2013年10月12日土曜日

奨学金制度

2013 9 24

 

早稲田大学ア式蹴球部

OB会長 川本章夫 殿

各役員、各理事のみなさん 

 

昭和48年卒  山岡 保

                  

                 寄付をさせていただくことについて

 

寄付金の総額・金・・・万円

支払い時期・2013 10 31までに、金・・・万円

        2014 10 31までに 金・・・万円

        2015 10 31までに 金・・・円

 

寄付をさせていただくことの趣旨と、寄付金の使途についての希望を述べさせてください。

私は昭和44年に2浪の末に入部させてもらいました。高校時代に、きちんとしたクラブ活動をしていたわけではないので、技術は稚拙極まりなく、体力は極端に不足していました。その貧弱さは余りに悲惨なものでした。それでも、何とか4年間を過ごすことができたのは、「早稲田大学ア式蹴球部」だったからだと感謝しているのです。その4年間に得たものは、サッカーの技術や知識は当然、先輩後輩同輩から、得難い、膨大なモノを獲得させていただきました。このモノって奴を、私の持つ語彙の量と筆力では著せません。部活動の周辺や超えたところでも、素晴しい友人知人にも恵まれました。これらのことに感謝して今回の寄付を思いついたのです。

4年生の時には大学選手権優勝、関東大学選手権優勝の2冠の栄誉に輝くことができたこと、この栄誉の一端をささやかながらも担うことができたことは、私の人生においてこの上ない喜びになりました。幸せ者です。その後、社会人になって、幾多の苦難に遭遇した際にも、大学時代を何とか頑張り抜いたことが大きな自信になり、その自信が支えになって冷静に対処できました。

卒業してから今まで、仕事にかまけて、OB会の活動に協力できなかったことに対する罪滅ぼしでもあります。

リーマン・ショック以降、荒波にもまれていた会社の経営が一段落して、最近やっと落ち着いたところです。再起を図るべき時期に入りました。

ア式蹴球部に何かで恩返しをしたいと考えるようになって、同期の工藤君と高島君に相談した結果、経済的な事情を抱えながらも入学入部を希望している者や、在学中の学生の資金提供者に経済的変動などの発生等で、生活費の捻出に困窮している学生らがいると聞いて、ささやかだが彼らの奨学の資金にしていただけたらと思いついたのです。

対象とする学生の選考や、奨学資金の運用方法は全てOB会にお任せします。一年に一度の運用報告を いただければ幸甚の至りです。

OB会の運営に日頃ご尽力を頂いている会長はじめ各役員、各理事のみなさまには感謝しております。今後共、ア式蹴球部がますます活躍してくれることを祈願して止みません。

この書状の基本的な文章を綴ったのは、私の65歳の誕生日の夜のことでした。