2013年2月27日水曜日

ロシアに隕石が飛来

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ロシア・ウラル地方のスベルドロフスク州カメンスクウラリスキー市で15日朝、車載カメラで撮影された、上空を横切る隕石=ロイター

 

小学生のころ、隕石のことを教えてもらったときに先生に、大きな大きな隕石だったらどうなるの?と聞いたことを思い出した。

そりゃ、そのときは大変なことになるんだろうな、ぐらいにしか先生は答えてくれなかった。実際、この40億年に地球に無数の小惑星が衝突をした。その結果、地球では恐竜が絶滅したり生態系が大きく変わった時代もあった。想像して描く漫画や小説、映画の話ではない、現実に起こったことだ。天文をよく知る人でさえ、現実に起こった事象に脅威した。

私のようなものでも、これは人工衛星が落ちてきたんでは、と直感した。同じように思い付いた人はいたようだが、人工衛星なら最大で秒速7キロ程度らしくて、今回は秒速15~20キロらしいので違うと教えられた。

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今のところ発見された中で最大といわれるホバ隕石 (ウィキペディアより)

 

以下は、写真も含めて20130216の朝日・朝刊の記事をそのまま転載させてもらった。私が一部加筆している。

ロシア・ウラル地方のチェリャビンスク州付近で、20130215午前9時20分ころ(日本時間午前0時20分ころ)隕石が飛来して上空で爆発。衝撃波で多数の家屋のガラスや屋根が壊れた。インタファクス通信は内務省の話として、約千人がけがをしたと、ロシア内務省によると少なくとも約300の建物が被害を受けた。

ロシア科学アカデミーは「数メートルの大きさで、重さ約10トン、秒速15~20キロで大気圏に突入した」と推定している。

動画サイト「ユーチューブ」には、落下の瞬間をとらえた映像が多数投稿された。車載カメラが記録した動画では、光の点が画面左上に見え始めてから10秒足らずで、尾を引きながら画面中央に達し、爆発。一帯をまぶしく照らした。惑星間の空間で、惑星同士が衝突して、発生した岩石などの破片が大気中を落下、通過する際に熱くなって気化するが、気化できないまま残ったのが隕石だ。

 

日本でも過去、いくつも発見されている。とりわけ、南極において南極観測隊が多く見つけた。周囲が氷で、熱で氷が解けた所を探せば見つけることができた。

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日本に落下した隕石。(ウィキペディアより)

 

20130217の朝日・朝刊 2面に、隕石の威力についての記事をここにそのまま転載させてもらった。

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15日、隕石の爆発で部屋の中にも爆音が響き渡り、耳を押さえてうずくまる人々。衝撃波で窓が吹き飛ばされた=英語放送局ロシア・トウディがユーチューブに投稿した動画から

 

音速50倍 衝撃波強力

米航空宇宙局(NASA)の推定によると、ロシを襲った隕石は直径17メートル、重さ約1万トン。東京タワー2・5本分の重さの物体が、音速の約50倍に相当する秒速約18キロで大気圏に突入したという。TNT(高性能火薬)に換算して約500万トンという核爆発並みのエネルギーの固まりは、どのようなしくみで地上に被害をもたらしたのだろう。

NASAによると、隕石は、太陽に近いところは金星軌道、遠いところは火星の軌道のそばを通る楕円軌道を回っていた。地球の大気圏に突入するのを最初にとらえたのはアラスカにある観測施設だった。物体は音速を超えると進行方向の空気が圧縮され、急激な圧力の上昇に伴って衝撃波が出る。これをとらえたようだ。

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高温高圧で爆発

今回の隕石の場合、空気の圧力は千気圧ほどに達したとみられる。東北大学高山和喜名誉教授(元国際衝撃波学会会長)が隕石のそくどをもとに試算したところ、発生した衝撃波は「隕石のほかは、核爆発でしか生まれない」ほどの強さだったという。

衝撃波の影響で、隕石表面の温度hs数万度に上がって溶け始めた。熱は内部にも伝わり、高圧の環境も重なってグラスに熱湯を注いだときのようにひびが入って割れた。NASAによると大気圏突入から32・5秒後のこと。この爆発で衝撃波が地上に降り注いだ。

複数の破片に分かれた隕石は、衝撃波を出しながら落下を続けた。高度の低下とともに地上に届く衝撃波は強まり、被害をさらに大きくしたとみられる。

 

瞬間で10度上昇

高山さんは住居の窓ガラスの破損など、ニュースが伝えた被害状況をもとに、衝撃波の大きさを試算した。1平方メートルの窓に最大で約5万トンのトラックが乗ったのと同じ力がかかったとみられる。「貧弱な建物は壊れ、窓枠や窓ガラスが割れるのは当然。屋外の物は瞬間的に10度近く温度が上昇し、現地の人なら熱も感じただろう」と話す。

被災地では、屋外に通じる窓ガラスは損傷を免(まぬが)れたのに、家の中の物が壊れた、といった声が聞かれた。

高山さんは個々の建物が詳しく調べないとわからないとしながら、「衝撃波が隙間から家の中に入り込んだり、衝撃波によって建物が震動したりして、室内の弱い部分が壊れた可能性が考えられる」と話す。

(田中誠士、波多野陽)

 

衝撃波=空気の圧力が波として伝わる現象で、物体が空気中を音より速く動いたときなどに生まれる。飛行中の超音速機「コンコルド」から出た衝撃波が地上の窓ガラスを割るなどの被害を出したことが知られている。国内では米軍機による衝撃波の被害が問題となっている。

衝撃波を絞って特定の場所に当て、破壊力を制御する技術もある。医療現場では、体内にできた結石を壊して体外に取り出す技術などに応用されている。