2011年1月24日月曜日

笑顔のノーサイド、大阪朝鮮・権選手

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(試合を終え、相手チームの選手らと握手する権裕人)

20110123の朝日・朝刊のスポーツ欄は、白鳳の6連勝とアジア杯で日本代表が4強に残ったニュ-スを大きく取り扱っていた。そして、ラグビー記事コーナーの隅っこにこの記事を見つけた。当然、サッカー記事は穴の空くほどの眼力で読んだことは言うまでもありませんが。

私は、何故かこの手の記事に弱いのです。主役が高校生だ、というのもいい。この試合の開催を思いついた人、それに応えるように開催まで労を厭(いと)わなかった人。試合を開催する原因になった当の本人、その部友や関係者、試合に臨んだ対戦相手チームの面々とその関係者。そんなこんなを、周囲から温かく見守るラグビーファンや、ただ熱いエールを送るだけの人も、この試合はなんとも色んな意味で、人間味溢れるものになって、ラグビーには無頓着な私も、この記事には、涙腺が緩んだ。スポーツならではのことかもしれない。

いい話だ。この記事をパクらせていただいた。

 

大阪朝鮮・権選手 他校の仲間と親善試合

第90回全国高校大会の試合中に脳震盪(のうしんとう)を起こし、国際ラグビーボードの規定により以後の試合に出場できなかった大阪朝鮮のCTB権裕人(コンユイン)(3年生)のための親善試合が22日、兵庫県西宮市の関西学院であった。ベスト4入りした大阪朝鮮と初優勝の桐蔭学園(神奈川)や8強の東海大仰星(大阪)など計7校の14人らで結成した選抜チームが対戦。最後の高校ラグビーを満喫した。

大阪朝鮮の呉英吉(オヨンギル)監督が呼びかけて実現。権は持ち前のパワーを生かした突破を見せ、トライも決めた。後半残り10分には、審判が突然、権に「強すぎる」とレッドカード。退場しようとした権に相手ジャージが手渡され、今度は選抜チームでプレーする粋な演出も。試合は21-10で大阪朝鮮が勝った。

権は「本気でプレーでき、とにかく気持ちよかった。ラグビーというスポーツに感謝したい」と笑顔を見せた。桐蔭学園WTB竹中祥(3年)は「万全な彼と大会で戦いたかったが、こんな機会があって良かった」と話した。

この親善試合に参加した中から何人かは、日本のラグビー界を担う人が必ず生まれるのでしょう。高校生は、まだまだ未熟ですが、今、日本ラグビーを率いている先(輩)達はよく、この時期に得たものが核になって今がある、と仰っている。

権選手、他の選手達も頑張ってくれ、そして日本ラグビーに物足りなさを感じている私を、奮い立たせてくれ。