2013年2月10日日曜日

「神聖喜劇」を読み始めた

これから綴るのは、読後の感想ではない。

大西巨人の「神聖喜劇」を読み始めて、途中で挫(くじ)けずに読み終えることをここに約束する、そんな宣言だ。この本は、生硬(せいこう)に皇軍の不条理と無責任体制を暴いた力作だ。

原稿用紙4700枚、登場人物がざっと200人、方言、軍隊用語に隠語がたくさん使われ、それに詩から俳句、短歌、古文に漢文が長文で挿入されていると聞けば、多少は尻込みする。格言や諺(ことわざ)、偉人、賢人の発した言葉や文章の引用が多く、又、めったら難しい漢字が多い。それでも、難しい漢字には親切にルビーがふられているし、難しい言葉には「 」で説明を添えられているので、多少は理解の助けにはなるが、それにしても難しい。

理解力の乏しい私だから、遅読も遅読、ゆっくり読み進むしかない。読み終えるのは相当先のことと思われる。

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年末も押し詰まって、この俺だって少しは部屋の掃除をした。20121212、床をいつもより丁寧に拭いて、本棚のほこりを払っていたとき、本棚の野間宏の「真空地帯」が目に留(と)まって、掃除を一時中断。ぺらぺらとページをめくって、数行、数行、飛ばし飛ばしに読んで居たら、私の頭の隙間に、あの大西巨人の「神聖喜劇」のことがどうっと入り込んできた。あれぇ~だ。

大学時代に五味川純平の「人間の条件」、卒業して直ぐに「真空地帯」を読んで、それからいつの頃だろうか「神聖喜劇」を絶対読もうと思い詰めた時期があったが、空振りのまま、読む機会がなく随分日が経ってしまった。大西氏がかって軍隊に所属していた頃の自叙伝的回顧録程度の理解しかなかったが、どうも、そんなものでもなさそうだ。神聖とはどういうこっちゃ、喜劇って?何じゃ、不思議な本のタイトルだと思っていた。3年前にも何とかオフの中古本屋のチェーン店で見つけたが、中古本といっても、全部揃えると6000円以上していたので、簡単に購入を諦めた。月々の可処分資金が細くなっていた時分、私には6000円は高かった。

ところが、今回は、インターネットオークションで廉く買える知恵を身につけたことや、以前よりは時間的に、懐具合も、多少余裕のある生活をしていることもあって、本気で読みいと思った。

ところが数日前に、本を何冊か買い込んで来たところだったので、こんな奴らをやっつけてからでないと、いくら積年の気になる本と言えども、買うわけにはいかない。それで、それらの本を正月を挟んで読みきり、ようやく手を打つ時期にきた。

こんな奴らと言ったその本とは、幸田文の「闘」、井上靖の「流砂」の上下巻、灰谷健次郎の「兎の眼」、佐野洋の「葬送曲」、原田マハの「カフーを待ちわびて」、それに友人から半ば強制的に貸し付けられた卯月妙子の「人間仮面」だ。頭の固い文字人間の私には、漫画が理解できない。これらを約1ヶ月半で読み終えた。前の3冊には大いに感動をいただいた。後日の為にも、読後感想を記せずに端折(はしょ)って簡単に前に進みたくないところもあるが、今回は省く。尻に火が点いてしまった。

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そして、20130206の火曜日、スタッフの長に頼んで「神聖喜劇」全5巻をネットで買ってもらった。翌日の水曜日に発送しますからと言われていたが、当日の水曜日に届いた。送料込みで3270円。

初めの1ページで、今後の苦労が予想できた。さあ~ってと、20130211の憲法記念日が読書のスタート日だ。

この日を、「神聖喜劇の読み始めの記念日」としよう。