2008年5月23日金曜日

第59回早慶サッカー定期戦

「早慶サッカー定期戦」
 2008年6月20日
  国立霞ヶ丘競技場
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58回を重ねてきたこの大会も今大会で59回を数えることになった。この長きに亘る定期戦は、日本サッカー創成期より現在に至るまでの早慶両校OBの諸氏の並々ならぬ努力の賜物だろう。
現在も、日本サッカー界を牽引している多くは早慶OB諸氏であり、諸氏も早慶戦を経験して日本サッカー界へ羽ばたいた。
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私は、4年間早慶戦に出場する機会は与えられなかった。4年生のときには、ベンチには入れたのですが、とうとうピッチの上に立つことはできなかった。ウォーミングアップとハーフタイムにボールを蹴っただけだった。早慶の部員なら誰でも、なにがなんでも、早慶戦だけには出たいと思うのです。格別の思いがあるのです。
4年のとき、秋の関東大学サッカーリーグや全日本大学選手権には、半分ぐらいは、試合に出してもらった。そして関東大学サッカーリーグ優勝、全日本大学選手権優勝の2冠をとった。このことだけは、他人に誇りれる私の唯一の自慢です。
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毎年、この時期になると、大学のサッカーの同期で現在は同僚の青島さんに、早稲田のチームの近況を尋ねては、勝て、勝て、絶対慶応なんかに負けるんじゃないぞと、思いを馳せるのです。
早稲田が下部のリーグで低迷していて、慶応が1部で華々しく活躍していても、早慶戦になれば、早稲田が勝つのです。そんなものなのです。
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普通、学生スポーツは期間限定です。メンバーは一番長くて4年間、短くて1年、チームを組めるのですが、それ以上は組みたくても組めない。毎年メンバーを組み替える工夫こそ学生スポーツの難しいところだが、それこそが学生の本分である学習なのだ。
早慶両校の学生のみなさんに告げる。
このとき、この場で、この仲間たちで、サッカーを競えることの喜びに感謝しよう。
この喜びを、思いっきり味わって欲しい。
この喜びを味わえる彼方は、最高の幸せ者ですぞ。
私は、今でもこのときの感動の余韻のなかで生きている。


早慶戦はプロでもなく、アマチュアであり、また大学の公式戦でもない「誇り」のみをかけ、早慶両校の意地と意地がぶつかり合う伝統の対戦である。
今年は、福沢諭吉翁が慶応義塾を創立して150周年だそうだ。慶応は命がけで向かってくるのでしょう。


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最近の早稲田大学ア式蹴球部(通称・サッカー部、ちなみに慶応はソッカー部です)を紹介させていただきます。弊社に早慶戦のプログラム作成のために協賛広告を求められた。その広告の出稿依頼を受けた事務局からの文書を一部転載させてもらった。


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早稲田大学ア式蹴球部は、1924年(大正13)の創部以来、常に日本のサッカー界をリードする存在であり、数々の輝かしい成績を収め、同時に数多くの名選手を輩出してまいりました。関東大学サッカーリーグ戦優勝24回や全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)優勝11回という数字は、他の追随を許さない最多優勝記録である。
ところが、97年。関東2部リーグに創部史上初めて降格し、2000年には、東京都リーグにまで降格してしまいました。その後、低迷という辛く長いトンネルを抜け出せない時代が続きました。
04年。元清水エスパルスの大榎克己氏を監督に迎え、ア式蹴球部はようやくそのトンネルを脱出することができました。1年目には、関東2部リーグ復帰、05年には、7年ぶりの全国大会・総理大臣杯で準優勝、さらに関東2部リーグで優勝し、9年ぶりに関東1部リーグに復帰を果たしました。
06年は、リーグ戦では上位にこそ食い込めなかったものの、大学選手権において準優勝を果たしました。
そして、早稲田大学創立125周年を迎えた昨年、名門・早稲田の復活、念願の日本一をめざしての戦いになりました。しかしながら、総理杯ではまさかの予選敗退、関東リーグでは2位と、歯がゆい想いが続きました。迎えた最後の大会であるインカレ、勇退する大榎監督と共に優勝することを誓い、遂に、11回目の優勝という結果で、『名門・早稲田完全復活』を果たしました。
常に覇者であり続ける早稲田大学の誇りを守るため、永遠のライバル、慶応大学との戦いは絶対に勝利しなければなりません。
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「ア式蹴球」とは、----
「アソシェーション・フットボール」を指し、サッカー創成期の英国において未成立のフットボールと、世界共通のルールを提唱していた「The Football Association 」の協議との呼び分けの表現である.。

早慶戦プログラムの協賛広告です。


2008年 サッカー早慶戦広告