2019年4月10日水曜日

「しんどい」ナア~

私の近辺に病苦に悩む人がいて、仕事の合間合間に、ふっと思わぬ休み時間ができた時などに、口走るのが「ああ、しんどい!ナア」、「えろう! 疲れたワ」だった。

私は関西の出、京都と滋賀県との国境の寒村から東京、横浜にやってきた。
そんな人間には、この表現はそれほど珍しくなく、普通に聞き取れる。
私だって、バスケットボールやサッカーの練習などで、ちょっと体に疲れを感じた時には、普通に使った。
けれど、そんな「しんどい」よりも小さい頃を振り返ってみると、「えろう、疲れたワ」のように「えらく」「えらい」「えろう」を使ったものだ。
ネットで調べると、「『えらい』は、おっさんがよく使う言葉」、「しんどい」は新興の言葉とあった。
「えろう、疲れたワ」は郷里だけの特別方便か?


言葉を調べる際に、私流には必ずどんな漢字を使って表現するのだろうかと念じる。
今回も、そのことについてはどうなんだろうか、と調べてみたがその答えは得られなかった。
それじゃ辞典ではどのように表現されているか調べてみたら以下の通りだ。

★実用日本語表現辞典より。
「しんどい」は有ったが、「えらく」「えらい」「えろう」は無かった。

しんどい

心身辛さ感じているさまを表現する言い方
肉体疲労心労発熱などによる体調不良重労働などの過酷環境身を置く状況等々さまざまな意味合いで用いられる。

「しんどい」は関西広く用いられる方言であるが、表現そのもの全国的に知られている。

より口語的な俗な言い方としては「(あー)しんど」のように語末の「い」が省かれる言い方もある。