあることは言うまでもない。携帯電話の待ち受け画面は、当然、この写真だ。

古さんは初孫、一本勝負だ。元同僚にこれらの資料を渡すための整理を自宅でしていたら、私の三女が横から覗き見しながら、この子可愛いね、と口走るではないか。当たり前やろ、これはあの古さんの孫やから、と言うと、三女は頭を傾(かし)げていた。古さんの孫が可愛くて、なんか文句あるか、と言いたくなったけれど、口を噤(つぐ)んだ。コツコツ仕事に励む古さんは、余りプライベイトなことを言うことは少ない。こんなに可愛い孫がいることに不思議な気もした。写真を持ってきてよ、と最初に言った時、一番気乗りのしないような表情をしたけれど、どうしてどうして、私が写真を集めだすのを待っていてくれたのだ。孫を抱きかかえた古さんの顔が見たくなったのは、私一人だけではなくて、会社のスタッフの全員の思いだ。古さんのその世界を、今度酒を飲んだときに聞き出さなければイカンなあ。

細は、二人の娘さんが写っている写真だ。この5月に生まれた妹が、もたれかかるように座れる椅子に身を沈めて、その後ろから姉が見守っている。お姉ちゃんはぽっちゃりしていて、表情が可愛い。美人だ。眼差しが優しい。私の長女にも、今春次女が生まれた。上の女の子は、何かと下の子の面倒を見たがる。この細家でも、きっとこのお姉ちゃんは何かと妹の面倒を見ていることだろう。奥さんがハラハラし通しだ。お姉ちゃんはおしゃまだ。細の実家は富山県で奥さんの実家は九州だ。次女誕生の際には、富山のお母さん、それから九州のお母さんの協力を仰いでいた。奥さんにはまだ会ったことがないので、軽率なことは厳に慎まなくてはならないのは、当ったり前だが、きっと奥さんは美形だろうなあと思う。間違いなしだ。細と奥さんの実家、両家の関係は実に上手くいっていることは、細の人間性から、十分首肯できる。きっとお利口な夫婦なのだろう。

和の一人息子は、今は中学生の一年生だけれども、小学生の時にミニバスケットボールを始め、中学生になって、今度は本格的なバスケにはまってしまった。13歳だ。写真はバスケのプレー中のものだ。ミニバスケをやる前には、母親に会社に連れられてよくきた。漫画とゲームばかりやっていたアイツが、今はすっかりバスケットボールプレーヤーになってしまった。スポーツをこよなく愛する私にとっても、嬉しい限りだ。私もスポーツを通して身につけたモノで、何とか世の中を切り抜けてきた。スポーツから得たモノは偉大だ。充分、母の期待に応えて頑張っている。

ここで飛び入りです。私の次女もその企画に乗ったと言っては、写真を持ってきた。次女の子どもが通っている幼稚園で、希望する園児と父兄、サポート隊の皆さんとでこの夏休みに富士山に登ったのです。ジジイである、私も参加させてもらったのです。我がチームは孫にその父親と母親、そしてジジイの私。年長さんなので、6歳だ。よく頑張って登ったものだ。寧ろ、母親の方が大変だったのだろうが、子どもの前では、気丈夫な母を立派に演じて見せなければナラン。写真は、8合目の宿泊した山小屋の前で、ご来光を仰いだ直後の園友のショウマとキヨと我が孫、その母親たちです。

こんな作業をしていて、ある一人に声をかけることをうっかり見落としていたことに気づいた。その人の名は、弊社の宴会の名幹事、長さんだった。長さんは、気恥ずかしそうに、私は愛が欲しい、と言った。成る程、この頃の長さんは、仕事の方では乗りまくっているのに、私生活の方では少し実りが少ないようだ。今後の幸運を願っている。

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これらの写真を使って出来上がったカレンダーは、後日紹介したいと思います。

乞うご期待。11月ごろなんでしょうね。