2010年5月6日木曜日

宇治田原への帰省、望郷編その①

2010、5月2日の早朝3時、権太坂を車で私の聖(生)地である京都府の宇治田原町に向かった。故郷(ふるさと)は、遠くにありて、、、と想い過ぎたのか、帰りたくなったのです。同伴者は、二女の婿・竹さんだけ。家族の誰もがそれぞれに用事があって、休みを揃って取れたのは二人だけだったのです。竹さんは、電鉄関係の電気工事を請け負っている会社に勤めていて、3月末で、大方の仕事はやり終え、新年度になったばかりの4月は、比較的に仕事が楽な様子だ。私の実家、実家と言っても建替えられた新築の家で寛いでいるときに勤務先の社長さんから電話があって、木(6日)、金(7日)も有給休暇でいいよ、8,9日は土、日曜日で休みだから。なんちゅう気の利いた社長さんやないか。電鉄系の仕事がメインなので、急に突発的な仕事が発生することがある、休める時にはできるだけ休んでおこうという算段のようだ。話は逸れますが、長女夫婦の自宅を一週間前に上棟したばかりなんですが、この家の電気工事はこの竹さんの会社で請け負ってくれた。幸せなことだと、草葉の陰ならぬ打ち合わせの隅っこで、そっと様子を窺っているのです。

竹さんは、以前に宇治田原で農業をしている、私の甥・清と一緒に旅行した際、もともと興味があった百姓仕事の手伝いを申し出たことがあって、この機会に是非実現させたいと思っていたようだ。この旅行というのは、昨夏、私の長男・草の嫁さんの実家=五島列島の宇久島に、長男が嫁を迎えに行くのに二女夫婦と子どもが便乗、そこに、甥夫婦も合流したのでした。長男の嫁の実家には、随分刺激的に迷惑をかけたようだが、それもいい思い出になったようだ。

今回の私の帰省の目的はと言えば、病床に臥している中学校時代の恩師・森先生のお見舞い、父・勝と母・ハの墓参り、長くご無沙汰している親戚の方々・垣、ア、サへの挨拶回りをしたかったのです。たったの一日だけど、野良仕事の邪魔でもさせてもらおう。

でも、そこは欲張りの私のこと、それだけでは満足できなくて、折角京都まで行くのなら、寝屋川に居る金さんに会わないわけにはいくまい。スケジュールに詰め込んだ。

昼、正午前に金宅に着いた。

早速、喉を乾すことなく缶ビールを空け続けた。金さんの三女のミと長女のヤが、お好み焼きを作ってくれた。ヤは元スッチィーで、スチュワーデスをこのように言いませんでしたか。ミはタイでのNPO活動で、オーストラリア人と知り合い、結婚。今はバースで住んでいると言っていた。ミから、久しぶりに俺のことをレッドマンや、と冷やかされた。ミが子供の頃、箱根での宴会で初めて冠名を付けられたのだが、その後もずうっと、彼女の前ではレッドマンになってしまったのです。

金ちゃんと、話すことは昔の学生時代のことばかり。お金がなくてもビールが飲みたくて、蕎麦屋(さんこうわん)の店の横に隠してあった1ケースを深夜ちょろまかしたこと、20本を二人では飲みきれなくて返しに行こうかどうか本気で悩んだこと、このことを二人っきりの内緒にしていたのに店の長男・イっちゃんは、ちゃんと知っていたらしい。だからか? イっちゃんは私にはいつも優しかったんだ。など、など、いつまでも品のいい話は出てこなかった。2年の時、大学サッカー春季新人大会で優勝した時の狂宴、宴会後の各人が精一杯あっちこっちで働いてくれた狼藉物語を懐かしく思い出した。私は、寮の集会室の畳にゲロまみれになって泥酔したまま、寝込んでしまったのだ。朝、目を覚まして顔を畳から離そうとしても離れなくて、必死で顔を離すとバリバリ畳の網の目が頬っぺたにくっきり、痛かった。ゲロが糊になって、顔を畳に張り付けたのだ。ますます、話の内容は品よくなるばかりか、下品になっていく一方だった。

金さんの母が亡くなって丁度1年が経ち、墓参りをしようと、4人いる娘さん達は金さんの家に総結集することにしたらしい。オーストラリア在住の三女とその息子、東京は品川から来た長女とその息子、二女・バと四女・マは未婚でそれぞれ東京から、今夜と明日に帰ってきょんね、と言っていた。明日はみんな揃って、信貴山に墓参りだ。学生時代の牛のシッポの料理以来、お邪魔する度に何かと食の面でお世話になった。気丈夫な、大阪のオバハンだった。強い女だったようだ。

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保土ヶ谷バイパスー東名(町田インター)=東名高速道路=(豊田ジャンクション)=伊勢湾岸自動車道=(四日市ジャンクション)=東名阪自動車道= (亀山ジャンクション )=新名神高速道路=(草津ジャンクション)=名神高速道路=(瀬田東インター)=京滋バイパス=寝屋川

 

 

2010 013

車窓から、東名高速道路に迫っていた森の中の、綺麗な紫色の藤が見事だったのでシャッターを切ってはみたものの、写真には実物ほどの色が出ていなくてがっかりしたが、それでも、貼り付けました。藤は花が咲いた時だけ、その存在感を見せる。