20131026 朝日・朝刊
準決勝で大敗した柏。過密日程をどう避けるかが、今後の課題に浮上した。
20131026 朝日・朝刊/スポーツ、「敗れ去る日本勢の真の敵は」「サッカーACL 5年連続外国勢で決勝」の記事に注目した。日本チームのACLでの活躍を期待するサッカーファンにとって、関心深い記事だ。この数年の日本チームの戦いの不出来に、気を揉んでいたのだ。
今月の26日から始まるACL決勝には、日本勢は5年連続で決勝の舞台に出場できなかった。そこには、何か理由(わけ)があるのではないか? 何故か、勝てない。その理由を探った内容だ。Jリーグのチームが、やっと、出場の権利を得ても、抱える難題は多いようだ。活躍を阻害しているものは何か。
今大会に於いては、日本勢は広島、仙台、浦和の3チームが1次リーグで敗退。唯一決勝トーナメントに残った柏が準決勝で広州恒大に大敗した。この負け方が余りにも、異常だ。
07年に浦和、08年にガ大阪が優勝してからは、09年4強、10年16強、11年8強、12年16強、今回は4強止まりだ。
以下、新聞記事のダイジェスト。
1、JリーグにとってACLは、浦和など集客力のある一部クラブを除いて、準決勝以上に進出しないと赤字が出る事業だった。そこでJリーグは日本協会(JFA)とともに、負担の重い敵地への渡航費の補助に踏み切った。1次リーグでは80%を援助した。
2、チームを支える活動資金の量が、今回、柏と準決勝戦を戦った広州恒大は圧倒的に潤沢だ。年間予算は、柏の35億円(12年度)の倍以上、J最多の浦和でも53億円だ。
3、柏のネルシーニョ監督は完敗を認めつつ、「本来の体調ではなかった」と、準決勝第2戦まで20日間で6試合を戦わざるを得なかった日程面の問題を指摘した。準決勝に残った中国、韓国、イラン勢はいずれも国内リーグの日程を大きく変更するなど対応をとっていた。
4、アジアのライバルに比べて加盟クラブが多いなど、自由が利かない事情もあるJリーグだが、今季の結果を受けて、柔軟な対応が可能な日程の検討を始める。