2017年12月14日木曜日

天高く我が足駈ける

毎朝、私の仕事と言えば、ゴミ出しがある。
6人住まいの家族なので、出るゴミは当たり前だけれど多い。
3年前、頭の後頭部を強く撃って、それからヤマオカ毎度のお馴染みのヘルニアの腰痛が治ってきて、このゴミ出しなんて何てことのない作業だ。
この小さな家事が嬉しいのです。

    「快晴」の画像検索結果
     ネットからいただきました。

今朝もゴミを両手に空を仰いだ。このゴミを持つと空を仰ぐことはこの10年、すっかり私の習性になった。
早朝過ぎ、空には雲がない。
小さな月と星が微かにみえる。
どんな天気になるのかと考えてみたが、天気は悪くはなさそうだ。
青空は見えないが、充分快晴に思われた。

そして7時、保土ヶ谷区の権太坂の自宅から会社のある天王町に歩いて向かった。
青空で風が強く冷たい。
しばらく歩いて通勤することはなかったが、体の修復に合わせて、1か月前から歩くことにした。やっと、その気になった。
家を出るときの心身の苦痛がなくなった。
歩くことが凄く快感に思われるようになった。
その快感が一歩一歩体の全てに伝わって、頭の頂から足の指先まで、全てが調子良くなってきた。
向かい風に、頭が胸が腰骨が太股が膝が向かっていく。
横浜公園を縦に歩いた。トイレで少し休み、また元気に歩いた。
そして空が真っ青な状態であることに気づき、季節でもないのに、「天高く馬肥ゆる秋」なんて句を思い出した。
すっかり冬になったのに、こんな句を思い出したのは、私の頭が気分好(い)いのだろう。
そうか、私のお腹もこの早足(はやあし)で減ってきているのか、ただ、青空が気持ちいいだけではない筈だ。

そして今朝は風が強く冷たかった。この冷たい強い風が私の心を気持ちよくくすぶって、歩くスピードがすこぶる。
働くなくっちゃ、こんな気持ちになったのは不思議だ。
私の体はいつまでもその風を突っ張る。何故か足に力が入って背を張る。
お~い、どこにも悪い所がなさそうに見えるだろう。
こんな気分、久しぶりのことだ。

公園にある小池の表面は薄く凍っていた。この冬、初めてのこと。
わずかに残された凍っていないところで、鴨が4羽何もすることなくじっとしていた。陽が差してくるのをひたすら待っているのだろう。池面も、鴨も静かだ。
池の中の獲物も少なくなっている、虫も飛んだり跳ねたりしていない。
昨日まで居た6羽のうち、2羽は何処へ行ったのだろう。
2羽には2羽の考えがある、仲間外れか我が儘か。俺だって、何とか少し元気で生きたいものざ。

体を壊したこの3年間。ちょくちょく痛くなる腰痛から遠ざけることができるのだろうか、そんなことを鴨の仕種を見ていて感じた。
でも、今日の爽快感は何だろう!!
今は、12月の中旬、もうしばらくで今年は終わり、また新しい1年を迎えることになる。
そんなに、気持ちが改まるのを楽しく思う。
この快晴と私の体の修復を機会に、来年は頑張ってみたい。