2017年12月22日金曜日

川内スタイルの新星

20171221の朝日新聞・夕刊のスポーツ欄で、私の第一の関心事である記事が目に入り、ギョットとした。
スポーツ、いやマラソンだ。
このギョッはヤマオカ流の嬉しいことの感動符だ。

この記事というのは17日に山口県防府市で開催された防府読売マラソンで、1,2位を公務員が占めたことだ。
優勝は川内優輝(30=埼玉県庁)。
2位には今春、実業団の小森コーポレーションを退社し、沖縄本島南城市役所に勤める浜崎達規(はまざきたつのり)(29)が入った。
今、来年2月に開催される平昌オリンピック(冬季)の日本代表選考を兼ねた大会が国内外で行われている。各種だ。
どの大会においても優秀な記録や演技が繰り広げられている。
その一つ一つについて、自らの感想を述べようと思っても、その量が余りにも多く、私の手に負えない。
それぞれの選手について私なりの思いはあるのだが、そう簡単には表現できない。


社会の目を仰天させた選手も現れた。
福岡国際マラソン(3日、平和台陸上競技場発着)、2020年東京五輪のマラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(GC)」の出場権が懸かる大会の一つ。4月のボストン・マラソン3位の大迫傑(26)=ナイキ・オレゴンプロジェクト=が日本歴代5位の2時間7分19秒で日本勢最高の3位に入り、日本陸運が定めた条件を満たしてGS出場権を得た。
ソンドレ・モーエン(26)=ノルウェー=が2時間5分48秒で優勝した。
この大迫傑は、今、跳ねている。
この大迫傑は、この大会での記録故に、2020年の東京五輪でのマラソンの金メダル獲得巧者に浮かび上がってきた。
大迫の大学の先輩の瀬古利彦が大迫の頑張りに大いに期待している。
噂話で、実際に耳にしたわけではないが、この瀬古利彦はこの稿の出場している川内優輝をどうも嫌っているようなのだ。
私だって、大迫・瀬古の出た学校の先輩だが、この話が好きになれない。瀬古利彦のマラソンは全て立派だった。
いい指導者になって欲しいものだ。


ところが、今回の稿については思いの外、やっただ。
こういう真新しい話も好きだ。
実は公務員の川内優輝選手のことが、いっつもいっつも頭の中にあって、彼が出る全てのマラソンを注目していた。
何も企業に負んぶに抱っこの選手が嫌いなわけではないが、公務員、それも学校の仕事をやりながら、朝、夕方から晩にかけて、練習に励む。
限られた時間は、当ったり前だけれど限られている。
その限られた日時のなかで、何度も何度もマラソンにチャレンジする。
出す記録は立派なものだ。

その川内優輝スタイルに惚れこんだ選手が現れた。
浜崎達規選手だ。
彼のことについては下の文章であらましは分るだろうが、その選手を私は大きく応援したくなった。キャリアもある程度は解ってもらえるだろう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 朝日新聞のこの件の題字は、
「川内スタイル」目標くれた
重圧解放 2020へ決意新た 
公務員ランナー・浜崎達規(はまざきたつのり)
防府読売マラソン2位
ーーーーーーーーーーだった。

新聞記事を下の方に転載さてもらった。


防府読売マラソンで2位に入った浜崎

川内優輝(左)とともに表彰台に立った浜崎

浜崎は沖縄県うるま市出身。
沖縄工高から亜大を経て小森コーポレーションに入った。
亜大時代には箱根駅伝も経験。
今年の元日の全日本実業団対抗駅伝ではエース区間の4区を走った。
ところが「実業団で必死に練習してもマラソンで2時間10分を切れず、3年後の東京五輪を目指す自信を失っていた。沖縄に帰りたい気持ちも強かった」。
南城市が実施しているスポーツや文化で実績を残している人向けの特別選抜採用試験に合格し、現在は健康増進課に勤めている。

「川内さんのスタイルを意識している」と言うように練習は短時間集中型。
今年は防府のほか長野、北海道、ブエノスアイレス、沖縄でマラソンを走るなど数多くのレースに出たのも「川内スタイル」だ。

「実業団では結果を出すことが仕事。だから常に結果を追い求めていた。今はそれがないところが大きな違いですね」。
練習量は落ちたたが、重圧から解き放たれたのがよかったのか、防府では2時間11分26秒と実業団時代の自己ベストを46秒更新。このタイムは沖縄県記録となった。

「これまで頭の隅にもなかったマラソングランドチャンピオンシップの出場を今後の目標にしたい」。
東京五輪の選考レースを視野に入れた。

公務員ランナーの先輩川内は「日本全国で一流ランナーが生まれ、マラソンブームと結びついてくれるとうれしい」。
浜崎も地元で子供たちを教えるなどの活動をしている。
(堀川貴弘)

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ネットより。
第91回・第92回箱根駅伝において、青山学院大学は総合2連覇(のち第93回箱根駅伝で総合3連覇)を達成した。


青山学院大学陸上監督・原晋が指導する当時19歳の下田裕太が、2016年2月28日の東京マラソン2016で、10代男子の日本記録達成(2時間11分34秒)で日本勢2着(男子総合10位)に入ったことに、原は「下田の伸びしろは200%ある。「将来性」を見越し下田をリオ五輪男子マラソン代表に選出すべき」と大口を叩いた。

これに川内は「下田君のゴールタイムは凄いが、若ければ良いってもんじゃない。将来性だけで五輪に撰ぶのはどうか」

「私自身マラソンは10回以上下田君より良いタイムで走った。Ⅰ・2回しかフルを走ってない若手選手と違い、経験で負けない」

「原監督の発言に悔しく思った実業団選手は大勢いるだろうし、私も同感。最低2時間10分は切らないと。
監督も箱根駅伝を語るのは良いが、マラソンはまだ早い」等、原のビッグマウスぶりを批判している。

この原監督に嫌味を含めて意見したい。
この頃のテレビの報道番組によく出ていて、恰も知識人らしく、何らかの意見を述べている。
そうりゃ青山学院大学の陸上部の監督として頑張っているのはよく解っているが、社会の難問についてのコメント発言は気を使うべきだと、前前から思っていた。この際だから文字にさせてもらった。