2009年12月31日木曜日

恩師のガン闘病に学ぶ

朝日新聞の「声」欄に、ガンなどの末期患者に対して、余命の告知をした方がいいのかしない方がいいのか、両方の意見が1週間の間をおいて別々に投書されていた。そのどちらの意見にも正しい理由があると思う。告知する患者の症状のことはもとより、患者の性格や性向を充分配慮しなければならないのだろう。本人だけではなく、家族の人たちにも考慮されなければならない。そんな内容の新聞記事を読んだ後に自宅を出て、会社に着いた。

そしたら、社員の浅が、社長、私の高校時代のクラブの監督さんが、ガンを患ってその闘病の報告会があったのです。恩師は余命4ヶ月と宣告されたのです。その報告会では、こんな話だったのですよ、とA4のペーパー4,5枚のレジメを手渡された。このタイミング、この偶然はなんだ。

このレジメの表題には「奇跡は起きるものではない。奇跡は起こすものだ。ガンなんかに負けるか」とあった。

そのレジメを読んでいて、もしも私がガンに侵され余命数ヶ月ですと宣告されたら、どのような行動をとるのだろうか、何をどうしようとするだろうか。この先生の対処療法を私は、最大に参考にさせてもらううことになるだろう、なあ!

この社員・浅の恩師は体育の先生で、ソフトテニス部の監督さんだ。クラブ活動では、生徒を暑い日も寒い日も叱咤激励、絶え間のない技術の研鑽、それを支える体力の向上、並々ならぬ練習を生徒に課して、その成果を喜びとし、生徒とともに努力を惜しまない先生のようだ。血の気が多い先生。意志も強そうだ。

あっさり、医者の宣告をハイそうですか、とは納得できなかった先生は、色んな医者に会い、自ら学習もして、自分が納得できる治療法をあれもこれも実行して、余命4ヶ月宣言に抗して闘っている。その闘病最中のドキュメンタリーです。

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浅は我が社の自慢の社員です。

高校時代はソフトテニス部で頑張ったと自画自賛しているのですが、仕事においてもなかなかの頑張り屋さんなので、きっと高校時代は、彼が言う通りだったのでしょう。その高校生の時にお世話になった、ソフトテニス部の監督さんがガンを患い、その闘病の内容を教え子に報告した。

話を聞いてきた浅が、私にそのときの報告会でのレジメを見せてくれた。そのレジメを読んで、この監督さんが仰っているガンとの付き合い方が、最もな方法ではないか、と思うようになった。その闘病記というか、ガンとの付き合い方というものを、ここに紹介したいと思った。

先ずは、監督はガンを生活習慣の乱れで起きる病気だと位置づけていることです。

ガンは遺伝にもよると言われているけれど、監督は頑なに生活習慣病だとしている。ガンは生活習慣病なので、生活の乱れを改めることが一番大事で、そのためには食事の改善、適度な運動、ストレスの解消、十分な睡眠、規則正しい排泄に心がけなければならない。

真剣に真剣な顔をしたお医者さんが、コンピューターの画面を見ながら、、余命は後(あと)半年ですよ、なんて告知したらこれは百害あって一利なしだ。事が重大だけに、告げる方も告げられる方も、真剣だ。そんな無神経な医者が多いのだ。

でも、ガンは確かにあることはあるのですが、これを対処の仕方次第では、ガンと共存しながらでも、徐徐にガンを弱らせていく方法もあるんですよ、その為には、よく考えて、あれこれ頑張ってやりましょうよ、と言われたらどうだろう。ニッコリ笑って、私たちと一緒に頑張ってみましょうよ、と言われたら、言われた患者は否応なしに元気になるでしょう。

監督は、西洋医学におけるガン治療の方法に、疑問を投げかけている。現在医療では、手術による摘出、抗ガン剤の投与、放射線の照射が行われている。ガンは増殖するので、治療はそのガンを取り除くか殺すか、弱めるかのいずれかになる。

だが末期ガンは、手術ではほとんど助からない。またガンでなくなる80%が抗ガン剤や放射線による影響で死んでいる事実を指摘している。

 

それでは、監督が行ってきた治療をレジメよりダイジェストさせてもらうことにしましょう。

●ガンに対する恐怖を取り除くには、気持ちの持ち方が大事。主たる治療方法として免疫療法を行った。免疫力を上げていけば自然退縮が可能だと知ったからだ。この免疫療法は、抗ガン剤治療をしていないことが条件だそうです。この施療に関わる医師は全て、明るい希望のある話をにこやかにしてくれた。

それでは、●免疫治療とは、自律神経にある交感神経と副交感神経のバランスを整える療法。ガンやその他の多くの病気は自律神経のバランスの乱れか起こる。特にガンの多くは交感神経優位になると白血球の顆粒球が増える。この顆粒球は体内に入ってきた細菌を食菌するがその処理に活性酸素を出し組織を傷つける。顆粒球が増えるということはリンパ球が減るということ。するとガンを食菌するNK細胞等が減りガン細胞が増え続けガンが大きくなるのです。併せて、●身体の経略に沿って磁気棒を使い、気の流れ、リンパの流れ、血の流れをよくする。監督さんの治療にあたっていた医師は●瀉血も行っていた。●磁気ベッドに寝て血流をよくしたり、●鍼灸で身体の内臓の働きをよくする。

注=瀉血とは、治療の目的で患者の静脈から血液を除去すること。

郭林新気功をした。ガンは酸素に弱いので、それを利用して身体の動きと呼吸法で行う療法。

●鉄分はガンの餌になるので、鉄剤は飲まない。

●長生医療。長生医療とは、脊髄を矯正し姿勢を正すことにより血液の流れやリンパの流れをよくする治療で、交感神経の張りをゆるめ副交感優位にします。免疫療法と同じ理論だろう。ガンを患っていて痛みのある人は、痛み止めの薬より長生医療や鍼灸による痛みを和らげる方がお勧めです。

●半身浴。1回20~30分、それよりも長く1日2回以上。血液は約1分で全身を回る。半身浴で血行をよくし血液を回せば、身体から毒素が出る。半身浴を始めたら尿が黄色くなった。毒素が出たのだと思っている。

食事。●玄米食にした。アメリカでは、ガン撲滅に国を上げて取り組み、ガンの発生原因は食事にあると発表し、●動物性たんぱく質を控え、乳製品を控え、野菜や果物を中心に変える運動を起こし、ガン患者を減らしてきた。日本人の欧米食化により、日本ではガン患者が増え続けている。先進国で、ガン患者が増えているのは日本だけだと言われている。

●ビワ葉温灸。ビワの葉のエキスを温灸器で処理し血流を良くする。自己免疫力を高める。ビワの葉にはガン細胞を殺す成分が含まれている。

●里芋シップ。里芋の粉末を水で練り特殊なシートで患部に貼る。排毒作用。

●AWG放射線療法。微量の放射線によってウイルスやガン細胞を死滅させる。

●漢方薬。主にクロレラで免疫力を上げ排毒を促す。

●玄米酵素。酵素不足を補い、便通を良くする。

●蕎麦パスタ。蕎麦の粉末をぬるま湯で練り、特殊なシートで患部に貼る。

 

監督が知り合った多くの医者のなかには、自分や家族がガンになったら抗ガン剤治療も放射線治療もしないと考えている。ガンを自助療法で治した寺山心一翁氏がかって、海外を含めて271人の医師に、「もしあなたがガンになったとしたら、抗ガン剤を使いますか」と聞き取り調査をした。すると「使う」と答えたのは、ただの一人。残り270人は「使わない」だったと言う。

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20091222の朝日新聞・朝刊の記事も、充分参考にしたい。

ガン治療に、手術、抗ガン剤、放射線以外にも補助的に行われている治療方法の紹介があった。その記事をダイジェストにした。

「リンパドレナージ」と呼ばれるマッサージのことです。放射線や手術後に発生するリンパ浮腫は、乳ガンや子宮ガン、前立腺ガン、咽頭ガンなど、さまざまなガン治療の後遺症です。体内のリンパ管の流れが障害を受けて、細菌や老廃物が処理されにくくなって発症するらしい。治療では、リンパ管をやさしく刺激しながらリンパの流れを誘導するためのマッサージをする。

その施術をする人を、リンパドレナージセラピストと呼ぶ。

この記事は放射線や手術後の施療に効果ありの内容ですが、ガンと闘っている人ならば誰にでも効用があるのではないでしょうか。