2013年10月1日火曜日

竹の花って

竹の花

20130929、弊社が、ある建設会社に経営参加するために、その打ち合わせに真鶴に行った。運転手は経営責任者の中さん、私は車中、後部座席で、眠気眼(ねむけまなこ)をこすりながら、窓外を何気なく眺めていたら、小田原の街中だったか、「竹の花」という信号に気づいた。

ナヌ? 竹の花って一体なんだ?と!! 本物の田舎者を自負している私でも、竹の花を今までに見たことがない。これはまずい。私の沽券に関わる問題だ。子どもの頃は、竹で竹馬や水鉄砲に紙鉄砲、竹とんぼを作った。筍(たけのこ)掘りもやった。このように、竹に慣れ親しんだこの俺さまが、知らないではすまされないと焦った、素早く手帳に竹の花と殴り書き、帰社して調べることにした。

この文章を綴っている最中に、スタッフに「竹の花」って交通信号を知ってるかと聞くと、信号は知りませんが、小田原に「竹の花商店街」「竹の花通り」がありますよ、と教えてくれた。やはり、小田原だったのだ。

上の写真2枚は、ネットから拝借した。

 

そうしたら、、、、、、、。

タケ(竹)とは、イネ目イネ科タケ亜科で、茎が木本(木)のように木質化する種の総称である。笹なども竹の仲間。多年草だ。

どっぷり田舎で過ごしたから、樹木や草花を十分に知り尽くしている筈だったのに、竹の花だけは確かめたことがない。

そこでネットで調べれてみると、面白いことに、竹の花が咲いた時には不吉なことが起きるなんて、ミステリアスな文章まで見つけて、俄然、関心が高まった。

竹の種類によって例外はあるらしいが、毎年花を咲かせるようなことはない。種子から発芽して、数十年後から100何年後かに花が咲いて、そのとき実を実らせるのだろうが、その後に一斉に枯れるらしいのだ。どうして枯れるのかは謎だが、一斉なのは、地下茎で多くの竹が繋がっているからだろう。その枯れた一団の竹林を想像すると不気味だ。そのようなことから、昔から不吉なことが起こる前兆などと言い伝えられる。

竹の群生を竹藪と呼んでいるが、丘陵地になっている藪の竹が全て枯れてしまうと、地盤を固めていた地下茎も枯れて、崩落しやすくなる。昔の人はこのようなことを心配して、竹の花が咲いたら不吉だと言ったようだ。

竹の不思議なことがもう一つある。それは、親木から株分けや挿し木したものも、親の竹の枯れる時期とまったく同じ時期に花を咲かせて枯れてしまうことである。親木から遠く離れた場所でも、環境の全然異なる場所に植えらても、1年もたがわずに、同じ時期に枯れるのである。

そう言えば、竹取物語も謎めいた不思議な物語だ。世界最初のSF小説だと言う人もいる。