2017年9月6日水曜日

9月はどういう月だったけ?

ヤマオカさん、9月というのは、どういう月ですか?
質問者は、同業の友達だ。
9月と言うのは、先ず24日は私の誕生日ですよ、そして、驚くことなかれ、9月は特に子どもたちの自殺が多いんですよ、何故だか判らないんですが、悲しい月でもあるんですよ。

そして、翌日。
2017年9月6日の朝日新聞の32面に、『「登校つらい子たち 大人が受け止めて」 9月1日前後 今年も自殺発生』の題字で次のような記事が出ていた。

私は、夏休みが終わって、仲間が教室に戻って来て、どんな時間をどのように過ごしたのか、そんなことを話すのが楽しみだった。皆に会うのが、心の中から楽しみだった。1学期の成績がいまいち悪かったことなんて、気にもしなかったし、それよりも2学期での授業が楽しみだった。
まさか、こんなに楽しい夏休みを終えて始業するのが、そんなに苦しいものなのか、と想像もできない能天気な子供だった。何よりも、何よりも友達に会うのが楽しかっただけだ。
そして、60余年後、こんな幸せな人生を過ごしながら、まさか、よくも、こんなに苦しい思いをしている子どもたちがいたなんて、知らなかった。
成績評価書とか歩みとか、そんなものはどうでも良かった。健康で、大きくなってからは、元気な百姓になってくれればそれでいい、と親たちは思っていたし、私もそのように思っていた。
それは、田舎だったからなのか。
この子どもの自殺には、色々あるようだ。その色々を下記のネットでの記事をお読みください。それにしても、どうも都会的なような気がする。

■新聞記事の転載よりも前に、インターネットで新聞記事の題字に近いものを見つけたので、その拾い記事を先に流用させてもらう。 

★内閣府によると、昭和47年~平成25年の42年間で、18歳以下の子どもの自殺者は1万8048人にのぼるそうです。
そして自殺した日を分析してみると、9月1日が131人、9月2日が94人、8月31日が92人と他の月に比べて多いことがわかりました。
なぜ、9月1日前後なのでしょうか。

★自殺理由
1)家庭環境
「親子関係の不和」「家族からのしつけ」などが理由に挙げられます。自分では、やりたくないと思っていても、「塾に行きなさい」「ピアノの練習は?」と親の意思で行動を決められることがありますよね。「子どものため」と思ってやっていることが、反対に子どもを精神的に追い込んでいることも…。

2)学業の悩み
「進路の悩み」や「学業不振」などが、学業の悩みの代表。思うように成績が伸びなかったり、やりたいことがあるのに、親に相談できない・反対されるなどして悩んだ末、うつ病に転じてしまうこともあるそうです。

3)家族以外の人間関係
とくに注目すべきは「いじめ」ではないでしょうか。いじめられている子どもは、誰にも相談できず、ひとりで抱え込むことが多いといいます。夏休み中は、せっかくいじめから解放されていたのに、また地獄の日々が始まる…。気が重くなるのも無理はありませんね。

自殺理由の多くが、「学校」にかかわるもの。大人でも、会社の長期休み後は、「出社したくない」と思うことがあるはず。プレッシャーや不安、動揺…子どもひとりで背負うには、重すぎるのかもしれません。


先日、9月6日の朝日新聞の社会面の記事の転載にはいる。
★9月1日前後は、子どもの自殺が最も増える時期で、今年も発生した。ただ、こうした傾向が知られるようになり、相談も増えている。不登校などにかかわる団体は引き続き、相談を呼びかけたり、居場所を開放したりしている。

「全国不登校新聞社」(東京)など5団体は、9月1日を前に、「学校へ行きたくないあなたへ、味方はココにいます」という合同メッセージを出した。その後、多くの人がツイッターで自殺防止を呼びかけるメッセージを発信するなど、同調する動きが広がった。

それでも自殺が起きたことについて、不登校新聞の石井志昴(しこう)編集長(35)は「気持ちを受け止めてくれる大人に出会っていない子が多いのでは。解決を急ぐのではなく、話を最後まで聞いてあげてほしい」と求める。

通常のメール相談に代わり、8月27日~9月9日はLINEで相談を受けている「子ども110番」は、9月1日の相談件数が突出して多かったという。電話やチャットで相談にのるチャイルドラインによると、8月29日~9月3日はチャット画面が1日平均約370回閲覧され、昨年同時期の1・3倍だったという。フリースクールの東京シューレは8月30日から部屋を居場所として無料開放している。

8月30日~9月4日、東京都内では中高生5人がマンションから飛び降りるなどし、4人が死亡した。警視庁は、いずれも自殺を図ったとみている。

警視庁は「ヤング・テレホン・コーナー」(03・3580・4970)を設置し、24時間体制で子どもや保護者の相談に応じている。
(片山健志 荒ちひろ