今日20131106(水)は、横須賀市衣笠栄町にある弊社所有地を果樹園にするための準備をしてきた。この2番目の果樹園の名前は、「ケンタウルスの果樹園」だ。宮沢賢治さんが生きていたら、きっとこのように命名してくれただろう。ギリシャ神話に出てくる上半身人間で下半身が馬のあの星座のことだ。「銀河鉄道の夜」では、「ケンタウルス、露を降らせ」と星たちが群舞する。横浜市保土ヶ谷区今井町の1番目の果樹園は、「イーハトーブの果樹園」だ。豊穣の果樹園になってくれた。
本日の作業員は、経営責任者の中さん、私、中さんの義弟の3人だ。勇敢な有志だ。
果樹を植えるために大きな穴を掘ってきたのだ。何故って? 普通の土地なら、何も気にせずに、苗木を植えればいいのだが、この土地は、以前は住宅地でも、地面の表層1メートルには大小様々な石が混入していて、かつ路盤のように固くなっていた。そんな土壌に果樹なんか直接植えられるものではない。
ハンマードリル 発電機
今度弊社が経営に参加することになった建設会社の社長さんのアドバイスで、ハンマードリルと発電機を建設機械のレンタル会社で借りてきた。延長コードは会社から持ち出した。次女の夫の竹ちゃんには、彼が勤めている会社からツルハシを借りてきてもらった。直径1メートル深さ1メートルの穴を12個、3時間ほどで掘れた。ハンマードリルやツルハシで土を柔らかくして、スコップで土を放り出す、それの繰り返し。深いところからも、大きな石や粘板岩がゴロゴロ出てきた。我々は、この手の仕事をするのに、力の配分というか、要領、ペースが解らなくて、目先の仕事を何とか早く終えたいと思うから、仕事のペースは早くなりがち、自然に急いでしまう。急激な筋肉の緊張は、過酷だ。中さんの全身の筋肉には破滅的な衝撃を与えたようだ。腰痛持ちの私にも、結構なお仕事でした。
1週間前、一人でスコップで掘ってみたら、1時間程かかって直径50センチ深さ30センチの穴を掘るのが精一杯だった。ドカタ上がりの私でも、この手掘りの作業はきつかった。疲れた手と足と腰を掌(てのひら)で叩いて、このありさまを前に可笑しくなるほど、クラクラ、ガッカリ、気落ちしたのだ。
そのように気落ちしていた私でも、今日は朝からエンジン全開だ。朝一番で建設機械のレンタル会社に行って、予約してある内容を受付のネエさんに話すと、彼女はマイクで弊社の会社名と機械名を呼ぶ、そうすると、作業員の方が私の車に機械を乗せてくれる。ほんの数分間の出来事だ。いろんな建設会社のトラックやダンプカーがどんどんやってきて、いろんな建設や土木に使われる機械が積まれては去っていく。初めて見る緊張感のある光景、面白かった。借りた機械の作動の仕方をレンタル会社のスタッフに詳細に教えてもらった。
さて、この後はどうすればいいのだろうか?
穴を掘ったのはいいが、果樹を植えるには穴の中に良質な土を大量に入れなくてはならない、難儀だ。もっと周囲の土壌も改良しなければならないだろう。
まだまだ、気を許せないのだ。この土地は階段約50段程の高さにあって、当然、車を横付けにはできない。これからのハードルをどのように越えればいいのだろう。 鳩首、いい知恵を出そうぜ。