2009年7月27日月曜日

記録破りの豪雨の影に、「湿舌(しつぜつ)」

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朝日新聞・朝刊(20090726)の1面に九州における豪雨の模様の写真と記事が載っていた。その小見出しに「湿舌」が前線を刺激したと書いてあって、私は奇妙な人間でして、こんな珍しい文字を見ると、その愛嬌さに魅かれ、記事を食い入るように読むんです。舌が何を刺激したんだ? じっくり新聞を読ませていただきましょ。

被害は甚大だ。大雨で多大な被害を受けている大勢の人たちが不安な日々を過ごし、まだまだ土砂災害などが拡大しそうだと懸念されている。心配だ。

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新聞記事より

九州北部を中心に24日から25日にかけて襲った豪雨は、各地で1時間の降雨量が観測史上最多となる記録的な大雨となった。福岡県と長崎県では24日、5ヶ所の観測地点で1時間の降雨量が100ミリを超えた。

なぜ短時間に雨が集中したのか。

気象庁によると24日の豪雨は九州北部付近に停滞していた梅雨前線に、東シナ海南部から暖かく非常に湿った空気が流入し、前線を刺激したことが原因だった。舌のような細長い形で流れ込むことから「湿舌(しつぜつ)」と呼ばれる現象で、これで大量の水を含む分厚い雲ができた。この前線付近では、積乱雲が次々と発達する「テーパリングクラウド(にんじん状の雲)」と呼ばれる現象も起きていた。

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舌という字を見つけて、一瞬ギョットした。子供がキャンディを他人の目を憚(はばか)ることなくペロペロ舐める、そのベロのことです。肉体の一部である舌は、いつもは口の中にしまわれていて、ちょっと恥ずかしい肉体の一部なのですが、この舌という字を用いて自然現象を表す言葉にした。直感!! エロっぽく感じた。けれども、記事を読んでみるとそうでもないらしい。力が入り過ぎていて、がっかりした。

今朝は新しい言葉を、一つ憶えたことに、感謝しよう。ーーーー「湿舌」だ。

 ☆ 話は変わりますが、関東地方の昨日、一昨日の暑さは、単純に暑かったね、では済まされない。文章では酷暑なんて書くんでしょうが。今朝、テレビを見ていたら、この暑さのことを、蒸暑(じょうしょ)、とか溽暑(じょくしょ)だとか言ってました。この書き言葉もゲットしておきましょう。

★ 再び、話は変わりますが、本日(20090727)仕事で浜松に行ってきたのですが、まだ東海地方は梅雨から抜け出していないとのことだった。関東は2週間も前に梅雨が晴れたというのに。梅雨明けは、沖縄から、九州、関西から東海、南から西から明けてきて、その順序に従って、我が関東が明けるものだと思っていたのですが、今年は今(20090727)だに、東海地方だけが明けてないようですと教えられた。こんなこともあるのですね。8月2日以後も雨が降れば、これも梅雨の最長記録を達成することになるそうです。