20140326 今日は弊社の営業部の定休日だ。
いつものように4時半に起きて、洗濯をし終えて洗い物を干していたときだ。パンツを物干し台にかけた時のこと、強烈な目眩に(めまい)に襲われた。目がグルグル回るというか、外の景色が上下に揺れながら移動する。ベランダで、立っていられなく、尻を床にべったりくっつけた。そして、移動は無理と判断して、その場に仰向けに寝っ転がった。
誰かがこの光景を見ていたとしたら、度肝を抜かれたのではないだろうか。
でも、このような状況に落ち込んでも、私は冷静だった。だって、この感覚には6年前の覚えがあったからだ。初めに目が回りだしてからも、回っている最中にも、頭は痛くないなあ、手は意識通りに動くなあ、と観察していた。これならば、目を瞑(つむ)っていれば必ず鎮まる、と確信した。
それにしても、内心、おさまるまでの時間は怖かった。誰にも気づかれずに死んで、それを見つけた人は何と思うだろうか。自殺?まさか、他殺ではないだろう。それなら、死因は? パンツで塞(ふさ)いだ目を、慎重に開いて、その混乱の度合いを見測った。10分、15分と段々に、視界は落ち着いてきた。30分後には、目を見開いて一人で歩いてトイレに行けた。
6年前は会社の台所で、インスタントラーメンを鍋にかけている最中だった。目の前の壁のタイル張りが、いっせいににガタガタと崩れるように見えた。必死でガス栓は止めた。この時が初めてだったので、私は、これは脳に異変が起きたのではないか、ただでは済みそうもない、と女性スタッフに救急車の出動要請した。
搬送先の病院で精密検査をしてもらったが、脳には全く異常はなく、耳の三半規管の何らかの変調が原因でしょうと言われた。後遺症があっては困ると思ったが、それらしいことは何も発生しなかった。今回はその時の学習が大いに役立った。
話は、これからだ。
実は2週間前の毎週月曜日の定例会議で、みんなの前で、1ヶ月前に行った健康診断において、会社のスタッフの中で私だけが、唯一、全ての項目の評点がAだったことを自慢し、評点の悪い人に対して強い口調で批判した。
会社で経費を掛けてやっている事なんだから、みんなもこの結果を真剣にとらえて欲しいと言った。来年、今よりも評点が悪くなった人には、1項目ごとに1万円給料から天引きするぞ、とまでは言わなかったが。
普通の健康診断では、三半規管などの異状までは診断しないのだ。
体は、各器官がそれぞれに連係して機能、それでやっと全体がバランスよく働くものだが、その一つひとつの器官まで、健康診断では解らないのが現状だ。器官の一つの部位が、突然変調をきたすことだってある。よって、健康診断ぐらいの大まかな診断で、万全だと思い為さんなと言うことのようだ。
健康診断で全Aだからといって万全ではなく、慢心しなさんな、ってこと。