2010年9月23日木曜日

「落雁」(らくがん)を初めて知る

弊社と取引のある生命保険会社の担当者、伊さんが、所要で軽井沢に行って来たのだと、お土産を持って来社した。そのような手土産はできるだけ早く開封しなくちゃと思う私は、その包みを我武者羅に急いで破いた。高級な菓子では、と直感したのでした。これあ、貧乏育ちの浅知恵かも。

その様子を見ていた経理係の古さんは、冷静にラクガンらしいですよ、と言う。古さんの声は耳に入ってくるのですが、それが何を、どのようなものを意味するのか、私には解らなかった。

お菓子の一つの包みが一辺2センチの真っ角で、上品な和紙に包まれ、それらがきちんと小さな容器に納まっていた。何重にも包装されていた。

ラクガンは、落雁(らくがん)という漢字を用いるらしい。

(堅田の落雁 歌川広重)

Wikipediaより=落雁は、米などから作った澱粉質の粉に水飴や砂糖を混ぜて型に押して乾燥させた千菓子である。(千菓子=水分の少ない乾燥した和菓子の総称)。 型に押す際に、飴や小豆、栗などを入れて一緒に押し固めるものもある。また米ではなくて、大麦を加熱して粉にしたものや、大豆や栗の粉で作ったものがある。滋賀県大津市の琵琶湖の西岸。湖畔には浮御堂と出島灯台があり、浮御堂の「堅田の落雁」は近江八景の一つとされていて、この堅田の落雁がお菓子の落雁の名の由来だと記されていたが、私にはいまいち理解できていない。お菓子の落雁と堅田の落雁、漢字が同じだけってことでもない筈だがーーーー。湖水に浮かぶ雁の姿が、----何かお菓子の奥ゆかしさとも関係しているんですか?無粋な私に、言葉を噛み砕いて教えてくださいな。

包みを開けてみて、すぐ口にして、成る程これは馴染みのあるお菓子だワイと思った。仏事や神式による儀式の後、いつも土産にもらうお供物だ。茶の湯では薄茶点前に出される定番のお菓子だ。

それにしても、落雁=ラクガンとは、恐れ入谷の鬼子母神。

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(これは頂いた菓子の包装紙です。珍しい柄だったので、記念にここに保存しました)