2011年11月13日日曜日

カラスの奴、俺より先に食うとは

私が7年前に会社の前の空地に植えた柿が、赤くなってきたのを、カラスが狙っていた。このカラス、柿がようやく食い頃になるのを待っていたのだ。カラスは、鳥のなかでも最も頭のいい鳥といわれている。

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そして10月21日、このカラスに1個食われた。

空は青く、柿の葉は紅葉して、赤い実を突っつく鳥はムクドリがお似合いだ。実に秋の風情だ。 カラス君はどっこでもご活躍、我輩は、ちょっと見飽きてしまったよ。

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  ムクドリ

 

熟した柿を、下に落とさないようにして、郵便ポストの平らな部分に運んで、ゆっくり平らげたようだ。一部食い残しがあった。枝にぶら下がっている状態では、きちんと全てを食い尽くすことはできなかったようだ。

そして翌21日、2個目を側の飲み物の自動販売機の上に運んで、食っているのを、目撃した。 

俺様より、先に食いやがった。悔しがっていてもしょうがない、無策はイカン。何か対策を講じなくてはと思ったが、何てことはない、カラスに食われる前に食っちゃえば済むことだ、と結論した。

柿の実が色づきだしたので、会社の皆が皆、この小さな柿の木に群がったら困るなあと心配していた。そんな事態が起こる前に分配の鉄のルールを作らなくてはと考えていた。

私がここで注意しなければいけないのは、個人的な欲望をぐうっと抑えることだ。われ先の行動は慎もう。会社のスタッフを優先的に、その次にはスタッフの家族に分けてあげなくっちゃと考えた。私の個人的に所有するイーハトーブの果樹園の柿の木 にも、幾つかは生っているんだから、と 余裕綽々だ。

去年までは生ってもせいぜい20個ぐらいだったので、私が頂いた後は、カラスが喜ぶなら、1つや2つ、食われたって好いやと思っていた。実際には、奴等に5個くらいは食われたのだろう。スタッフに分配するなんて考えられなかった。

ところが、今年は100個ほど生った。豊穣だ。

早速皮を剥いて、皿に奇麗に盛ってみんなのテーブルを回ってみたら、意外や、割とみんなが喜ばないのに、驚いた。誰もが喜んでくれるものとばかりと思っていたが、柿の好きな人が案外少なかったのだ。

柿がみんなに好かれていないことを知って、しょんぼりする私に、ちょっと嬉しかったのは管理の和さんの一言だった。父が好きなんですよ、皮ごと丸かぶりしたいところだよ、と云ってました、と。

もう一人、我が社のコンピューター管理をしてくれているコウ君に柿をあげたら、喜んでくれた。彼は、祖父によく柿を剥いてもらって食っていました。祖父のことでも思い出していたのでしょう、と母親は云っていた。

11月3日、生っている柿を1個だけ残して、全部採った。今度は、カラスと私のお遊びだ。

カラスに意地悪を思いついたのだ。木の先っぽにある実は彼らには好都合のようだが、それなら、柿の木の枝と枝に挟まれた中ほどよりも低いところに、柿の実を残しておけば、それは、どのようにして食うだろうか。収穫には間がある柿を、選んだ。

羽を広げて枝から枝に移動するのはよく見かける。羽をすぼめて移動する時は、羽をすぼめたまま枝と枝の間を、上下左右、大きい体をどのようにして、どの程度の移動ができるのだろうか、それを見てやろうではないか、と思いついた。

本日11月14日、柿は赤く染まってきたが、カラスは寄り付かない。カラスの意地を見たいもんだ。