2013年10月23日水曜日

内田が語るドイツサッカー

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世界のスター選手が集う欧州にあって、ブンデスリーグ(ドイツ1部)の競技レベルは、スペイン、イングランドに次ぐ3位に位置すると欧州サッカー連盟は算出しているそうだが、昨季に限ってはとんでもない、ドイツサッカーこそが欧州で一番存在が目立った。

そんなドイツで、強豪シャルケに所属して、チームにとってかけがえのない選手になった日本人選手・内田篤人が、新聞紙上に語っていた内容が印象的だった。

それは、サッカーを少しやった者なら、誰もがやる練習の一つに、ボール回しというのがある。コートを少し狭くして、両チームを5人から7人に分けれて、攻撃と守備に分かれてボールを奪い合う練習だ。この練習について、内田選手は日本とドイツの違いに驚いたようだ。

私もその違いを聞いて、やはり驚いた!! だが、未だに、子どものサッカー教室などでコーチに関わっている人でさえ、知らないままの人が少なくないのではないか?と思って、この文章を綴っている。

ドイツ人は体が大きくてパワーがあり、目の前の敵との1対1にこだわって、相手を崩すとか、抜くとか、力で潰そうとする。が、日本では、この練習を自然に「上手にパスをつなごう」ということになる。私も、大学においてはこのように練習してきた。地元のサッカー教室でも、子どもたちに私がやってきたように教えた。

パス回しという名称からも、ボールを持つとマークを外している味方を見つけてその者にパスを出す。又、パスをもらうために動きに緩急をつけたりフェントで相手のマークを外す。空きスペースを効率よく使う、そして相手のマークを受けながらのキックやトラップの精度を高める、そのような練習だが、得てして、日本ではパス回しを最優先にした練習になっている。

ところがドイツでは、前の方で触れたように目の前の敵との1対1にこだわって、そのマークする相手を自らの力で抜こうとする。1対1の潰し合い。サッカーの攻撃の原理原則の第一条は、数的有利な状況を作り出すこと。ボールをキープした者が、パスを出す前に相手マークを外して、スピードに乗れば、ボールを保持する側は極めて有利になり、守る側は大ピンチに陥る。

そこで、特に子どものチームのコーチの方々に考えてもらいたい。ドイツ式のパス回しと、香川真司が仙台で子どもの頃所属していたチームの、パスをしないでドリブルで前進、相手ゴールに迫る練習を取り入れて欲しい。これらは、1対1の対人プレーに強くなるいい練習方法だと思う。

もう一つ内田がドイツのサッカーについて言っていたのは、日本と同じように、何よりも「チームのため」「勝利のため」という自己犠牲の精神が尊重されることらしい。ミーテイングでも、そればっかり監督が強調して、ちょっと意外でしたと述懐している。