2006年10月20日金曜日

滝川市教委の調査報告前に、また福岡で中2自殺

滝川市教委の実態調査の報告がなされるのを、待っていたのだ。

イジメがあったという、決定的な 事実が認められなかったとか、亡くなって半年も事実の公表をしなかったり、遺書を手紙と言い換えたり、市教委のとった行動は、不愉快だった。日毎、怒髪天をも貫く怒りを感じていた。どんな報告が発表されるのか、待っていた。

自殺をした子供の周辺環境はどうだったのだろう。家庭、兄弟姉妹、近所の人達、級友、担任の先生、校長、教育委員会の人達は、どんな行動をとったのだろうか。胸襟広げて、何もかも話せる友人も居た筈だ。その友人は、今、何と思っているのだろう。苦しみを理解してあげられなかったことに、悔しい思いをしていることだろう。直接イジメ行為をした級友は、今、何を思って暮らしているのだろうか。見て見ぬふりをして過ごした級友は、今、どんな気持ちでいるのだろうか。担任の先生は、本当にイジメがあったことを知らなかったのだろうか。担任から密かに報告を受けた学年主任、教頭、校長は、とっさにどんな行動をとったのですか。その後、どう対処しょうとしたのか。イジメがなかったことのように、どのようにすれば、隠し通せるか、頭つき合わせて、色々な策に精をだしたのではないのですか。解らなかった、と言ってしまえば、もうそれでおしまいだ、と。私の詮索は、図星でしょう。

相談した結果の結論は、私には、解っています。イジメがあったということだけは、公の場では言ってはいけないのだよ。どんな追求の質問に対しても、だよ。いいか、イジメがあった、なんて言ってしまったら、おしまい だ。負けだ。 じゃ ないのか。

悲惨な事態が起こった時、校長等は教育委員会にどのように報告して、どのような指示を受けたのか。意識の戻らない状態だった子供のことを、半年間も、本当にイジメの決定的な事実はなかったと信じて、ほっぽらかしておいて、平気だったのか。何か、ちょっと、可笑しいぞとは、思わなかったのか。やっぱり、握りつぶしちゃえ、と。できれば、このまま終わって欲しいと。どうしてそんな結論をだしてしまったの。自分たちが、まずいことになるから。誰かに、えらくお叱りをうけるから、それが恐ろしかったから。

事件の全貌を明らかにされない、日々が続いた。

もやもやした精神状態のまま、実体調査の結果を待って居た。

矢先に、心配していた悲劇が、又、起こった。

 

 

朝日新聞の社説より     2006 10 18   子供の叫びを聴け

また、いじめが引き金になって子供の命が失われてしまった。福岡県筑前町の三輪中学校に通う2年の男子生徒が、いじめを受けたとの遺書を残して自殺した。あろうことか、いじめの発端は1年の時の担任教師だった。学校などによると、生徒がたびたび早退し、自宅でインターネットのサイトを見ていたため、母親がこの教師に相談した。教師はその内容を同級生に暴露した。それが発端となって嫌なあだ名をつけられ、いじめが広がった。友人が落とした文具を拾ってあげた生徒に、教師が「偽善者にもなれなかった偽善者」と言ったこともあった。教師は生徒の両親に「からかいやすかった」と釈明した。強い立場にある教師にとっては悪ふざけや冗談であっても、受けた側には暴力そのものだ。頼りにする先生からの仕打ちにどんなに傷ついたか。子を持つ親ならずとも、強い憤りを覚えることだろう。20年前、東京都中野区の中学2年生が、「このままじゃ、『生き地獄』になっちゃう」との遺書を残して命を絶った。「葬式ごっこ」という陰湿ないじめが横行しし、しかも4人の教師が加担していたことに社会は大きな衝撃を受けた。今回は担任がいじめを主導したといっても過言ではない。より悪質と言えよう。こんな教師は例外的な存在と思いたいが、教育の現場はどうなのか。文部科学省が集計する小・中・高校のいじめは昨年度で約2万件だ。一方、自殺は105件あったが、いじめが原因とされたのは99年度以降では皆無だという。一見、落ち着いたかに見える。だが、昨年9月、北海道滝川市の小学校でいじめに苦しんで自殺した小学6年の女児は遺書で訴えていたのに、学校も市教委も黙殺していた。三輪中学校でも、ここ数年、7,8件のいじめが起きていた。それなのに、校長は町教委に「0件」と報告していた。ことを荒立たせず、内密に済ませようとする学校、都合のいい報告を鵜呑みにして現実から目をそらす行政。両社のもたれあいが、弱いものいじめを許している。そのうえ、教師が加担したり、見逃したりしていれば、子供が救いを求める先がなくなってしまう。こうした事態にどう対処すればいいのか。参考になる例がある。兵庫県川西市は99年、第三者機関として「子供の人権オンブズパーソン」制度をもうけた。全国でも初の試みで、弁護士や医師らが電話相談をもとに独自に調査し、問題があれば学校や親に勧告する。昨年の相談件数は588件。うち4割が子供からの相談だった。最悪の事態を防ぐセーフネットの役割を果たしている。悲劇を根絶するには、子供達の叫びに周りの大人が真剣に耳を傾け、いじめを決して許さない姿勢を貫くことしかない。   以上

中2男子イジメ自殺事件で、学校の説明が二転三転した。自殺当日、この生徒は学校のトイレで、同級生に肩を押さえられ、ズボンを少し下ろされていた。その事実は14日、告別式後の記者会見で校長が認めた。だが、前日に報道陣の取材に「トイレにいた男子生徒7人から事情を聴いたとしながら「本人が言ったことに(周囲が)反応しないことが度重なっていたようだ」としか説明しなかった。

イジメとの因果関係が注目されている1年生当時の担任教諭の「偽善者」などという言動も、遺族が元担任らとのやりとりを公開したことで明るみに出て、学校側が認めた。

事件の背景解明をめぐっても迷走が続いた。自殺後に生徒らにとったアンケートで「いじめがある」と回答した生徒の割合を記者会見で質問され、校長はいったん「非常に少ない」と説明した。が、さらに聞かれると「1割とかそれくらいではないか」。

校長が生徒に事件の説明に、イジメという言葉を使わずに、プレッシャーという言葉を用いていた。記者会見で、何故、イジメという言葉を使わなかったのですか? との質問に、私の人間としての弱さが、そういう物言いになった。と、このような言い方で応じていた。笑止千万や。 アホか。

 

ヤンキー先生こと義家弘介氏=これだけイジメが起きても、教師達は「知らない」という。教師は忙しいとも言うが、人の命以上に大切なものはあるのか。子供が死ぬほど悩んだことに気がつかない現場なら、いらない。  市町村の教育委員会は機能していない。教育委員が組合推薦がなければ選ばれないとか、あて職や名誉職もある。自殺した子供が遺書を残していた事実を1年以上も非公開にしていた教委に何の権限も渡せない。国が教委評価をやるべきだ。

私の田舎の教育委員会は、地元の名士だった。入学式、卒業式には演台で、上手にお話をされていた。教育に燃えている人のようには、窺がえなかった。

教育委員会の功罪検証を、今後の課題にしたい。

 

次から次と、新情報が新聞各紙にて報道されている。

先生のイジメをみて、生徒がまねをしたとか、別の先生もイジメを行っていた事実がアンケートで判明した。