2014年4月7日月曜日

〇△ラーメン屋さんに、軍配!

先日、湘南地区の物件調査に行った折、その地域に行ったときにはしばしば立ち寄るラーメン屋さんに行った。
平塚の海岸寄りだ。
カウンター席の真正面の壁の張り紙には、4月1日からの消費増税にともなって、又、原材料の値上げもあり、今まで350円のタンメンを50円値上げさせていただきます、そのような内容だった。
ここのお店のタンメンは実にユニークなもので、どんぶりには麺とスープ、みじん切りにした玉ねぎだけのシンプルなものだ。
突然、何かの拍子に食いたくなり、一たび食いたいと思ったら、ますます食いたくなる絶品なのだ。
スープは何で出汁(だし)をとっているのか知らないが、無色で透き通っていて、それで美味しい。
麺はソーメンのように細く白いもので、普通のラーメン屋さんとは違う。
全てが上品。
ラー油を玉ねぎと麺にからめる、私は必ずこのようにして食う。
この店は、雨の強く降っている日でさえ、昼時には店の周りに席待ち客で溢れている。
夫婦、家族連れのお客さんが多く、地元のお客さんに熱く支持されているようだ。
そういう私もファンの一人だが。
それにしても、今まで350円だったものを50円も、消費税の増税とか原材料が値上がったからといって、値上げするとは、ちょっといただけないのではないか。
消費増税だけなら、350÷1.05×1.08は、ほぼ360になる。
それに原材料のアップをいくら加算しても、350+50=400は、怪しげだ。
この値上げに斯(か)くもこだわるのは、この店のファンの一人だからだ。ファンだからこそ、そのメニュー内容と価額、経営者の人柄、厨房内のおじさんおばさんたちの立ち居振る舞いにも注目してしまうのだ。


ところで、私は、このラーメン屋さん以外に、味噌ラーメンを売りにしている、もう一つの地元ラーメン屋さんのファンでもあるのだ。
このラーメン屋さんは湘南で生まれて、全国に打って出るぞと意気込んでいる。
多分社長さんの苗字なんだろう、幾つもある店の名前をその苗字を頭文字に、〇△ラーメンにしている。
店内のメニュー紹介の文章にもこの社長さんの思いが込められていて、思わずニッコリしてしまうのだ。
ちょっとばかりのコラーゲンでさえ、一気に鬼女を変幻自在に美肌にしてしまうほどのコピーが面白い。
その店には、味噌ラーメンを食いたくなった時によく行くのだけれど、以前に値下げした500円で、消費増税後の今も、ボリュウムたっぷりの味噌ラーメンを提供している。
「値下げ断行 500円」、と店の窓にステッカーが貼られていて、経営者の気概が、私の心を打つのだ。
消費増税なんのその、原材料値上げ糞食らえ、と経営者の〇△さんは意気が上がっている。
スープも麺も、チャーシューも美味しい。
平日の昼時はブルーカラー、休日は家族連でにぎわっている。
すりニンニクをどんぶりの中ほどに山ほどに盛って、それを崩しながら麺にからめていただくのが、私の作法だ。

タンメン屋さんや味噌ラーメン屋さんにも、どちらにも依怙(えこ)贔屓(ひいき)なく行きたいのだが、今回の消費増税の巻きでは、味噌ラーメン屋さんに軍配を上げるか?