20091027
映画=「私の中のあなた」
監督=ニック・カサヴェテス
姉・ケイト=ソフィア・ヴァジリーヴァ
妹・アナ=アビゲイル・ブレスリン
母・サラ=キャメロン・ディアス
父・ブライアン=ジェイソン・バトリック
テイラー=トーマス・デッカー アレクサンダー弁護士=アレック・ボールドウィン
デ・サルヴォ判事=ジョーン・キューザック 弟・ジェシー=エヴァン・エリンクソン
ケリーおばさん=ヘザー・ウォールクィスト
映画館=キネカ大森(東京テアトル) 西友大森店5階
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映画好きの三女と私と家人の三人で、映画「私の中のあなた」を、先日27日の18:20から観てきた。
東京テアトルの大株主である家人を巻き込んで、その優待のおこぼれを、私と三女はお裾分けをいただいた形だ。隣のブーツと言うのか室では、今大宣伝中の「沈まぬ太陽」も上映していたのですが、我がチームは迷いなく、こっちの映画を選択した。「沈まぬ太陽」は山崎豊子さんの原作を2,3年前に読んでいたので、もうエエわ、という感じ。我が家の面々は、余り宣伝されると、急に嫌になるタイプなのです。映画が終わって、館外に出たときに三女に、俺又久しぶりに泣いちゃったよ、と言ったら彼女も、ウン泣かされたね、としみじみ言うではないか。映画としての出来栄えは、私には論評できるほどの能力は身に付けてはいない、だけど恥ずかしくなるほど泣けたのだ。
以下は、映画館で頂いたパンフレットの中の文章を、乱雑に抜書きさせていただいた。
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私の命はオーダーメイド。姉を救うために生まれた。でも、今、私はその運命に逆らって、大好きな姉の命を奪おうとしているーー。
アナ11歳。白血病の姉・ケイトを救うために、ドナーとして”創られて”生まれてきた。
ケイトに生きて欲しいーー。その想いは、家族みんな同じだと疑わなかった母・サラは、ある日、信じられない知らせを受ける。
「もう、姉のために手術を受けるのは嫌。自分の体は、自分で守りたい」と、アナが両親を訴えたのだ。
病気と闘いながらも幸せだった家族に訪れた突然の出来事。
いったい何故、アナは突然大好きな姉を救うことをやめる決意をしたのか?
そのアナの決意の裏には、驚くべき真実が隠されていたーー。
母・サラ=「言っとくけど、あの子を死なせるつもりはないわ。絶対にね」
妹・アンナ=「小さな頃、ママが言っていた。私は青空のかけら。ママとパパの愛の結晶だって。でも、あとになって、それがウソだって分かったのーー」
姉・ケイト=「私が死ぬのはかまわない。でも、私の病気のせいで家族まで壊れてしまうのは、嫌。」
全米の涙を絞り、かってないほど泣けることを約束したベストセラーが、遂に映画化!この物語に優しい命を吹き込むのは、「きみに読む物語」で世界中を涙で包んだニック・カサヴェテス監督。
母親サラ、フィッツジェラルドを演じるのは、ハリウッドのトップを走り続ける女優、キャメロン・ディアス。15年のキャリアをもつ彼女が母親に挑戦するのは初めてのことだ。母親を提訴する次女アナ役を名演するのは、「リトル・ミス・サンシャイン」で、11歳にしてオスカーにノミネイトされた天才子役、アビゲイル・ブレスリン。名女優の共演にも、期待が寄せられている。
〈家族とは何か〉〈愛情とは何か〉〈生きるとは何か〉と、さまざまな問題を問いかけながらも、決してシリアスな描写になり過ぎないように、笑顔と明るさに溢れた演出で、物語は進んでいく。時にはユーモアをもって優しいタッチで語られる物語が、切なさを倍増させ、観る者の心を見事に奪うのだ。大事な人を失うとき、人は、それぞれに違った反応をする。でも、その困難な中で、家族はまた、お互いへの絆を強めもするものだ。そうして物語は最も衝撃的で、最も優しい結末へとつながっていくーー。
それぞれの思い、そのすべては大好きな家族のため。さわやかに泣いた後は、生きていることへの感謝や、身近にいる人を愛することの大切さを、あらためて実感する。