1ヶ月前には、我が愛するイーハトーブ畑で、蕗(フキ)の薹(トウ)を採り、蕾(つぼみ)を天ぷらにして楽しんだ。
これ!! 日本酒に合うんですよ。
4回ほど食べた。
出てきた蕗の薹を全部採取できなくて、食べられないモノはカットして諦めた。
これだって、知らない人にとっては、面白くも何とも無いものだが、私にとっては貴重な春モノ、旬のモノだ。
畑の西北の隅っこ4畳ほどの広さに蕗が密集している。
1年中、肥料を一切あげなくて平気だ。
成長力が強くて、野趣で品の好いモノだ。
此処で蕗の薹と蕗を敢えて文章にしているのは、私の近辺で、会社のスタッフにもこれほどの珍味を知らない人が格別に多いことを、身をもって知ってしまったからだろう。
50年ほど前のこと、大学のグラウンドの傍の居酒屋・土筆(つくし)で、天ぷらのフキノトウをママの無料サービスでいただいた時の感謝の気持ちが、心の深くに染み付いている。
★そこで、フキノトウについてもう少し知ってもらうために、ネットで関連記事を見つけた。
私流に少し追加させてもらった。
フキノトウはキク科フキ属の多年草で日本原産の山菜で全国の山野に自生しています。
フキノトウは蕾(つぼみ)の部分にあたり、この花が咲いた後には地下茎から伸びる葉=蕗(ふき)が出てきます。
春の季節を表現する、山菜として日本料理には欠かせない食材です。
古くから食用に利用されてきており、独特な芳香と、苦味を、香辛料として使用したり、早春の食材として、てんぷら、和え物に、広く利用されています。
蕾の様に見えるのがフキノトウ。
そして今回は、蕗のことだ。
そして今日、20190414(日)早朝8時に、2万歩の歩行の儀の後、蕗を掌(手のひら)2束(たば)分を採った。
採るべき日は今日か明日か? どれほど悩んだことだろう。
毎日毎日、畑に来るたびに、蕗の茎の長さを観察して採り時を考えていた。
この蕗を採るとき食べるときは、特に心が不思議な所へ向かうのです。
その向かう先は、私の故郷、京都府綴喜郡宇治田原町の貧家のことだ。
誰でも、それなりの思いはあるでしょうけれど、故郷で味わった光と風と草いきれ、空、山野や原っぱ、川と池、田畑が異常に懐かしく感じるのだ。
この粗雑でも風雅な田舎の味わいが、目に鼻に耳に口に肌に、体の全てで不思議に思い出される。
採って帰って、蕗の茎の表面に筋張っている表面をむしり取った。
なんぜ、蕗の表面がこんなに筋張っているもので守られているのか不思議だ。
この蕗を好物にしている動物なんかいやし無いだろう、それとも好き好む虫でも居たのだろうか。
この作業が割りと大儀で、昨日大きな大根の1本を「大根おろし」したのと同じぐらい時間がかかった。
できあがった料理は、小さく切り刻んだ醤油漬けだった。
美味かった。